就職活動の本当の話

【研究ノート】内定コレクターの私が就活生に効率的な業界・企業研究方法を教えよう。やりかたを間違えなければ大丈夫。

こんにちは。

今は4月ですから、2019卒の学生も就活は佳境なのではないでしょうか?

企業研究なんて言ってられる時期でもないと思うので、この記事は必然的に2020卒の学生向けになりますね。

さて、就活で地味に困るのが「業界・企業研究」ではないですか?

「この会社何やってるのかわからない」「え?お菓子企画するだけじゃないの?」「結局商社って何やってんのかわからない」

こんな疑問にあなたはぶち当たることでしょう。

私自身も業界・企業研究は企業で働いたことがなかったので「こんなことしてるんだろうな〜」と思いながらも自信が持てませんでした。

しかし、そんな私と同じ境遇のあなたの疑問をこの記事で解決していきたいと思います。

業界・企業研究はとっても簡単なんです。

業界・企業研究の基本的な進め方

業界・企業分析をするにあたり、あなたは企業サイトを訪問し、最近の企業概要、社長メッセージ、最近のニュースなどをくまなくチェックしているのではないですか?

意識の高い人はIR資料まで見にいって財務分析なんかを始めたりしますね。

熱心で良いのですが、就職活動はどうしても面接の数を打ちたいので、企業の分析時間は効率的に減らしていきたいですよね。

売上高やROA、ROEなど調べてグループ面接で発表していた学生が私の時にはいましたが、熱意は伝わっても企業研究の本質の部分を理解していなければ面接に落ちてしまいます。

まず、就職活動における業界・企業研究というのは、

その業界は「どこで」社会に価値を生んでいて、その企業は「どこに」力を入れているのか、

の2点を理解する必要があります。

といっても、研究を始めたばかりの人にはなかなかイメージがつきづらいと思いますので、具体例を使って説明していきましょう。

業界・企業研究の具体例

では、具体例で説明していきましょう。

王道の銀行、広告、メーカーの3つで考えてみます。

何を念頭に置かなくてはならないのかは、また思い出してくださいね。

上記で、その業界は「どこで」社会に価値を生んでいて、その企業は「どこに」力を入れていてるのか、を調べる必要があると述べました。

では参りましょう。

銀行業界研究

「銀行」と言えばあなたはどんな仕事をしていると想像しますか?

私達のお金を「預かる」こと? 会社や個人にお金を「貸す」こと?

これをはっきり言えるあなたはなかなか筋が良いです。

この辺はwikipediaで探せばすぐ出るようなことなので、確認のために調べる癖はつけましょう。

銀行(ぎんこう、英: bank)とは、概ね、預金の受入れと資金の貸出しを併せて行う業者として、各国において「銀行」として規制に服する金融機関を指すが、その範囲は国によって大きく異なる。為替取引を行うことができ、銀行券の発行を行うこともある。広義には、中央銀行、特殊銀行などの政策金融機関、預貯金取扱金融機関などの総称である。

引用:銀行

では、そのお金を預かること、会社や個人にお金を貸すことで「どこで」社会に価値を生んでいますか?

お金を預かれば、私達はなぜ嬉しいのか、お金を貸すことで会社や個人はなぜ嬉しいのか。

wikipediaにも「金融仲介」「信用機能」とか難しい単語が使われており、わかりにくいですよね。

私も就活生の時は必死に読んでいましたが、なかなか頭に入ってきませんでした。

まずは「自分の頭で」仕組みを理解しその上で文章は読むようにしましょう。理解のレベルが全然違ってきます。

例えば銀行が私達のお金を預けると私達は何が嬉しいのでしょう。

銀行口座にお金を入れておけば安全だ、しかも利息が貰える。

基本はこれですよね?

でも銀行はなぜそんなことをしてくれるのでしょう?

銀行はそれをすることで何を得ますか? ATMで引き出す時の手数料で儲ける?

大きな理由は「お金を集める」ことですよね。

私達が銀行に預けることで、ちゃんと私達がいつでもお金を引き出せることをお約束して、そのお金を「運用」することができるようになるのです。

「運用」とは簡単に言えばお金でお金を生み出すことですね。

そしてその運用はどこでしていますでしょうか?

人の会社と個人に「貸し出す」ことで基本は運用するということですよね。

銀行から人の会社と個人にお金が貸し出されることで彼らは「事業」を始められたり、拡大できるといった明るい未来を見せることができますね。

銀行はその貸し出しする時の利息を私達に払う利息より大きくし、その利ざやで儲けるのが銀行の主なビジネスモデルです。

どうでしょう。ここでそれぞれの銀行の職種を見て、法人営業、支店決済業務などなど色々と出てきますよね。

そしてその銀行が「どこ」(システムとか貸し先拡大とか)に力を入れているのかを社員さんの話や企業のニュースリリースを見て調べるのです。

そしてあなたの学生時代頑張ったことと、銀行のビジネスモデルを照らし合わせ、志望動機を作り込んでいくのです。

広告業界研究

上記で銀行について詳しく書きましたが、基本的にはどこの業界でも同じプロセスを踏む訳です。

広告業界はどんなお仕事をしていますでしょうか?

広告代理店のwikipediaでは以下のように書かれていますね。

メディアの広告枠を広告主(クライアント、顧客)に売り、手数料(コミッション)を得るというのが基本的企業形態である。従来は純粋にそれだけを行っていたが、時代とともにその役割は広がっており、メディアをまたがるメディア・ミックス、マス・メディア以外も統一してキャンペーンを組み立てる統合的マーケティング・コミュニケーション、インターネット登場後の相乗効果の追求(クロスメディア)や、その枠に載せる広告を効果的・効率的に制作指示するのも広告代理店の業務となっている。

制作部門を持つ広告代理店の場合は、制作部門が広告制作会社と共に行う。また顧客企業のマーケティングの一環としての広告計画、その立案のためのマーケティング・リサーチ、商品開発、広告計画・実施の一環としての販売促進、商業印刷、プレミアム景品類の制作などのほか、顧客企業や取り扱う製品のイメージの構築(CIなど)、イベントのプロデュースあるいは運営を行う。大型博覧会でのパビリオン企画・設計・建設・運営、国際的なスポーツイベントへのスポンサード、映画製作への出資・参画、シンポジュウムの企画・運営、PRなど業容は広い。今世紀に入って以降、デジタル関連のサービスも増加した。

引用:広告代理店

長いですね〜。分解していきますよ。

一言で言えば「広告主(メーカーなど)に広告枠を売る」という最初のセンテンスだけですね。

広告業界の代表と言える広告代理店はすでにテレビなどの広告枠を持っているんですね。

ドラマなどを見ているとテレビで「この番組は株式会社花王の提供でお送りしています」とか見たことないですか?

あの枠は広告代理店が花王に枠を売っているんですね。電通・博報堂が代表的な広告代理店ですね。

番組の途中で切り替わるCMも広告枠であり、広告主がその枠をお金を払って買っているんですよね。

その他にも、広告代理店は依頼主に代わってCM制作を代行したりしていますよね。

電通のCMの代表作と言えばポカリスエットとKDDI。

博報堂はPlaystation4などなど。

さて、ここまで広告業界のビジネスモデルを説明してしまいましたが、この仕事は「どこで」社会に価値を生んでいますでしょうか?

考えてみましょう。

広告の依頼主の要望に応えると、社会にはどんな価値が生まれるのか。

簡単に言っちゃいますと、広告主の商品を宣伝して多くの人に「周知」ができるんですよね。

モノを売る、というのはあなたが思っている以上に簡単ではありません。

どんなに良いものを作っても、知られていなければ売れないわけなんです。

田舎に行ったらこの商品はもっと売れるべきなんじゃないか? という商品に出会ったことがありませんか?

存在が知られてなければ売れないわけです。

ですので、広告代理店は主にその「良い商品」の「周知」をして広告主の商品を広めることに貢献し、その良い商品でお客さんに喜んでもらう、という明るい未来を提供するのです。

その広告の内容も、制作に携わりますと、我々消費者の「購買意欲」を駆り立てるCMなどを作ったりするんですね。

ですので広告代理店には「広告仲介」のメインの仕事に加えて、コピーライター、クリエイターなどの仕事があります。

あなたの学生時代に頑張った経験ははこれらの仕事に生きるようなものはありますか?

最後に社員さんなどに会うなりして、それぞれの企業が「どこに」力を入れているか聞くようにしましょうね。

メーカー(製造業)業界研究

ここまで大丈夫ですか? ちゃんと付いてこれていますか?

すでに銀行業界、広告業界と研究していく中で、あなたはすでに業界研究のコツを掴みはじめた頃だと思います。

では、最後にメーカー(製造業)業界の研究に移りましょう。

そもそも、メーカー業界なんていう人ははなかなかいないですね(笑)

有名なメーカーと言えば自動車はトヨタ自動車、日産自動車、マツダ、消費財メーカーで言えば花王、ユニチャーム、資生堂、食品メーカーで言えば味の素、明治、ハウス食品などなどですよね。

商材は違えど、結局は「ものづくり」なので、企業研究をする上での考え方は一緒です。

そこで改めてあなたに質問です。

これらメーカーはどこで社会に価値を提供していますでしょうか?

良い商品を作ってお客さんを喜ばせているんですよね。

簡単ですね。

作って売る、商売の基本です。

学生時代に頑張った経験であなたは何かを作り上げて、誰かに提供して喜ばせたことはありますか?

あれば志望動機はすぐ作れますね。では、「すでに」作られたものをあなたが誰かに届けて喜ばれたことは?

これはありそうですね。メーカーにはマーケティング、営業などの部署がありますからそこに当てはめていきましょう。

メーカーの志望動機って一番簡単なんですよね。

なぜなら私たちはお客さんの一人であって、あなたの人生のどこかでメーカーが作った商品は活躍しているはずなのです。

但し、誰でも志望動機が書きやすい、ということは競合も多いことを意味しますから、メーカーの場合はその受験する企業の商品に思い入れがあるエピソードを入れると通りやすいです。

例えば私の友人はKOKUYOという文房具やオフィスデザインがメイン事業の大手企業に就職したのですが、面接では「文房具を買った時の感動」を織り込んで面接官の共感を生み、内定を獲得しました。

例えば、

「私は文房具が昔から好きで、勉強をする時や絵を描く時に行き詰まったら、絶対に新しいペンを買う習慣がありました。

新しいペンを持つと、それだけでワクワクし、筆が進みました。特に御社のミストラルシリーズは毎回デザインにうっとりし、使い心地も他強豪他社を寄せ付けない魅力があります。

そのおかげで楽しく受験勉強も乗り越えられ、イラストを描く大学の部活動でも作品展に出し、賞を取ることができました。

それもひとえに私に希望・ワクワク感をくれた文房具のおかげの部分が大きいと思っています。

今はイラストを描く夢を追いかけるより、文房具に携わる仕事で私のような人をワクワクさせる商品を届け続ける人生にしたいと考えています。」

こんな感じです。

商品があったからこそ自分は明るい未来が見れたのだ、というエピソードを作れる人はメーカーの方からはとことん評価されます。

自分の会社の商品を褒められて嬉しくない人はいませんね。

それを情熱的に伝えるのです。

これって営業する時の話のネタとしても良いですよね。

就活支援プラットフォームは積極的に使いましょうね

業界研究の方法、というより考え方は理解できましたでしょうか?

あとは会社ごとに「どこに」力を入れているのか、「強み」はなんなのかを社員さんに確認するだけになりましたよね。

その上で、気をつけてもらいたいのは上記で〜業界は〜をやってるんだな、と理解したら他の人と理解を確認し合うプロセスを必ず持ってくださいということです。

あなたはすでにアルバイト以外で働いたことはありますか?

もしあるのであれば少しはあなたの企業研究結果も正しい認識になっているかもしれません。

ですが、ほとんどの学生が働いたこともなく、ビジネスをしたことがないでしょう。

私自身も理解したつもりでいても自信が持てず、OB訪問で社員さんに話を聞いてもらい、理解内容を確認していました。

今はOB訪問ならず会社の人事担当に会うことが「ニクリーチ」というサイトを通じてできますよね。

このようなプラットフォームは積極的に活用していきましょう。

OB訪問より人事担当者に聞く方が会社全体のビジネスを理解しており、学生に「正しい」「間違いのない」情報を伝える責任を持っているので一般社員よりも信頼ができます。

例えあなたの理解が合っておらず、人事担当に首を傾げられても気にする必要はありません。

そんなことでは選考は不利になりません。

むしろ人事としてはこのような就職支援サイトを積極的に活用する、行動力のある学生の方を評価します。

悪い印象を与えて採用不利になったらどうしよう、と悩んでしまうネガティブな学生は大企業は求めていないのです。



OB訪問する相手がなかなか見つからない、という方はビズリーチ・キャンパスで解決ですね。

便利な世の中になったものです。



就活でもどこでも効果抜群のモテの法則を理解しよう

最初に私があなたに必死になって欲しいのは「どこでも良いのでまず最初の内定をゲットする」ことです。

1社目が一番難しいんです。ビジネスでも最初の1万円が難しいです。恋愛も初めての彼女を作るのが難しいのです。

昔、リッチアンドプアウーマンというドラマで日向社長こと小栗旬が「3社以上内定持っていない就活生は帰ってください」というシーンがありましたね。(←マニアックネタですが)

これ、実は本質を捉えていて、企業は「他の企業が選んだ学生であれば優秀なはずだ」と思うんです。

僕自身も人事担当者として採用面接に同席したことがありますが学生には必ず他の内定状況を聞きます。

他の大手から内定をもらっていた場合、面接の内容がそれほど良くなくても無意識に合格に○をつけていました。

面白い例として、最近偶然、恋愛ブロガー(笑)の藤沢数希氏の恋愛工学本「僕は愛を証明しようと思う」を読みました。

そこには、「人は人が良いというものに流されていく」というセリフがあります。

漫画内ではグッピーをオス2匹(イケメンとブサ面)、メス1匹のトータル3匹をそれぞれ透明の仕切りがある同じケースに入れました。

その後、更に4匹目のメスブサ面のオスと共存させ、交尾をさせました。

その交尾を見ていた最初のメスの仕切りを解放し、どちらのオスにするか選ばせるようにした時、ブサ面グッピーの方に即座についていきました。

 

この現象が、就職活動でも同様に起こることを覚えておきましょう。

まずは内定を貰うことが難しくない企業でも1社、ここが勝負です。

「人に認められた」という経験も得たあなたの就職活動はここから急速にうまくいきだします。

以上、【研究ノート】内定コレクターの私が就活生に効率的な業界・企業研究方法を教えよう。やりかたを間違えなければ大丈夫。…でした。


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