こんにちは。
誰もが持つ永遠の悩み、「自分」とはどういう人間なのだろうか。
さて、就活生のあなたが就職活動をする際にまず始めるのが「自己分析」ではないでしょうか?
「私とはどういう人間か」
「過去に何をしてきたのか」
「その度にどう考えて行動してきたのか」
こんなことを考え始めて人生に迷い込んでいませんか?
就活のマニュアルとしては、「自己分析」をしてから「目指すべき業界はこれだ!」と決めなさい、というのがどこの会話でも聞こえてくる内容ですよね。
今回はその就職活動で結果を出す自己分析の方法を解説していきます。
身も蓋もありませんが、社会人経験を経て、私があなたに伝えたいことは「自己分析」は必要ないということです。
方法もクソもありません。では本文に入っていきます。
Contents
そもそも価値観など変わるので現在の自分の価値観で職業を決めることすら危うい
よく考えてみてくださいね。
自分のことを「客観視しなさい」というのはそもそも不可能に近いです。
すでに転職、起業をしている今の私が自己分析をおっ始めるとしても、人生に迷い込んでしまうのは明白です。
わからないんですよ、本当に。

わかるはずがないのです。人間の価値観とは移り変わっていくものですし、過去に自分は〜をした、なぜなら〜な性格で、とか確実に考えるだけ無駄です。
その当時の自分と今の自分の価値観も変わっているのですから。
しかし就活で困っているあなたは友達や親にこう聞きますよね。
「ねぇ、私ってどんな人?」
「私ってどこの業界が向いてるのかな?」
そんなことを聞いても人それぞれの価値観を持っておりあなたとの接した時間も異なるので正解など永遠に出てきません。
私自身も、こんなことを言っておきながら就活では右も左もわからず、自己分析から始めてしまったものです。
繰り返しますが、社会人経験を経て、私があなたに伝えたいことは「自己分析」は必要ないということです。
自己分析をして信じて価値観を基に就職をした人の例
わかりやすく例を挙げてみましょう。以下は「私の価値観、過去に好きだったものから考えてこの仕事で間違いない」と就職した人です。
例えば私の友人には、
「今までもファッションが好きだったし、どんな時もファッションを優先してきた。性格的にもオシャレが好きで、人の服を選んであげて楽しかったしアパレルに就職する!」
とアパレル業界に就職した人がいます。
しかし現実は理想とかけ離れていました。
職場の雰囲気に慣れず、業界慣習も理解できないものが多い。
一緒に上司と相性も合わなくて、服は好きだけど新作の商品もどうしても好きになれない。
それでも自分を抑えて必死にPRしなければならない。
約1年後でした。
「もうこの業界でやっていけない」と会社を辞め、彼は人材業界に転職しました。
今は本当に楽しそうに毎日を過ごしています。

他にも、
「テレビのCMとか制作する仕事に就きたい!」「商品のキャッチコピーをつけるのが得意!」「友達のイベントの宣伝が一番やりがいを感じたので広告業界!」
と電通に入社した友人は好きでもないし「売りたくもない商品」のコピーを夜な夜な考え、2年で嫌になり退職しました。
今は独立して楽しそうに旅行ビジネスをしています。
読んでいただければわかると思うのですが、その商品、業界が好きであっても「就職して仕事をする」のはまた違う要素が絡んできますよ、ということです。
一人目の友人でいえば違った業界で働きながら趣味でファッションを楽しんでいた方が幸せだったのかもしれません。
どこの業界が合っているかなんてまずは働いてみて、仕事がどういうものかを理解して、その上で業界研究したり人の話を聞いて自分に合う業界を探していくのが一番合理的なんですね。
ですので就活の時点ではあまり悩まなくても大丈夫です。
少し前までは終身雇用の一つの企業に骨を埋めるというのが基本でしたが、転職市場も流動的になってきたので、ファーストキャリアで業界を間違えたとしても、すぐにリカバーできるのです。

つまりは、就職活動をしているあなたは、自分に合った業界・企業を見つける前にとりあえず就職をしなければいけないという少し矛盾した状況にいます。
その状況が人生に迷い込むトリガーとなっているのです。
自己分析なしで就職をする?自分に合う企業ではなく企業に自分を合わせにいく
ここで私から言えることは、自分に合った業界を探すのは「後回し」で片っ端から大企業を受けまくって受かったところで自分に「何となく気に入った」大企業に入社しましょう。
「とりあえず」大企業に入社できれば転職のチャンスはいくらでもあります。
まずは社会に出てから、本当に自分が働きたい会社を探し始めるのが正解と言えます。
なぜ最初の企業は大企業を選ぶべきかという点については「どの企業が正解かわからない?失敗しないファーストキャリアの選び方。最初の就職は大企業一択!」という記事で詳細を書いておりますので興味のある方は読んでみてください。

ここであなたは、そもそも自己分析をせずに就職活動を進めて良いのか? という不安がよぎると思います。
周りは「自己分析」「自己分析」と言っているのにあなたが不安にならないわけがありません。
でも、周りは気にしなくても大丈夫です。
あなたは、毎度のように企業がエントリーシートで質問してくれる、「学生時代頑張ったこと」をまず固めれば良いだけです。
自分を企業に合わせていくのです。自分を理解してくれる企業を皆探しますが、そんな企業はありません。
あなたは学生時代に頑張ったことをその企業が好むように、自分を評価してくれるように話、「使える部下」と思わせることが大事なのです。
「学生時代に頑張ったこと」をあなたは何を書き込んでいくでしょうか?
このような順序になると思います。
- 私が学生時代頑張ったことは所属していた○○○で、○○○のために○○○をし、○○○の結果を出したことです。
- 私はこの結果を出すために、役割として○○○を担当していました。
- その役割の中で、私は○○○の工夫をし、○○○を○○○することによって良い結果に大きく貢献しました。
- このことから私が学んだことは○○○です。
この流れ以外ほぼ有り得ないと思います。あとはあなたが当てはめていくだけです。
そして、面接で例えばあなたの長所はなんですか? あなたはどんな人間ですか?
という質問を受けたとしましょう。
「あちゃ〜自己分析してないよ」なんて思う必要はありません。
そもそもその学生時代に頑張ったことをベースにあなたの行動した内容に合わせて答えるだけなのです。
まとめ
これで自己分析が必要ないものであるということが明確に理解できましたでしょうか。
周りの意見に流されず、本質を見極められる人材になりましょう。
就職活動の具体的な攻略方法は私の経験、OB訪問のヒヤリング内容、採用担当者だった経験から全て以下の記事にオープンにしていますのでぜひ読んでみてください。
・『最強の就活』大企業の内定をのび太くんでも獲得できる5ステップ
きっとあなたの助けになると思いますよ。
以上、就職活動で結果を出すための簡単な自己分析のやり方?自分史も価値観を考える必要もない、目的から考えよう。…でした。
関連記事:
- 【研究ノート】内定コレクターの私が就活生に効率的な業界・企業研究方法を教えよう。やりかたを間違えなければ大丈夫。
- 就活の面接対策や自己分析の本など必要ない。一流企業社員が読んでいた27の書でビジネス、企業経営、そして社会を学ぼう。
- 元商社マンがおすすめする商社本。ど定番から不毛地帯など小説など。
- (シュウカツ)映画「何者」を見て。就活生と大学のモデルは青山学院ってことで色々納得、ツイッターは怖いよねっていう話。
- 【学歴フィルター】就職活動で『学歴が重要』と言われる理由を具体的な日系企業の実態を例に解説・高学歴は相当ヘマしなきゃ負け組にはならないよ。でも低学歴は?
- 新卒でリスク大のベンチャー企業には絶対に行くなとは言うけれど。『知る人ぞ知る会社』野心ある高学歴エリートが大企業就職しない理由
- 就活を制するのはナンパがうまいコミュ力お化けである事実。面接の流れ・場の空気を掌握しよう。
- 内定の意思確認だと思ったのに?最終面接で受かる・落ちる就活生の特徴はズバリこれ!大切な心構えと合否の傾向を紹介(面接時間・逆質問なしなど)
- ぶっちゃけ大企業のコネ入社は本当にあるの?入社後バレるの?商社の例を見てみよう。就活は戦争だ。コネの作り方も解説するよ。
- 違法ではないが内定取り消し?2chで話題になる炎上事例に学ぶSNS論。就職活動中はTwitterなどの使い方は気をつけよう
- 対策しないのは有り得ない!大企業の新卒就活面接で希望部署を語り過ぎず、志望動機に絡めて質問に適切に答えられるよう練習しよう。
- 就活塾は行く価値があるのか?怪しい理由は市場参入の容易さにある?大手の塾を観察してみた。
- 親のプレッシャー・否定ばかりでうざい?大手企業へのコネがない限り親に就活の相談をしているのなら内定貰えず失敗しますよという話
- 就職活動に於ける体育会の強みとは?無双は嘘なのか。本当に商社など大手内定まで有利・楽勝なのかを解説
- 【就職活動】SNSなど情報メディアに踊らされて自分を見失ってませんか?正しい情報収集をしよう。
- どの企業が正解かわからない?失敗しないファーストキャリアの選び方。最初の就職は大企業一択!