「年収1000万円」
この金額はサラリーマンがまず目指していく金額ですよね。
日本企業で言えば、総合商社、メガバンクなどでは若いうちからこの水準の年収を達成します。
就職活動で内定を貰えば、解雇になることはなく、
年功序列で確実に得られる年収であることは間違いないでしょう。
しかし、優秀な社員は昨今ではこの「年収1000万円」を捨ててでも、
外資コンサルや、ベンチャー企業に転職をしていきます。
ここまで良い待遇で、日本企業は解雇も基本的にはない中、
なぜ高待遇の大企業を退職してしまうのでしょう？
今回はその点を解説していきたいと思います。
Contents
優秀社員に大企業はつまらない？
昨今では転職市場が非常に流動的になり、
私が現在までキャリア相談に乗ってきた後輩などを見ていると、
やはり「優秀な社員」からどんどん大企業を辞めていく流れになっているのは間違いありません。
しかし、なぜ優秀社員は大企業を退職してしまうのでしょう？
別記事でも執筆しましたが、やはり優秀な社員は大企業の組織の「歯車」となり、
なんのスキルもつかないまま、つまらない仕事を高い給料で正当化されていることに危機感を抱いています。
→ 大企業を辞めるのはもったいない？退職・転職してスキル開発で失敗しないキャリアを歩もう
大企業の業務は案件も大きく「分業」が進んでいますので、
案件の一部の知識だけ深い、という状況で仕事を進めますし、
加えて一つのプロジェクトを進めるにも上司の承認をもらうために社内を奔走する必要があり、
これでは「経営」「ビジネス」の本当の力は身につきにくいのが実態です。
意味のない社内の飲み会などは合理的な優秀社員は最も嫌いなものですよね。
一辺倒に大企業が悪い、という訳ではなく、
確かに大企業勤務の方が国家に貢献するような大きなプロジェクトに携わることが可能で、
そこにやりがいを見いだせる人であれば、
転職する必要はないかもしれません。
ただし、そこにやりがいを見出せたとしても、
成果を出してもそれは「大多数の中のうちの一人だった」となってしまうので、
優秀な社員であればあるほどこの待遇には不満を持ちます。
私自身、大きなプロジェクトを総合商社勤務時代に担当し、
プロジェクトチームの最前線で業務を遂行し、結果を出したと自負をしておりましたが、
人事評価が高くなったにも関わらず、普通に仕事を淡々としている人とそこまで差がつかなかったことから、
「頑張れば頑張るほど損な組織」にいることは、
私自身の精神衛生上にもよくない、と考えるに至り、同時にひどくつまらないと思ったものです。
このような状態であれば、年収1000万円を確保して安定的な人生を歩むよりも、
自分の実力を試すことができる、伸ばすことができる、収入のアップサイドを狙える環境に身を置くことにしたのです。
なぜ大企業を辞める勇気があるのか？
大企業を辞めた人は、周囲の人にまず言われることが、
「なぜあんなに良い企業を辞めるの？」
「そんな勇気よくあったね」
「おれならしがみつくよ」
と言ったものです。
しかし、辞めて転職などした本人たちからすれば、
勇気ではなく、これはある意味ではリスクを回避しているので、
むしろ大企業に残る方が勇気がある決断だと思っている人の方が多いです。
大企業は安定と言われていますが、
今の時代、その神話は崩壊してきていますし、
現状の1000万円の年収で満足して、
10年後になんのスキルもつかず、突然会社が倒産したり、
業績不振によるリストラがされた場合はいく先は給料が以上に低い職場で、
生活水準がかなり下がってしまうことは否めません。
ですので、大企業を辞めることは勇気のある決断ではなく、
「リスク回避」
なんですよね。
この感覚がわかる人は、すぐに行動して転職活動をはじめています。
反対に、未だに大企業にいるのが最も安定、と思ってしまっている人は、
少し時代に取り残されていることを自覚した方が良いかもしれません。
年収800万円〜1200万円レンジの大企業社員が世の中では最も不幸？
これは、ここ数年私がずっと感じてきたことですが、
東京の日本大企業勤務で年収が800-1200万円のレンジで働いている社員が、
最も「自分の理想」と「現実」のずれで苦しんでいるのではないかということです。
実際に大企業はそこまで大変な仕事をせずに、
昇給カーブに乗り、年収は上がっていきます。
しかし、実力自体は伴っていない場合が多いのです。
年収800万円〜1200万円の人たちは、むしろなぜここまで年収をもらっているのかわからず、
それでも自分の認識を誤魔化すために出費をし、
嗜好品などで本質を忘れようとしているようにすら見えます。
少し、嫌味な表現になってしまいましたが、
実際に私は「年収1000万円」はすごいと思います。
しかし、それは大企業に就職活動でうまく入社できただけの人間を指しておらず、
転職などを経て、徐々に専門性を高めて収入をアップさせてきた人、
起業した人はもちろん、副業と合わせて1000万円を超えている人たちは、
素直に、競争意識を持たせてもらっています。
大企業を辞めた人のその後、転職して後悔することはあるのか？
大企業からベンチャーや外資コンサルに転職して後悔する人はもちろんいます。
ベンチャー企業はピンキリで、想像以上に経営者に経営センスがなかったり、
思ってた以上にすでに大きな組織になっており大企業と変わらない作業をやらされた、
などなどです。
外資系コンサルなどに転職したばかりの人は、
やはり日系大企業とは業務の質、スピード感も異なりますので、
もっと楽な日系大企業にいればよかった、と後悔することもあります。（これはよく聞きます）
しかし、ベンチャー企業転職を失敗した人も結果的にはさらにもう一度、失敗を踏まえて入念に調査した上で他のベンチャーに移ったり、
外資系コンサルなどに進み「きつい、きつい」と言っていた方も、
結果的に業務に慣れ始めた頃から、成長を感じ始めたと言う声が多いです。
結果的に、「動く」ということが最も重要であることがよくわかりますね。
まず、あなたが少しでも転職を意識しているのであれば、
間違いなく転職サイトに登録し、エージェントと相談し、
自分の転職市場価値を把握することをオススメします。
日系大企業出身の社員は、年齢を経るごとに転職活動はどんどん不利になっていきますので、
早急に動いて、より明るい人生への第一歩を踏み出していきましょう。
ちなみにおすすめの転職求人サイトは以下の記事でまとめていますので、
参考にしてみてくださいね。
→ 【2018年決定版】おすすめの人気転職・求人サイトランキング
また、転職をする際にも頑なにベンチャーや外資系を目指すのではなく、
給与体系を「成果報酬」としている会社もおすすめです。
やはり人間、本気で成果を出そうとすることで、スキルも向上し、
自信が高まり、より良質なキャリアを歩んでいけるものです。
まとめ
この記事では、年収800万円〜1200万円ほどの社員が置かれている現実、
優秀社員の思考、そして、不安を感じている人が今後取るべきアクションはとにかく行動であることを述べてきました。
すでに日系大企業で働き続けることは、リスクであると優秀社員には浸透しきっており、
少しでもあなたが今後のキャリア、自分の人生の将来に不安を感じているのであれば、
早めに転職エージェントと相談をして、
転職市場価値を見極めた上で、
転職活動をすることをオススメします。
とにかく、「動くこと」が大事です。
以上、年収1000万円の現実？優秀社員はなぜ高給なのに大企業を退職するのか？…でした！
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転職をするにあたり、転職エージェントを通じて希望の企業の面接を受けるのは現代では常識です。
しかし、転職エージェント選びを間違えてしまうことで、あなたの大切なキャリアの致命傷となってしまうことは少なくありません。
転職エージェントは求人サイトによって千差万別です。ここではおすすめの求人サイトを紹介していますので参考にしてみてください。
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