こんにちは。
さて、突然ですがあなたはどこの大学出身者ですか? 今回は、高学歴の称号を得ることができなかった人には一生耳の痛い話でもある「学歴の重要性」について記事を書きたいと思います。
私自身、学歴はMarchですが社会人で高学歴コミュニティに飛び込んでしまい、良くも悪くも学歴の重要性を深く学びました。
最初に断っておくと、日本で会社員を続ける限り「学歴」は生涯に亘り重要になってきます。
就活が終われば終活だ、学歴地獄は終わる、と思いますよね? ですがそう簡単に学歴社会での生活は終わらないんですよ。
これから大学受験をする高校生はまずは東大を目指すか、他国立大学、早稲田、慶應大学を目指しましょう。
今回はなぜここまで口うるさく学歴は重要であると私が話す理由について書いていきます。
Contents
学歴によるムラ社会文化は会社という組織に属する以上永遠に続いていく。学歴はとーっても重要

あなたは村社会という言葉を聞いたことがありますか?
村八分とか良く言いますよね。村社会というのは限られた小さい組織の中で上下関係があり、村八分はその組織の意向を守らない人に下される罰です。仲間外れですね。
クラスメートが登校から下校までずっと一緒にいる小中学校の時にこのような経験をしませんでしたか?
クラスには絶対的リーダーがいて、彼/彼女に逆らうとイジメられたり仲間ハズレにされます。
実はこれって、社会人になってもずっと続きます。しかも激しさは増すばかりの状態で。
ドラマ「半沢直樹」でも2つの銀行が合併して、それぞれの銀行の出身者で派閥ができて、険悪なムードになることもしばしばでしたよね。あれ、ガチです。実際に大企業に身を置いていた僕はその様を垣間見てきました。
まずは序の口として、高学歴が集まる会社では「東大村」「慶應村」の誕生します、というかかなり昔に発足しその伝統は地続いています。

若手の間は出世に学歴が影響あるとかそういうものはあまりありませんが、それでも予兆みたいなのは出てきます。
例えば「慶応大学出身者飲み」とか本当によくあります。一番存在感、影響力が大きいのはこの村です。
年次が進んでいくと、駐在していた地域でも村ができ始めます。「NY村」、「タイ村」「ロンドン村」の誕生です。
これは友人が勤めている商社でも状況は同じでした。これが例えば「NY村」 × 「慶応村」なんてコラボを始めるとその派閥は最強の布陣になります。
あとは簡単で、村の誰かが出世すれば後から他の村の民をイケてるポジションに確実に引き上げて貰えるようになります。
「そんな学歴だけで出世できるわけないだろ」「やっぱ出世は実力と結果でしょ」と思いますよね?
僕もそれを信じていました。しかし現実は、今まで優秀な上司が社内政治に敗北していく様を見て、日系企業の人事は実力重視ではないということが良く分かりました。
完全に社内政治です。そう、高学歴でないと掛け算するものがないんですよね。サラリーマン金太郎のように型を破ったサラリーマン像は我々に強い勇気と希望をもたらしましたが、現実社会は甘くない。
社内政治で重要なのは出世する上司の機嫌を取ること、一緒に働きたいと思わせることです。
そこで、「同じ大学」に通っていたということで共通の話題が多く、親近感も湧くため他の大学出身者に比べ圧倒的優位に立つことができます。そこに「同じ部活」も加わると最強です。手がつけられません。

皆さんも自分が上司だったら次に引き上げるのはかわいい大学の後輩だったりしますよね? そういうことです。
政治家でも大企業でも所謂偉い人達は東大、慶應、早稲田が多いことは皆さん認識されてると思います。偉い人がここまで学歴が偏っているともうこの構造を崩すのはちょっとやそっとじゃ無理です。
社内でバリバリ結果を出して、誰もが認めるスーパースター人材であれば学歴のハンデなんて関係ないでしょう。
但し、枠を超えて仕事を作ろうとすると妨害されるのが日本企業のスタイルです。(僕は新規案件獲得した時に余計な仕事を作るなと怒られたことがありますw)
悟りの境地的な話をしてしまうと、素直に高学歴を取りにいった方が日本に住み会社員を続ける限りは効率的です。
就活後も続く、学歴による圧倒的なコネクション力

ここまで学歴は重要な理由を「村社会」を活用して出世するため、村八分にされないためだと話をしてきました。
基本的には所属する会社内の政治にフォーカスを当てていましたが、今度は社外の「繋がり」についての学歴の重要性に触れていきます。
あなたは社会人になるまでに、受験、就活など様々なライフイベントをこなしてきましたよね?
社会人になってからもライフイベントは続々と待っています。
結婚、転職、起業、部署の異動や海外勤務もライフイベントの一つかもしれません。
そこで登場するのが「繋がり」言わばコネクションです。
結婚は置いておいて、まずは転職、起業について考えていきましょう。(部署の異動に関しては上記で説明済みですね)
あなたは今の企業で働いていては欲しいスキルがつかない、やりたいことができないと考えました。
考えるのは転職するか起業をするかですよね。(起業は少しハードル高いですが)
そこで発揮されるのが高学歴コネクションです。
高学歴コネクションの中でも「東大」「慶應」のコネクションは凄まじいです。

次から次へと繋がる有名人との輪。転職をする際にも先輩があのベンチャーの役員で、とか色んなコネクションが「勝手」に回ってきます。
転職しまくってるのに転職活動自体はしたことがない、顔パスで入社したとか普通にあります。
起業をする際にも最初は様々な人のサポートの中、事業を作っていく必要があります。必ず〜ができる人、〜と仲の良い人はいないか?という話が絶対に出てきます。
ここで、有名人との繋がりが強い慶應大出身者はあっという間に繋がりますし、サポートしようという一体感が凄いです。
そして、例えばあなたが大企業の重要なポジション、部長クラスまで出世したとしましょう。
例えば大きな案件を推進する際に政府などの要人に部活で一緒だった先輩とか、サークルでよく飲んでた、ゼミで一緒だった同期などが頻繁に現れてきます。この繋がりで仕事でも結果が出しやすくなります。
このコネクションは大企業が採用の際に重視する部分でもあります。学歴が低いと個の力が凄くてもこれがないんですよ。
個人が凄ければ役職者になるまでに重要人物とネットワーク作りに励むなど努力すればなんとかなりますが、学歴があるとこれをスキップできちゃうわけです。
学歴はあると良いというレベルではなく、あったら最高!なんですよね。
学歴フィルターに引っかからないために低学歴学生ができること。下克上を狙うならアメリカや中国の名門大へ転入するのがベスト

もう大学入学しちゃったし言うの遅いよ、もう手遅れじゃんと言う人に朗報です。但し、大学1年生まで。
それはアメリカの名門大学に転入するということ。それなら仮面浪人で慶応、早稲田を目指せばいいじゃんとなりそうですがそれでは同じ土俵に立つだけなので下克上にはなりません。
『アメリカの名門大』この響きだけでもう無理だ、となってしまいそうですが、もちろん勉強は必要ですが意外と裏技があります。
これは僕の友人と以下の記事の方の話を参考にしての提案です。
20歳で初めて勉強が必要だとわかった。
でも何をどうやればいいのかまったくわからずなんとなく株の本を数冊買ってみた。
まったく意味がわからず途中でやめた。そもそも本一冊読みきったことすらなかった。
「まず新聞読め」とアドバイスをもらったので実家にある日経新聞を読もうとした。
引用:【バカヤン】もし元とび職の不良が世界の名門大学に入学したら・・・こうなった。カルフォルニア大学バークレー校、通称UCバークレーでの「ぼくのやったこと」
実家が裕福、と認識してるMARCHクラスの大学生には特にオススメです。まずはアメリカのコミュニティカレッジに1年〜2年ほど英語を学びながら大学の単位を取り、そこから有名大学に転校します。
残り1年だけ名門校へ(UCLAとかNYU、死に物狂いでアイビーリーグ)という方法もあります。最終学歴はその大学になるのでそれさえできればいきなり就活(ボストンキャリアフォーラム)では無双状態になります。
企業に入ってからも、アメリカの大学生活の中で出会った他日本人留学生とのコネクションは東大をも凌ぎます。大抵の人が個のレベルも高く、アメリカ名門大卒の経歴でコネクション無しでも出世していきますからね。
アメリカで中途半端なレベルの大学に在学している学生と友達にはならない方がいいです。遊学の可能性が高いか、起死回生でアメリカ留学をしたものの結果を出せずにいる人たちですから。
このアメリカに留学の何がいいかというと、英語習得はもちろんのこと、有名大学を目指すアメリカの学生はめちゃくちゃ勉強するんです。
アメリカに留学していた友人もそれにつられ、あまり勉強するタイプではなかったですが1日10時間くらい勉強し、MARCHも受からないレベルから名門校に入学、卒業し就活は無双していました。

この人の話なんてとても有名ですよね。UCバークレーに入るのは簡単ではないです、本当に。
アメリカ留学で血の滲む努力ができれば勉強の癖もつくし学歴も高くなる、アメリカ人の優秀な友人のコネクションもできます。長い目で見たらここまでためになる期間を過ごせるのはプライスレスと言ってもいいでしょう。
但し、お金がある場合、若しくは奨学金など貰える程の何か秀でたものを持っていて「やる気」のある人の場合です。
大学入学してもずっと勉強で、受験期間が長くなるような感覚ですが目的を持ってやればそれだけの価値があると断言します。
ただし、ここでネックになるのは圧倒的に「お金」でしょう。
そこで、中国などアジアの大学を目指してみるのも有りかと思います。
例えば中国でいえば名門大学と言われる復旦大学、交通大学など、留学生として入学するのは比較的に容易で、授業料、生活費も安いです。
卒業はもちろん大変なのですが、日本で中途半端な学歴のままキャリアを積んでいくよりかははるかにコネクション力がものをいうので、十分に日本の高学歴組と戦える戦闘力まで持っていけるかと思います。
学歴が低いと就活でも有名企業のセミナーは参加させてもらえない。学歴フィルターで最も優遇されるのは高学歴理系

最後に、就活の話です。大手人気企業になると選考前に青田買いをするために高学歴専用のセミナー、またはグループディスカッションなどの集まりがあります。
インターネットの企業サイトでセミナー参加応募はできますが、事前に人事側で学歴フィルターを入れ、高学歴(早慶以上)だけがそのセミナー概要が見れるようにしています。March以下低学歴の方はあと1枠とかその辺で漸く見れるようになります。
ちなみに東大理3を始めとした高学歴理系は全ての学歴フィルターで優先されます。国家や企業で最も重要とされる「研究職」はこの人たちです。(しかし給料は低いという残酷な国の設計が・・・。)
私の年代では総合商社では住友商事が開催していました。(他もあったかもしれませんが僕は見れてないです、Marchなので)東京海上も同様のセミナーを開催していたのも知っていますが、他の企業も勿論バンバンこのような種類の会は皆さんが知らないところで開催しています。
なぜなら高学歴層を囲い込むにはとても効率がいいですからね。この種類のセミナーであっても、早慶以下の学歴の学生は諦める必要はありません。
実は、毎回1人か2人の早慶以下学歴枠を用意している企業が多いんです。学歴差別を表面化しないことが目的ではありますが、学歴早慶以下の学生も行けるものなら行きたいものです。
因みに当時立教大学に通っていた総合商社志望の友人はある筋から応募し(OB訪問経由)奇跡的にその枠に入ることができたそうです。参加したのはグループディスカッションだったそうですが、周りを見渡せば東大と慶應多数、一ツ橋、早稲田少数、March1人とその友人1人(March以下、成城、成蹊系列)だったそうです。

グループディスカッションでは東大生の優秀さ、慶應生のリーダーシップに圧倒され、全く歯が立たずかなり気を落としていました。しかし、これは彼にとって良い経験となり、その後彼はグループディスカッション対策に力を入れ、就活本番ではどこの企業でも落とされることはありませんでした。
結果的に丸紅にも内定していたしこのセミナーに参加することができたことが彼のターニングポイントになったのは間違いなさそうです。高いレベルに飛び込める機会は成長の機会になるんです。
実際問題、彼のようなMarch以下の学生が高学歴セミナーに参加するのはまじで困難です。OB訪問を徹底的に実施し、その中で本気度を認められ、セミナーの存在を先輩に教えてもらいなんとか参加できるように頼み込むことが重要です。
僕が商社時代にOB訪問を受けていた頃、同期が人事の採用担当だったのですが良い学生がいたら積極的に参加して欲しい、特別なセミナーとかに参加させたいからと同期内でもメールが飛んでいました。
彼はまさにこの裏の筋から参加できたのだと思います。如何にOB訪問が内定の鍵を握るかということですよね。
但し、早慶以下の学生は基本的にこの高学歴セミナーの参加は無理なのでチャンスがあれば積極的に潜り込めばいいし、ダメならダメでもOB訪問は積極的にして欲しいです。
蛇足ですがそもそも採用枠はぶっちゃけ大学ごとに定められている企業が多いです。
僕自身、商社の子会社で採用現場を一時期経験しましたが、大手は東大枠、慶應枠、一ツ橋枠、早稲田枠、地方大枠、その他、という感じで振り分けているのだそうで、僕が勤務していた総合商社は上記と同様に振り分けていました。
ですのでそもそも早慶以下の学生の敵は東大でも慶応でもなく、「その他」の学生なのです。
そこから内定を勝ち取るのは難しいですが、早慶以下のの大学であれば「その他」の中のトップクラスを狙えば良いです。受ける企業数も例えば大手商社だけでも5社もありますし、他業界でも大手は星の数ほどあるので可能性は十分にあります。
正しい戦略で勝負すればライバルは「その他」に属する学生であるわけで、やり方次第では圧勝できます。その鍵を握るのがしつこいようだがOB訪問です。
大袈裟ではなく、毎日でも社会人と会話することが、志望企業内定への近道です。
頑張っていきましょう。
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以上、【学歴フィルター】就職活動で『学歴が重要』と言われる理由を具体的な日系企業の実態を例に解説・高学歴は相当ヘマしなきゃ負け組にはならないよ。でも低学歴は?…でした。
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