大企業に勤めていると、最初の2年ほど、長くて5年ほどは修行期間と設定されている場合が多いのではないでしょうか。
私が勤めていた総合商社も、若手時代は雑用とグローバルに世界を駆け巡り、
仕事をしている「風」な状態でした。
これを上司たちは「修行期間」と名付けていました。
大企業出身者の転職希望者の話を聞いていると、
「今の会社に疲れてしまった」
「今の会社を辞めたい」
という人が続出しています。
転職が以前より容易になったことも原因となっていると思いますが、
もっと具体的に、「大企業を辞めたい」という理由はどこからきているのでしょうか。
少し、私が話を聞いてきた中から、紹介していければと思います。
これから紹介する大企業の実態が、10年近くも続くことで、ちょうど30歳程度になると、不満と疲労が爆発していくことになります。
上司への報連相で消耗?

大企業で真っ先に身につけろと言われるスキル(というか基本)は、「報連相」ですよね。
報告、連絡、相談です。
報連相が必要なのはもちろん、上司が見ていないところで、
あまり仕事を理解していない若手社員が勝手に失敗すると上司にも責任が及んでしまいますし、仕事自体もやり直しになる、
お客さんに迷惑がかかるなど、確かに必要なものです。
しかし、若手時代でこの報連相がある程度緩和すると良いのですが、
10年目、20年目になってもこの報連相は続きます。
なぜなら、サラリーマンという職種は、決裁権が相当年齢が上にならないと貰えず、
いつまでも自分の裁量で仕事ができないからですね。
小さなシステム承認の決裁権はあるかもしれませんが、
そんな決裁権をもらったところでやりがいが生まれるはずがありません。
希望しない異動・転勤

サラリーマンの厳しい現実として、
希望する部署で働くことができず、全く興味のない仕事を3年、4年とすることになることもしばしばあります。
また、希望していない国への海外転勤もあるかもしれません。
私自身はカレーが大嫌いなので、インド駐在と言い渡された瞬間に会社を辞める覚悟でいました。
しかし、転職を考えておらず、定年退職を希望している社員はそんなことも言っていられません。
「従うしか」ないのです。
特異なスキル、専門性を持っていれば、待遇を変えずに転職という道もありますので、
人事異動にも強気に出れますが、
専門性を持つ社員など大企業にはほとんどいませんよね。
ジェネラリストを育成するのが大企業なのですから。
総合商社でも、
「バリバリ営業をやりたい」
と入社した社員が、
経理などに回されているところを見て、
かわいそうに思ったものです。
これも専門性が特にないから希望する部署にいけないんですよね。
この状況に危機感を覚えて、大企業を辞めて専門性のつく会社に転職をしたいという人が最近は多くなっていますね。
ちなみに、国内でも海外でも、都市部以外への異動は非常にリスクが高いです。
なぜなら、例えば日本の地方の田舎に転勤をしてしまうと、転職をするにも優良な企業は大半が東京で採用を行いますのでコストが非常にかかり、
スキルを得るにも学ぶための環境が整っていない可能性すらあるのです。
キャリアを考えるにあたり「地方への転勤は危険」と私自身、新人の頃から考えていましたが、実際に地方に転勤になり転職活動やスキル習得に困った話をいくつか聞きますので、
やはり、地方に異動を命じられる前に、できれば自分のスキルを確立し、そのような異動を断れるような人材になっておきたいですよね。
大企業は上司を選べない

上司を選べないというのは、実はキャリアを考える上では、大企業に勤めていく中で最も最悪な側面だと思います。
まず、仕事ができるようになるのは、
仕事ができる人を徹底的に模倣することから始めるのがベストです。
最初にオリジナリティなどいりません。
しかし、近い上司が優秀な人ではないと仕事ができるようになるには難しいです。
大企業の場合、上司が選べず、指定された人になる時点で、自分が成長するかどうかも運任せになってしまうのです。
私が新卒で今から就職活動をするのであれば、
上司を選べない企業には絶対に入社しません。
20代という長年にかけて仕事ができるようになるのかどうかが決まる時期に、
仕事のできない上司についてしまったら、仕事人生に大きく遅れを取ってしまいます。
上司、またはチームに優秀な人がいる企業に、
上司に恵まれない人はすぐにでも転職をするべきだと思っています。
実際に、大企業に疲れた、辞めたい、という人の中にも、
「上司が仕事ができない」
「尊敬ができない」
という声は非常に多いのです。
そこまで気づいているのであれば、転職活動を早期に始めた方が良いでしょう。
仕事のダイナミックさを感じられない・管理業務に疲れる

大企業はステータスも高く、お給料も良いのですが、
やはり企業が大きくなってくると、
すでに走っているプロジェクト、仕事がたくさんあり、
それを「維持」することが仕事になることが多いです。
実際に大手企業のマーケティングを担当しているといっても、
予算を取って子会社などにアウトソースしてしまっている場合がほとんどです。
つまり、大企業社員は「管理」しているだけということになるケースが多いのです。
スキルもつかなければ自分が社会に貢献している感覚もないため、
どうしてもお役所仕事のようになってしまい、
膨大な管理業務をしているうちに、
「私はこんな仕事をしたかったのだろうか?」
と理想と現実のギャップに押しつぶされてしまいそうになるのです。
不健康ですよね。
大企業に疲れた、辞めたいと感じても特に違和感はありません。

まとめ
30歳になるまでの約8年ほど、
上記のような状況が続くと、大企業を辞めたいと考えてしまう社員が多いようです。
私自身は、どちらかというこのまま大企業に残ってしまうと将来が不安で不安で仕方がなかったので、
長期を見据えて一旦は年収を下げて転職活動を始めました。
しかし、大企業に疲れる、というのは正常な思考の持ち主だと思います。
現状をやりたくもない仕事に忙殺され、
プライベートだけが楽しいという人生にしないよう、
他の企業で働くことも選択肢に入れることが、
賢い行動かと思います。
現状を踏まえて、転職活動を考えている人は、活用する求人サイトとして、ビズリーチが優れているのは間違いありません。
他の求人サイトはどうしてもビズリーチが合わない場合に使いましょう。求人の質が違いすぎます。
ビズリーチは、とりあえず登録さえ済ませておけば、バンバン優良な企業の転職面談のオファーが届きます。
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エージェントさんに一次面接を免除してもらうなりして、スムーズに転職活動を進めていきましょう。
転職までは考えていない、という方も、ビズリーチから送られてくる求人をみるだけでも楽しいですよ。
まだ転職したことのない人は、「こんな世界があるんだ」「あの企業、こんなに高い年収で出してるんだ」など気づきがあるはずです。
細かい登録方法は以下の記事を見ながらやればすぐに終わります。

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日系大企業に認められて入社してきた人たちは、新しい世界に飛び込んできた、結果を出してきたからこそ、今の待遇にあるとおも、います。
しかし、人生、現状に甘んじていては何も変わらず、どこかで不満が出てくるものです。
本当は人生はチャレンジを継続すべきなのです。
また、年功序列が崩壊する今、特にアラサーの社員は、そもそも自分の転職市場価値が年齢を追うごとに減少している問題に目を向けるべきなのかもしれません。
若手時代に抑えられていた給料をのちの年齢が高くなった時に恩恵を授かるモデルが崩れていますので。
この思考、どこに行っても重要です。
「戦わなかったら僕は何者でもなくなる」
クリードⅡで最強のボクサー・ドラゴと戦う決意をする時のアドニスの言葉だ。
「自分が何者であるかは自分で決める」
ボヘミアン ラプソディでエイズを告白し、ライヴ・エイド出演をメンバーに要請する時のフレディの言葉だ。僕もまだ人生というリングに立つ。— 見城 徹 (@kenjo_toru1229) 2019年3月14日
以上、30歳を過ぎたところで大企業に疲れた・辞めたい・転職したいと思ってしまう理由…でした!