本当のことしか言わない転職・キャリア論

大企業を退職して起業したいけど自信がない、という人におすすめのベンチャー転職

大企業を退職して起業したいけど自信がない、という人におすすめのベンチャー転職

今回は実際にベンチャー企業に転職し退職するまでを経験した私が感じたことを転職コラムとして記載していく。

私のブログを読んで頂いている方は転職、及び独立を考えている方が大半だと思うが、今日は特に独立を目指す、僕と同じ属性の方に向けてベンチャー企業の働き方を紹介していきたいと思う。

最初に断っておくが、独立を目指す者は日系大企業から日系大企業への転職はあまり意味がない。

大企業を退職して「会社の歯車」ではなく「会社の顔」へ

読者の方々は大企業の社員が大半と思いますが、日々感じていると思います。

「おれが仕事でミスをしたところで会社に影響は出るだろうか?」基本的に全く出ません。

若手の仕事は特に出ません。

これが若手社員の仕事を「自分ごと」にできないフラストレーションの主な原因です。

それに対して、ベンチャー企業では社長及び幹部含め、少人数ですから(規模100人以下のベンチャーを例に出しています)彼等と共にビジネスを創造し、会社を動かしていくことになります。

アイデアを出せない、仕組の構築ができない、実行力がない人間はすぐに足手まといになりますし、会社に居づらくなるのが現実です。

ですので毎日が必死、頭から血が出るくらい1日中考えています。

スピード感も大きく異なります。

大企業では一つのアイデアを具現化するのに稟議を書いて上司を説得して複数の会議を経て漸く実行となりますが、ベンチャー企業の場合は1回の会議で決まったら即実行です。

特にスタートアップは1ヶ月でプロダクトを作って2ヶ月以内に大きくスケールを目指すというスピード感でやっています。

金額規模の大小はありますが、多分同じ金額規模でも一緒です。外に出てよくわかりましたが、大企業の仕事はそれだけスピード感がないのです。

私は同ベンチャー企業の幹部として採用され、10人のチームを率いる大企業でいけば課長のポジションにいました。

同ポジションでリーダーシップ、チームマネジメントを学んでいる状況でした(学ぶというか必死)。

例えば商社に勤めていた頃はチームを作れば基本的な作業ができ、常識も理解している社員ばかりでしたのでマネジメントが難しい印象はあまりありませんでした。

しかしベンチャーでは必ずしも高学歴が集められた訳でもなく、個性の強い社員だったり、やる気スイッチの位置がわからないなど日々悩みもしますが、

彼等の情熱を仕事に向ける仕組みづくりだったり、良いプレッシャーを与えて充実感を感じて貰えるよう毎日工夫を凝らすことになります。

チーム一丸となった時の感動は格別ですし、涙が出ることもありました。

それくらい熱く仕事をしている実感があります。

一度、経理担当者を採用しようという話になり、私が採用活動をメインで担いました(ベンチャー企業には部門という概念がほぼない、全部やる)。

その際に驚いたのが、某総合商社の経理社員が面接に来たのですが、経理でレポーティングはしていたが試算表などは作ったことがなかったり、

連結決算は詳しいが単体決算はあまり深い知識がないことがわかりました。

大企業は仕事が細分化されすぎて一言で「経理」と言っても経理の一部の知識しかない人が多いです(というか頭ではわかっていても経験がない)。

ベンチャー企業の経理は基本的に経理周り全般を任せていくのでこのような社員はどうしても採用できません。

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私自身、ベンチャー企業の後に独立しましたが、この一連のベンチャーでの仕事がとても役に立っています。

また、この経験は「どこに行っても働ける」という安定にも結果的に繋がっていると思いますし、大企業にいるよりもリスクが低いとまで考えています。

因みに「拘束時間が長い、報告業務が多いのは高給と引き換えである」と考えている人間にベンチャー企業は向きません。

ベンチャー企業の選び方

人それぞれ指標はあるかもしれませんが僕がベンチャー企業の転職活動をしていた時に企業選びに参考にしていた指標を共有しておきます。

①業界で新しい、自分でも将来性を感じる商品、サービスを取り扱っている

業界で新しいものを創っているいる人達の熱量は凄まじいです。

他者に先んじられる前に先手、先手で攻めなければビジネスは成功しません。

情熱を持ちスピード感ある仕事ができるベンチャー企業こそそこでの充実感は凄いし成長は超速です。

②毎年売り上げと利益が20%以上伸びている

毎年の売上と税後利益が勢いよく伸びている企業かどうかを調べることは①の指標の答え合わせになります。

この利益規模を伸ばしていくことに貢献する気概で仕事をしましょう。

③社員数が100人以下

可能な限り経営者の近くで働くことこそが独立を見据えたベンチャー企業で働く大義となりますので、社員数はできれば少な目が良いところです。

100人以下であれば経営者との距離は本当に近いです。

経営者の独特の視点を学ぶ

上記でも一部書きましたが、経営者の傍で働くということは独立する上で最も重要と言えます。

経営者というのは日々会社全体のことを考え細かいものから大きなものまで全て「判断」をしています。

伸びている企業の経営者というのはこの判断力が優れています。

それは論理的とかそいった類のものではなく、その場の直感だったり、将来起こり得るリスクを常に考えているからこそ導き出している判断を積み重ねています。

判断を誤り、会社のリズムが悪くなり、次から次へと判断を誤り運転資金が底をつき、倒産する企業を何度か見てきました。

経営者の一つの判断というのはそれだけ重いものなんです。

条件の良い新しい取引先が出てきても、面談した後に取引を却下する経営者もよくいます。

これは直感だったり今までの経験から会社に及ぼす負の影響があると考えたからというものです。

ベンチャー企業で働いていてこのような判断誤りを直に見ることも勉強になると思います。

独立を目指すもまだ経験が足りないという大企業若手社員は積極的にベンチャー企業で経験を積むことをお勧めします。

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まとめ

大企業で使う一日一日の時間が無駄ということを早く理解し、積極的に転職活動をしていきましょう。

以上、大企業を退職して起業したいけど自信がない、という人におすすめのベンチャー転職…でした!

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