先日、大手企業である「パイオニア」が早期退職の募集を開始しました。
2年間で3000人規模の人員削減をする予定とあり、これはリストラの一つの形ですね。
営難で香港投資ファンドの傘下に入ったパイオニアが、本体とグループ会社の管理職・従業員を対象に早期退職の募集を始めたことが19日、分かった。同社は3月に「ベアリング・プライベート・エクイティ・アジア」の完全子会社となり、東京証券取引所第1部の株式の上場を廃止した。財務基盤を安定させるため、2年間で全体の約15%に当たる3千人規模の人員を削減するほか、拠点統廃合などを進める計画だ。
また、早期希望退職という名のリストラもなんとNECという大手でも断行されているとは、日本の安定神話はどこに行ったのか・・・。
人手不足が叫ばれるなか、大手企業がいま、「早期希望退職」という名のリストラで、45歳以上の人員整理に走っている。
「『あなたは残っても仕事がない』と言われた。それなりに貢献してきたと思っていたので、ショックで食事が喉を通らなかった」
NEC社員のAさん(48歳、SE)が胸中を打ち明ける。傷つけられたプライド、将来への不安……。上司の言葉はあまりにも残酷だった。会社人生半ばで突然、退職を迫られるサラリーマンの声が悲痛になるのは、無理もない。
希望退職とは名ばかりの、退職強要まがいの「面談」が精神的に追い討ちをかける。
終身雇用の安定はもはや崩壊しているという話を「大企業勤務は幸せなのか?福利厚生のメリットはあるが精神的には辛い実態。いつでもやめられるスキルを持つことで本当の幸せになろう」や「大企業勤務で転職をするか悩んでいる人へ:そもそも大手で出世するにはどうすれば良いかを認識しているか?」で解説しましたが、
今回は一旦、大手企業の人員整理の実態、リストラされた人生はどのくらい悲惨なのかを論じていきたいと思います。
Contents
大企業のリストラは多いのか?2018年には東芝、NEC、2019年には富士通も。
大企業のリストラで2018年に話題に上がったのが東芝ですよね。

東日本大震災では波紋が広がりましたが、一応、日本の一流企業と言っても良いでしょう。
東芝が今後5年間にグループで7千人規模の人員削減を計画していることが8日、分かった。
その後、NECと続き、これはリストラの嵐じゃないか・・・と少し引いてます。やりすぎじゃないかと。しかもNECは45歳以降とか。

日本電気(NEC)は6月29日、10月末から希望退職者を募集すると発表した。NECグループの従業員のうち、間接部門かハードウェア事業領域の特定部門に在籍している45歳以上かつ勤続5年以上の人が対象で、募集人数は定めない。固定費削減による収益構造改革が狙い。
そして、2019年早々に富士通も人員削減を発表。

富士通は2月19日、早期退職制度で3月末までに2850人を削減すると発表した。人員減により、年間200億円強の固定費削減を見込む。
大企業は安定ではないと言っても、現実に次々と発生し始めると冷や汗が出てきますね。
さすがにあと5年くらいは大丈夫だと思っていました。
若手社員の退職率もこんな報道が相次ぐと間違いなく高くなりますね。
直近のリストラ事例を挙げると以下の通りです。
- 東芝:7,000人人員削減
- 富士通:5,000人を配置転換
- NEC:3,000人の人員削減
- 日本ハム:200人の早期退職者募集
- 千趣会:280人の早期退職者募集
- 大正製薬:948人の早期退職者募集
えぐいです。
でもリストラしても転職すれば良いよね?
生活水準はすこーしだけ下がるけどしょうがないよね?
という意見もあると思いますので、少し次で論じます。
リストラはなぜ悲惨なのか?
リストラはなぜ悲惨なのか。
例えばNECは45歳以上をリストラ対象としていますよね。
45歳まで日系大企業で勤続してきた人が大半でしょう。

日系大企業と言えば、組織が大きいという構造上仕方のないことですが、スキルがつきません。
スキルがつかない理由は「稼ぐ力・専門性・スキルを得たい人は大企業は向いてないよ、というお話」」で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
日系大企業でつくスキルと言えば、「その企業内」で役に立つスキルです。
社内人脈、社内ルール、社内慣習、若手時代から長年に亘って社員は叩き込まれます。
その企業で生き抜くのであればそれで問題ありませんし、企業からすれば非常に有用な人材になります。
サービス残業もしてくれたらもっと最高。

よく、企業に投資してもらったので還元したい、と考える人はいますが、45歳であればもうすでに還元し終わっていることの方が大半です。
入社当初は低賃金ながらも会社用スキルを学び、そして一番働き盛りである25歳〜40歳を捧げているのですから、
本来日系企業に雇用されるということは、
年功序列システムをフルに活用し50歳くらいから高い給料で仕事もそこまで大変ではないポジションで、
人生を謳歌するべきなのです。

当たり前ですね、それくらい一つの会社にコミットしてきているわけですから。

しかし、NECの45歳以上の人を対象にしたリストラは、その人生を謳歌する時間を刈り取っているわけです。(非常に聞こえの悪い言い方をあえてしています)

しかし、このようなニュースが出ても、まだまだ会社の若い社員はそこまで危機感を持っていないかもしれませんが、
20代、30代を「社内スキル」を得ることに重点を置くと、気づけば今のリストラされている人たちと同様の人生を歩んでしまうことになります。社外でも通用する人材を目指しましょう。
ここからは大企業をリストラされた人の末路を少し紹介します。
大企業をリストラになった人の末路・転落人生
上記で述べたように、社内スキルしかない人材が転職をするにも、昇給はあり得ず、本来手にしていた給料はもう貰えることはなく、
相当な努力をしない限り現状の生活水準を保つことは不可能です。

私の友人にまさにNEC勤務がいますが、現状は50代を中心にどんどん会社を辞めていっているそうです。

このような方々は、一応会社から転職先を紹介されると思いますが、それでも年収は下がり、
会社のステータスも失い、テレビでよく見る「リストラされた人」として親族の間でも肩身が狭いでしょう。
明るみに言わないかもしれませんが自尊心はボロボロかもしれません(むしろそれどころではないかも?)
悲惨だ、悲惨だ、と私も言っていますし、かわいそうだ、とも思いますが、
実際に1990年代からリストラは実は実行されてきており、「明日は我が身」という認識が薄かった人たちがリストラされたんではないかな?と思うわけです。
これを今に当てはめると、今大企業にとどまり、「俺は大丈夫だ」と思っている人はぶっちゃけ黄信号かもしれません。
というか私なら居ても立ってもいられません。速攻で転職して安心できるスキルと自信を手に入れます。
一つスキルをつけると、どんなスキルが必要かがわかりますし、あとは自信で次々とスキルを身につける原動力を力に、どんどん市場価値の高い人材になれますよ。掛け算の世界です。

まずは確固たるスキルを一つ身につける、これが大事です。リストラなんて全く怖くありません。
リストラのない企業へ就職したいが・・・?
よくこのような質問をしている人を見かけますが、ありません。将来のことなど誰にもわかりません。諦めましょう。
スキルをつけていれば、35歳以上でもハイクラス転職はいくらでもある
転職市場が活況であり、35歳以上は転職限界説がありましたが、今は世の中がようやく適正な評価をする時代になりました。
年収800万円以上のハイクラス層を対象にこの1年内で転職した人を調べたところ、35歳以上が9割を占めていたことが、人材サービスのパーソルキャリアの調べで明らかになった。
背景には、「バブル崩壊後の就職氷河期や、リーマン・ショック後の不況で新卒採用を控えた企業で、30〜40代の社員不足が深刻化しており、採用意欲が高まっていることがある」と、調査では分析。人手不足が加速し、売り手と言われる現在の転職市場でも根強く言われている「35歳限界説」が、ハイクラス層ではすでに崩壊しているとの見方だ。
現在、日系大企業に勤めている若手は、転職してスキルを身につけてハイクラス人材を目指す。

これ一択です。
古い価値観の残った親族などには不評かもしれませんが、5年後くらいに答え合わせができるでしょう。こちらが間違いなく正解です。
まとめ・大企業を辞めた人のその後は
大企業のリストラ状況となぜリストラが悲惨かを紹介しました。
厳しいようですが、実は自己責任だったりすることも触れました。
実際に日系大企業を辞めた人の話は以下の記事でもしていますので参考にしてみてくださいね。

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そもそも自分の転職市場価値が年齢を追うごとに減少している問題に目を向けるべきなのかもしれません。
問題ってのは敵のように見えて実は君の味方だよ。問題があるから解決しようと工夫する。努力する。工夫して努力するから君はどんどん賢くなるし実力もつく。人は解決した問題の数だけ賢く強くなっていく。問題が何もない人生だと安定はするけど刺激がなくて飽きちゃうよ。問題を恐れるな。歓迎しろ。
— Testosterone (@badassceo) 2019年4月14日
以上、大企業のリストラ事例をまとめてみた。富士通にみる「終身雇用で安心」の終焉、今後の日本の未来は?…でした。





