こんにちは。
突然ですが、あなたの周りにはコネ入社の社員はいますか?
なかなか見つからないですよね。
当たり前ですよ、世間体最優先な日本社会ではバレたら会社で働きにくくなりますからね。
でも、コネ入社っていいですよね。
「コネはあるけど自分の実力で就活はやりたかった」
こんなお金持ちの家の息子とかよくいませんか? 殴ってやりたいですよね(笑)
私は就活している時期にこの話を聞いて、
「いいなぁ、自分にコネがあったら100%使うのに」
とめちゃくちゃ思っていました。
社会人として働いている今でさえコネがあったら使っただろうなと思います。いやマジで。
今回はその、
「自分の実力ではなくコネで大企業に入社する人はいるのか?」
「そのプロセスは?」
という社会の闇の部分について書いていきたいと思います。
コネ入社がいるかどうかに関しては「余裕でいる」という回答を先にしておきます。
商社でも銀行でも、大手企業のコネ入社・就職はもちろんあるよ
結論から言うと、コネ入社は当たり前のようにあります。
大企業も中小企業も100%あります。
かなりの人数がコネで入社していて、もちろんコネ入社であることは隠しています。

私は過去に人事(子会社出向時)も担当していた経験もあり、他企業との人事交流会などで採用に関する裏情報もよく仕入れていました。
「今年は正採用枠80人、コネ枠20人ね〜」
と人事部では会話されるくらい大企業ではコネ入社はあります。(笑)
寧ろあって当たり前、永遠になくならない文化であり、慣習でもあります。
コネ入社の特徴は企業と当事者がwin-winであることなんですね。
コネ学生は大企業に苦労せず入社できる、大企業は取引先などのお嬢さんなどを入社させることによって関係強化ができる、などがあります。
コネ入社の採用プロセスは?特に一般職は基本コネ、でも落ちることもあるよ
私の大学のお金持ちの友人もコネ採用で大手メーカーや専門商社に内定してました。
プロセスは簡単で、人事担当者と喫茶店でお茶して書類に何枚か署名して終わりです。

親とか知り合いづてのプロセスまではさすがにわかりませんが、お金持ちの家には日本の有名人と知り合いであるパターンが多く、就活くらいサクッとコントロールしてしまいます。
これは私がいた商社の年配社員に聞いた話で、今の時代はよくわかりませんが、10年前くらいまでは商社の一般職の女性社員は90%が縁故採用だったみたいです。
この話で面白いのが、コネにも「優先順位」があるようなんです。
例えば、大口の取引先の役員レベルの息子、娘であれば一次面接がもう最終面接であり、上記の私の友人(親がメーカー専務)のように喫茶店で人事担当者と雑談して、書類書いて就職活動は晴れて終了することになります。
人生平等じゃないですよね。
しかし、侮れないのは取引先のお客様の中でもその方の「社内でのポジション」によってはコネ順位に変動が起こります。
取引先の役員レベルは書類選考もなく最初から最終面接、取引先の部長レベルは三次面接まで優遇され、課長レベルは二次面接から、それ以下は書類選考だけは顔パスといった具合になります。
役員レベルがなぜそこまで優遇されるか?
その息子、娘を採用しておけば恩も売れるし後で何か大きな見返りがあれば人質に取れるからですね。
社会の闇は深い、と思ってしまいますがビジネスとはそういうものです。

部長レベル以下は必然的に母数も増えますから、まさに熾烈なコネとコネのぶつかり合いが生まれます。
これが人事の一番頭の痛い種です。
役員レベルからこの子は通せ、と指示だけ出されて学生の親御さんの重要性も鑑みた順位付けをしその役員になぜこの子を落とすのか、通すのかを説明しなければならないのですから。
そして役員と取引先の人間関係も絡む話なので、そこからまた順位がひっくり返ったりもします。
これが採用の裏ドラマです。
結局は、大口取引先の役員レベルでない限り他は面接を正常に受けることになります。
そこから内定するかは実力次第と、コネがあっても中途半端なコネではダメということですね。
因みに学生の子に多いのですが、
「私あそこの社員と仲良いからコネ貰えないかな?」
と軽はずみに発言してしまう人をよく見かけます。
平社員にコネ力があるわけがないので正々堂々と面接を受けましょう。
コネは自分で摑み取れ、でも親のコネクションは確認しよう
ここまでは親族のコネクションがある学生の話をしてますが、コネがあれば是非活用すれば良いと思うし、ないなら諦めて正々堂々と戦いながら、OB訪問でもなんでもやって自分でコネを作るようにしましょう。
例えば漫画「銀のアンカー」では学生が大手会社の人事部長に体当たりでコネクションを勝ち取り、低学歴大学から内定を獲得しました。
これから就職活動をする人はまず読んでおいて間違いない漫画です。
因みに、就活以上に転職の方がコネクションは力を大いに発揮することになります。
転職のコネは、
「親の力を借りたコネ」
ではなく、
「自分で掴み取るコネ」
です。
例えば私の場合は就活の時にあるベンチャー企業から内定を貰いました。
結果的には進路は総合商社を選んだ訳ですが、その後もずっとその会社の採用担当とは連絡を取り合っており、転職した今でもその会社には好きな時に転職できる状態にあります。
他にも関わった取引先から、
「君ならいつでもうちの会社に入れてあげるよ」
というお言葉をいただき、そちらにもいつでも転職できる状態ではありました。
今の時代は私の時代よりはるかに恵まれていて、自身のプロフィールを就活サイトに登録しているだけで企業の採用担当者から連絡が来て、飯も食わせて貰える時代なんですよね。
さて、コネクションというのは本来であれば自分で作るものであり、コネクションを得るにはまずはコネクションを持つだけの自身の何かしらの強みが必要です。
しかし「強み」がないと嘆く人がとても多いのが日本の特徴ですよね。
アメリカに行ったら「強みは?」なんて質問するとみんな10個くらい挙げてきますからね。

これくらいの人間の方が社会では優遇されてしまいます。
そして人に会うのは「強みができてから」という人も多いですよね。
あなたは大丈夫でしょうか?
もしそのような思考に陥っているのであれば、切り替えが必要です。
例えば「あるすごい経営者に会える」というチャンスがあった時、あなたは即座に飛びつくでしょうか?
「私には何もないから会っても話せる時間がない」
「相手の時間を無駄にしてしまうのではないだろうか」
このように考える人、とても多いですよね。私もそうでした。
でも、このような機会があるのであれば、即座に飛び込んでいって話を聞いてみましょう。

その「即座に飛び込む」ことも「行動力」という一つの強みです。
一つ一つのチャンスを逃していたらあっという間に時間が経ってしまいあとで、
「あの時こうしておけば・・・」
という人生になりかねないのです。
即座に飛び込んで失敗を重ねていった方が後悔の少ない人生になっていくと思いますよ。
コネがない人も、何かで悩んでいる人も、まずは行動力でカバーし、そこでの気づきから自分の強みを増やしていきましょうね。
上記でも述べましたが、最近では就活サイトで企業の人事と知り合い話を聞くことができたり(飯も食える)、Webサイト経由で現役社員を探し、OB訪問ができる時代になりました。
「ニクリーチ」と「ビズリーチキャンパス」がありますが、ネットを通じて企業と知り合うきっかけが得られるのはある意味、革命です。
私たちが就活した時代はこのようなサービスはまだありませんでした。
今の時代は賢い人は100%インターネットを通じて就職活動の情報をかき集め、情報のアンテナが低い学生との差をさらに広げている印象です。
しかし、いざ人事担当者と会うことができても、選考で不利になったりしないかな?と心配になってしまいますよね。
私であれば、第一志望群の企業の人事担当者には会いに行かず、第二志望群の人事担当者に会いに行き、話を聞いて企業人事が考えている思考を把握します。
人事に嫌われたとしても、第二志望群なので問題ありませんし、そもそも私自身も人事としてリクルーターなるものを担当したことはありますが、
そもそもプラス評価つけることはあっても、マイナス評価をつけることはなく、面接本番に影響が出るものではありません。
第二志望群も悪い影響を出してたくないと考えるのであれば、もはや志望業界の企業であればどこでも問題ありません。人事と会って選考の糸口を見つけることがとても重要なのです。
無料で肉が食べれて企業の人事担当と会えるというのは、控えめに言ってメリットしかないと思いますが、どうでしょう?
「今でしょ!」ですね。(古い)
以上、ぶっちゃけ大企業のコネ入社は本当にあるの?入社後バレるの?商社の例を見てみよう。就活は戦争だ。コネの作り方も解説するよ。…の話題でした!
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