こんにちは。
最近は若者の大企業離れが少しづつ進んでおり、特に高学歴のエリート層が大企業や公務員に就くことなくベンチャー企業に入社することが増えたように感じますね。
そこで今回は、
「なぜエリートは大企業に就職しないのか?」
を題材に記事を書いていきたいと思います。
結論としては、情報社会が進み、今まで見えなかった情報が「見える」ようになったことが最大の理由です。
そして、特に高学歴エリートではない学生、会社員も「見える」のは同じですから身を置く業界は慎重に選びどんどん行動していきましょう、というメッセージとなります。
上昇志向エリートは大企業役員を目指さなくなった

そもそもなのですが、上昇志向のエリートはそもそも最初に大企業に入る必要がありません。
その理由としては、例えば東大生などで野心のある学生はいわゆる「そこそこの」人生を求めておりません。
なぜなら、優秀な人間の周りには優秀な人間が集まる、類は友と呼びますが、その環境のせいで長い年月をかけて会社員をやるというイメージを全く持てないのです。
かつてインターネットがまだ当たり前ではなかった時代は情報もクローズドであり、親の教育方針の下、大企業か公務員を目指しなさいという価値観が通常でした。
しかし、現在は多くの情報がオープンになり、よりたくさんの選択肢が「見えて」きたのです。
加えて大企業でのキャリアとその他の選択肢を比べてみると、例えば大企業で研修期間の間に他の優秀な友人は何をしているのか?など想像すれば、どちらの選択肢を選ぶのかは明白なところになります。
彼らのようなエリートは大企業の内定もサクッと獲得しつつも、敢えてベンチャーに新卒で入社し、2-3年目には重要ポジションについており、研修が終わったばかりの大企業社員はすでに水をあけられていることになります。
因みにこの記事を書く際に参考になった本は以下の「知る人ぞ知る会社」です。
大企業に内定を獲得しながらもベンチャーに入社し寝る間もなく働いている社員を取材したもので、本物のエリートの思考が分かってきます。
この本で紹介されているのは以下の会社の若手社員です。
尚、テラモーターズは僕自身が転職活動をした際にも求人があったしBIZREACHのスカウトメールも来ていましたが(面談はせず)この本を読んでからスカウトが来ていたのであれば話はまた違ったかもしれません。
会社の人の「熱量」を感じ取ってしまっていたら最後、大いに魅力を感じて入社していた可能性が高いです。
Sansanは僕と同じ総合商社業界の先輩で、個人的にも動向を追っている会社の一つです。
この2社が先頭に来ている本ということで購入しました。
本書には大企業で働いた後のパターンと入社からベンチャーの若手社員についての取材が実施されており、書籍の中身を見て欲しいのですが高学歴エリートであることは間違い無いのですがそれに加えて特殊なバックグラウンドを持ち合わせている社員も多かったです。
ベンチャー経営者の言葉には高学歴エリートを動かす力がある

例えば、本の最後に書いてあるスローガン代表取締役の言葉はグッとくるものがあります。
スローガン代表取締役:伊藤氏
優秀な先輩や同僚たちがハードワークしているわりには、その仕事が社会を良くしているようには思えなかった、社内調整のために使う労力が多く、疑問を感じた。才能の配置間違えが起こっている。
これは私自身も感じるところで、優秀な人材がなぜ大企業で社内調整資料や接待などで時間を浪費し、その能力を社会のために還元するシステムになっていないだろう? と常々疑問を持っていました。
話は変わりますが、ベンチャーで働く若手社員の会社の選び方は「口コミ」が多いです。
私自身は転職エージェントの人と相談しベンチャー企業転職をしましたが、多くの社員は「就活生、転職者に年齢の近い若い社員の声」を参考に企業を選んでおり、マッチングがうまくいっているとのことなのです。
これは高学歴特有のコネクションでもありますが、ベンチャー企業の経営者は面談する学生に、入社2年目のメンバーが営業リーダーで社員を教える側になっていたりするので大企業に比べて約10倍くらい早い、など合理的にキャリアビジョンの説明をします。入社と同時に執行役員として入社する者もいるくらいなのです。
これに加え、経営者が熱い思いを言葉にすれば、高学歴エリートたちの心は存分に動かされるということなのですよね。
特に東大生は、東京大学に入学した時から「おれたちが日本を背負っていくんだ」という思いがかなり強いのは周知の通りで、大企業の実態、ベンチャーで積める経験値、社会意義などが加われば大企業を選択する必要がなくなってしまうのです。
これも、ひとえに自分自身に圧倒的な自信があるということも寄与していると思います。
3.高学歴エリートだけではなく、誰にでも経験値を早く積む方法はある

上記までは高学歴エリートが如何に就職をするにあたり意思決定を下すのかについて書籍の紹介も兼ねて紹介してきましたが、これはエリート学生でなくとも同じように社会意義、経験値を早く積むためのキャリアは誰にでもあります。
例えば、あなたが就職活動を頑張って、大企業に内定したとすれば、会社で基本的なビジネスマナーを覚えた上で、あなたの会社、業界がどうなっていくのか? という視点は常に必要です。
現代で個人の時代ともなってきましたが、時代の移り変わりも早く、廃れる産業に身を置いている会社員はとてもリスクの高い選択をしていることに気づく必要があります。
廃れる産業にいる会社にいて、その会社が倒産なんてした日にはあなたには転職先も、個人で生きることも難しくなってしまいます。あなたがそこで得た知識は必要とされませんからね。
例えば15年前までは就活の圧倒的な勝ち組だと言われていた銀行が今では存在理由を問われている時代です。若者の転職も加速していますよね。
銀行はどうしても規制が足かせになるので、発展が難しい業界ではあるのですが、やはり発展が見込まれる業界にいることは就職する、もしくは就職した後に転職を考えた時に最も重視すべき項目です。
年齢をおうごとに転職などを考える際に「スキル」が必要だと言われますが、今は一つのスキルではなく、複数のスキルを持つことが重要になってきています。
ですので、伸びる産業で複数スキルが得られる業界を探していくのが良いでしょう。(私はテクノロジー業界だと思っています)
「早く」気づいて動けば上記の高学歴エリートと同じようなキャリアは必ず歩めますし、安住する意識さえ捨てればいくらでも行動に移せるはずです。
頑張っていきましょう。
以上、新卒でリスク大のベンチャー企業には絶対に行くなとは言うけれど。『知る人ぞ知る会社』野心ある高学歴エリートが大企業就職しない理由…でした。
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