就職活動の本当の話

【就職活動】SNSなど情報メディアに踊らされて自分を見失ってませんか?正しい情報収集をしよう。

こんにちは。

就活生の方に問うのですが、あなたはテレビは好きですか? テレビやWebの就活ニュースをよく見ますか?

私もテレビは好きな方で、アメトークやゴッドタンなどのバラエティ番組は大好きです。

街行く就活生を見ていると、自分が就活をしていた頃を思い出すことがあるのですが、当時、2010年はどこのメディアでも「未曾有の就職氷河期」という世論を煽るような文字が乱発され、その文字を見る度に青ざめていました。

あまりにもネガティブな表現が多いので、自分の精神状況に支障をきたしそうで、途中でできるだけメディアを見るのをやめました。

まさに今就活しているあなたも内定がない状態だといくら自信があっても不安ですよね?

テレビやWebの記事はそういった不安なあなたをターゲットにし、目を引くような表現を使うのです。

しかし、このような情報に右往左往していては物事の本質が見えなくなってしまいます。

テレビの言うことを簡単に信じてはいけないという内容は別記事でも書いており、一部抜粋すると以下のような記述があります。

以下は就職氷河期とメディアが謳っていた頃の本当のデータです。

実際は氷河期でもなんでもなくて、ただ単に昔は大学生になれなかった人が大学増加によって入学できるようになり、その人達が就活に苦戦しているだけで、普通の学生の就職活動状況は変わらなかったのですな。

1990年の大卒者は400,103人、就職者数は324,164人、就職率は81%

2005年の大卒者は551,016人、就職者数は328,957人、就職率は59.7%

15年で大卒者は15万人増、大学生が増えただけで就職率は上がっている状況。

関連記事:三田紀房漫画に学ぶ「今の社会で生き抜く」ためのヒント

あなたに気をつけて欲しいのは、Webの記事やテレビなどでは「煽るような表現」が目を引くので過度なネガティブな表現がどんどん使われるので、

「情報の本質」を捉える癖をつけてください、ということです。

上記では数字の分母を意識して、そもそも本当に就職氷河期なのか?という疑問が持てるようになるべきです。

今回は例として1つ、記事を取り上げて如何に的外れなものであるかを論じていきます。

誤った情報に騙されるな。まずは大企業狙いでOK。ビジネスマンとしての「品格」を身につけよう

まずはこちらをご覧ください。

例えば以下は最近見かけた記事です。

【プロが指南 就活の極意】

「まず、大手企業に行くことだけがすべてではない、ということをお伝えします。「大手病」という言葉を度々聞くように、人気ランキング上位企業や大手企業を目指し、それ以外の企業は受けないという学生をよく拝見します。」

しかし、いくら日本経済に大きく貢献してきた大手優良企業でさえ、時には倒産することもありますし、経営状況が非常に厳しくなることだってあるわけです。また、そのような企業で自身が実現したいことに携われるとは限りません。残業も本当はとても多いかもしれません。それらの企業が、必ずしも皆さんの求める「良い企業」とはかぎらないのです。

私個人としては、皆さんが入るべき企業とは、皆さんが「一番活躍できる企業」だと考えています。インターンシップに参加したり就活イベントに積極的に出向き企業と接点を持ったりすることで、チャンスをつかみ取り、あなただけの「オンリーワン企業」を見つけ出しましょう。「一人一人違う種を持つ。その花を咲かせることだけに、一生懸命になればいい」

参考記事:SMAPはバラバラになったけど、あの名曲は役に立つ!

端的に記事の内容をまとめると、「大企業でも潰れることはある、それよりも自分が活躍できる職場を選ぶべき」ということです。

一見、良いことを言っているように見えますが、そもそも「自分が活躍できる職場」なんて一回働いてみて、自分の長所がわかったところで選ぶべきです。

というか働いて見なければそんなことわかるわけがなく、比較対象もないわけです。インターンではわかりません。

まともに1年以上仕事をしたことのない学生がほとんどであるにも関わらず、自分の活躍できる職場を見つけるのは大企業に内定するよりも難しいのです。

確かに中小企業にも良い企業がたくさんあるのは私も否定しませんし、その通りだと思います。

ですが、転職など流動性が高くなってきた今の時代、

「良い企業」=「転職でキャリアアップが目指せる」+「若手への教育が充実している」+ 「優秀な人が多いので仕事のスタイルを学べる」

と定義されるべきです。

私自身、ITベンチャー企業で働いて見てわかりますが、若手を教育している時間はあまりありません。

確かにビジネスを進める能力は大企業より圧倒的に早く学ぶかもしれませんが、その前の時点のビジネスマンとしての作法、礼儀などの「品格」がどうしても抜け落ちてしまいます。

ですのでベンチャー企業に転職するのは大企業で数年、基礎を学んでからの方が良いでしょう。

加えて、中小企業やベンチャー企業が推進するビジネスは、大手企業がまだ進出していないフィールドだったり、ニッチな市場を攻め続けるといったものが大半です。

当然、グレーな取引も無きにしも非ずです。

そういった意味でも、まずは「正当なビジネス」を大企業で学ぶべきで、ビジネスの基礎がわかっていれば後からでもベンチャー企業などでも臨機応変に対応できるようになります。

中小企業で活躍した人でも大企業に転職がうまく行かないというのはこういった部分も影響しています。

ベンチャー企業で「世に革命を起こす」という意気込みのある人がベンチャー企業に飛び込んで行くことはもちろん止めません。

私が論じているのは、あくまで長期的なキャリアを見据えた上でのことです。

→ どの企業が正解かわからない?失敗しないファーストキャリアの選び方。最初の就職は大企業一択!

中小企業から大企業への転職は難しい?

上記でも述べましたが、大企業から中小企業やベンチャー企業への転職はそこまで難しくはありませんが、反対に中小企業から大企業へ転職するのはかなり難しいです。

転職で最初に見られるのは前職の企業の「ネームバリュー」です。

その後これまでの経験、専門性(スキル)になっていきます。

ネームバリューを見るのは、ビジネスマンとして基礎が備わっているかを面接で見極めるのは難しいので「大企業であれば教育がしっかりなされているだろう」という期待も込めています。

あなたにオススメしたいのは、できれば就活では中小企業やベンチャー企業など脇目も振らず、大企業から内定を取ることだけを考えてくださいということです。

自分の本当にやりたいこと、自分がもっと活躍できるフィールドは「働き方を学んで」「経験した」ことによって見えてきます。

就職浪人にネガティブな感情を持つ人は多いですが、就職浪人上等です。

ここはこだわりましょう。

しかし、いくら日本経済に大きく貢献してきた大手優良企業でさえ、時には倒産することもありますし、経営状況が非常に厳しくなることだってあるわけです。

また、そのような企業で自身が実現したいことに携われるとは限りません。

残業も本当はとても多いかもしれません。それらの企業が、必ずしも皆さんの求める「良い企業」とはかぎらないのです。

参考記事:SMAPはバラバラになったけど、あの名曲は役に立つ!

上記記事には「倒産」の可能性も書かれていますが、倒産したら別の企業に転職すれば良いんです。

あなたが倒産するとは思わなかった「大企業」であれば問題ありません。

大企業出身者の場合、転職先がいくらでもありますが中小企業で倒産したらお先真っ暗で、就活で大企業内定するよりきついです。

就職活動に関しては、私が経験したこと、OB訪問を通じて得た知見を全て記事にしてオープンにしていますので、あなたの助けになるであろうと思います。

→ 中小から大手に転職は無理なのか?専門商社から総合商社に転職する事例はあり得るのか?

まとめ

今回の記事は「現実」を直視して適切な行動を取りましょうということが主要メッセージです。

長期目線で最初のキャリアを正しい選択にすべく、正しい情報を見抜くよう、努力していきましょう。

以上、【就職活動】SNSなど情報メディアに踊らされて自分を見失ってませんか?正しい情報収集をしよう。…でした。


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