就職活動の本当の話

対策しないのは有り得ない!大企業の新卒就活面接で希望部署を語り過ぎず、志望動機に絡めて質問に適切に答えられるよう練習しよう。

こんにちは。

就活の面接といえば日系企業の一括採用であれば必ずと言っていいほど、希望部署を聞かれることになりますよね。

エントリーシート段階で希望部署についての志望動機を書かされることもよくあります。

この希望部署に対して、あなたはどのように志望動機を書いている、または面接で答えていますか?

「人と人を繋ぐのが得意だから絶対営業!」

「私はアイデアマシンだから商品企画部!」

とかそんな感じでしょうか?

しかし、志望企業に入社できたとしても配属が希望通りではないのであれば入社したくない、とあなたが思わない限りは希望職種を熱く語り過ぎる」のはやめましょう。

今回はそのなぜ熱く語ってはいけないのか? という点について書いていこうと思います。

簡単な結論を言ってしまうと「企業はあなたの希望を本気で叶えたいと考えている組織ではなく、扱いづらい人材は評価されない」ということです。

会社の仕組み①(希望職種を熱く語ってはいけない理由)

まずはなぜ希望職種を熱く語ってはいけないか、という点ですが、これは企業の「2つ」の仕組みを先に理解する必要があります。

企業というのは、組織であり、事業環境によって形もどんどん変化させていく有機体です。

各部署の人数、担当内容もまさに事業内容によって変わっていきます。

少しわかりにくいですね。

では、「1つ目の仕組み」ですが、例えば、サッカーチームを想像してみましょう。

サッカーには11個のポジションがありますね。

この11個のポジションを例えば「フォワード」が「営業」、「ミッドフィルダー」が「マーケティング」、「ディフェンダー」が「経理などコーポレート部署」などとしましょうか。

そして「事業環境の変化」と上記で難しい言葉を使いましたが、これを「試合の攻防」としましょう。

チームとして、「攻め」に力を入れるタイミングであれば「フォワード」に力を入れますね。

「守り」の段階であれば「経理などコーポレート部署」に力を入れなければなりません。

ここであなたはこのチームに加わりたいと考え、監督に試合に出させてくれ、と願い出ることになります。

そしてチームが押せ押せの「攻撃」中であれば、あなたはフォワードに配属されることになります。

「守り」中であればディフェンダーに配属されることになります。

これを企業に当てはめてみると、もっと売上を上げなければならない「攻め」が必要な時期に入社すると営業、今の売上を「維持する」必要がある場合はコーポレートのそれぞれ状況にあった状態で配属されるということですね。

つまり、その企業の事業環境によっては希望しない部署に配属される可能性がある、ということを頭に入れておく必要があります。

会社の仕組み②(希望職種を熱く語ってはいけない理由)

では「2つ目」の仕組みですが、これは大企業に就職を考えた場合です。

大前提として、そもそも殆どの日系大企業はジョブローテーションで「ジェネラリスト」を養成する方針を取っています。

一応ジェネラリスト、その反意語のスペシャリストの定義を確認しておきましょう。

ジェネラリスト、ゼネラリスト(Generalist)

広範囲にわたる知識を持つ人のこと。企業においては総合職を指すことが多い。また、各種のプロデューサーはジェネラリストとみなされる事が多い(一つの企画に対して、芸術性・商業性など多方向からの視点を持ち合わせ、責任を有して可否を決定する必要があるため)。

参考:ジェネラリスト

スペシャリスト (specialist)

英語で「専門家」、「専門職」などを意味する言葉の音写。

参考:スペシャリスト

就職活動をしていると「総合職採用」とよく聞かないでしょうか?

これは「ジェネラリスト採用」という意味で、企業は広範囲にわたる知識を会社内で育てていこう、という方針のもと採用をしているんですね。

つまり、企業に入社してからは、営業に行ったり経理に行ったりとジョブローテーションの制度が基本的には取られています。

例えあなたが営業に配属されて、他の部署には行きたくないと願い出ても、会社方針がありますから不本意な配属はいくらでもあるでしょう。

例えば、私のジョブローテーションを例にしてみると、総合商社の約7年のキャリアでしたがトータルで3部署を経験することになりました。

ローテーションした部署は「営業」「総務部」国内出向先で「営業兼人事」でした。

私自身、基本的に営業しか希望していませんでしたが「総務部」で上役のプレゼン資料作成がメインになる仕事などをしていた時期もあったのです。

他の同僚に関しては入社前から営業志望であるにも関わらず、経理、財務などバックオフィス、所謂コーポレート部署に送られていました。

銀行に入行した僕の友人は法人営業志望であるにも関わらず調査部に5年います。

これが日系企業に入社するサラリーマンの悩むところなんですよね。

最近は希望部署にならず、転職する人も増えているのが実態です。

さて、なぜあなたが希望職種を熱く語りすぎてはいけないか、なんとなく察しがついたのではないでしょうか?

企業側はあなたに希望部署を「熱く」要求されると「扱いづらい」印象を持ち、入社させてから配属した際に文句言われるのも面倒だな、と思ってしまいます。

配属が不満ですぐに会社を辞められても人事担当者としては上役から「なぜあんなにすぐ辞めてしまうような社員を採用したんだ」と怒られてしまいます。

ですので、企業の「ビジョン」に共感していてそのためなら部署に強い「こだわり」がない人が面接では好まれるのです。

もしあなたが「マーケティング」以外は嫌だ、「経理」以外は嫌だ、という人であれば、外資系の企業を志望することをオススメします。

今の時代、1つのスキルを極めて横展開していく方がキャリア的には楽しいかもしれないですしね。

では、面接ではどう答えるべきなのか?対策方法は?

上記で日系企業の主な2つの仕組みを学んできましたね。

では、面接ではどのように振る舞えば良いのか?希望職種について聞かれた時はどのように答えれば良いのか?に迫っていきましょう。

まず、企業のビジョン(その企業の商品を広める〜関わる〜など)に強く共感していることをアピールした上で、希望部署の志望理由を語りましょう。ここはそれなりにしっかりとした説明が必要です。

営業部であれば、

「私は先ほどの学生時代の経験でお話したように、人と接することで力を発揮してきましたしやりがいが持てると考えています。御社に採用いただけるのであれば、営業部署で働ければ嬉しく思います」

学生時代の経験を盛り込むともう少し長くなりますが、簡単に言えばこんな感じです。

ここで「絶対」営業、とか営業「以外」嫌だといったことは言ってはいけません。

そして採用担当者からたまに、

「希望部署にならなかったらどうする?」

なんて聞かれたりします。これは日系企業の採用を受けていると良くあります。

これに対してあなたは、

「あくまでビジョンに強く共感しているのであって、会社の中にはそれぞれの役割があることは理解しております。営業部署への希望はし続けると思いますが、他の部署に配属になっても頑張ります」

と答えておけば間違いないです。そうすれば他部署の志望動機なども聞かれることもなく、就活対策で考える必要が無くなりますね。

まとめ

ここまで、主に日系企業の仕組み、面接ではどのように答えるべきか?という点について話をしてきました。

そこまで難しい課題でもありませんので、あなたも問題ないかと思っていますが、そもそも日系大企業にこの時代入社する必要があるのか?という疑問を持つことも大切です。

これは頭ごなしに日系企業に入社するな、ということではなく、その視点が必要だということです。

上記で述べた通り、日系企業はジェネラリストを養成する組織であり、突出したスキル、専門性をつけることが難しい職場です。

スキルがない、というのはあなたが会社を離れた瞬間に「何もできない人」を意味するのです。

その場合、例えばあなたが入社した会社が倒産したり、もしくは35歳、40歳あたりでリストラをするようになったらどうしますか?

と、こんな話をしている私も実は、最初に大企業を選ぶのは正解だと思っています。

まずは大企業で「働き方」を覚え、「どのスキルを高めるべきか」を見極める期間が必要だと考えているのです。

転職の際も若ければそれなりに大企業の看板は使えるものです。

つまり、大企業を志望するのは良いですし、入社もすべきと思いますがどの「スキル」を得るべきか、どこで高めていくかは入社した時点、あるいは入社した時点で考える必要があるということです。

少し話が長くなりました、あなたがまずは大企業志望であれば、しっかり内定を勝ち取りましょう。

他にも私の経験、OB訪問からのヒヤリング結果をもとに書いた就職活動全体の対策記事もありますので有効活用してくださいね。

『最強の就活』大企業の内定をのび太くんでも獲得できる5ステップ

はりきっていきましょう。

以上、対策しないのは有り得ない!大企業の新卒就活面接で希望部署を語り過ぎず、志望動機に絡めて質問に適切に答えられるよう練習しよう。…でした。


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