本当のことしか言わない転職・キャリア論

大企業勤務で転職をするか悩んでいる人へ:そもそも大手で出世するにはどうすれば良いかを認識しているか?

大企業勤務で転職をするか悩んでいる人へ:そもそも大手で出世するにはどうすれば良いかを認識しているか?

 

日系大企業に勤めていれば生活は安定、出世をすれば収入も大幅アップ。

転職市場の流動性が高まるまでは、就活こそが人生で一番重要なタイミングで、

良い企業に入り出世することこそが「幸せな人生」を謳歌するための黄金ルートでした。

しかし、最近では「やりがい」を求め、または「収入アップ」を早期に実現するために、

転職する人が後を絶たなくなってきましたね。

大企業で転職を考えている人は、まず天秤をかけると思います。

今の企業で出世を目指すのか、転職をして自分自身の市場価値を高めチャレンジしていくのか。

私の個人的な意見としては、大企業で出世を目指すより、転職市場で人材価値を高める方が収入も長期に亘り安定、

そして何よりも「楽」だと思います。

それはなぜか?

大企業で出世することは本当に難しいからです。

また、大企業では出世できなかった時の待遇も良いものではなく、

最先端の技術などに触れる機会もなく、内向きな仕事が多い中で、

40代、50代を迎えた時に、やりがいのない仕事を毎日続け、

辞めさえしなければお給料は支払われる、という人生を送ることになります。

しかし、出世をして役員なんかになれば報酬はアップするのは当然のこととして、

やりがいのある仕事、意思決定ができる立場となり、

専属運転手がつき、社会的ステータスも飛躍します。

福利厚生も、役員になるとずば抜けています。会社は役員のためにあるのですから最も優遇される立場になるわけですね。

それでは、そんな大企業での出世ですが、なぜ転職をして自身の市場価値を高めることよりもはるかに難しいのか、

日系企業で勤務していた私の経験から少し解説してみたいと思います。

大企業で出世するには「本当の」お客さんの存在に気づかなければならない

日々働いていると、取引先などと連携して仕事をすることが多いかと思います。

他企業とのお客さんと仕事をして、成果を出していく。

しかし、あなたが大企業で出世を目指すのであれば、あなたのお客さんは取引先ではありません。

あなたの「上司」こそがお客さんとなります。

日系大企業の出世は実力で決まることはなく、あくまでも社内政治で決まることになります。

「出世」にはあなたの上司の「鶴の一声」が必要になるのです。

商売と同じく、「お客さん」には優良顧客と相手にする必要のない客がいます。

無能な政治力もない上司は優良顧客ではないので、全く相手にする必要はありません。

しかし、有能な、社内政治も得意な上司とは徹底的に仲良くなりましょう。

徹底的に営業をするのです。

どうすれば〜さんは自分を気に入ってくれるか?

どうすれば〜さんが気持ちよく仕事ができるか?

どうすれば〜さんが自分のおかげで手柄を得られるか?

試行錯誤するのです。

あなたが何か成果を残すことになったら、それは「優良顧客」である上司に手柄を渡しましょう。

それは後年、上司が出世した時にあなたにリターンをもたらしてくれます。

「上司が客だって?」

「そんなの幻想だ」

こんな声をよくかけられたものです。

しかし、天下の秀吉も、織田信長に徹底的に気に入られ、草鞋を懐で温め、

戦でも最後の最後で信長に手柄を取らせました。

結果的に豊臣秀吉はあの織田信長を踏み台に大名となり、

天下統一を果たし、「天下人」まで登りつめたのです。

日系企業は、「上司」という「優良顧客」を踏み台にし、役員の椅子という天下を目指すゲームなのです。

上司からの評価をあげるには「雑用」です。

どんなことでも引き受けましょう。

「俺はもっとすごぉいことができるのに」

なんて思ってはいけません。上司が自分を気にいる要素は全てやりましょう。

ちなみに、雑用はバカにされることが多いですが、

「丁寧に雑用をこなす」というのはのちに営業力を飛躍させることになりますので、

甘んじて受け入れましょう。(この件は別途触れます)

大企業で出世を目指すにはリスクがある

さて、大企業で出世するのに最も重要なことがわかったと思います。

徹底的に有能な上司に媚を売り、手柄を渡し、リターンをひたすら待つのです。

一度覚悟を決めれば、役員の椅子はかなり近づきます。

明日からでも実行して、出世の道を駆け抜けましょう。

しかし、戦略はシンプルで、根気の問題なのですが、そこにはリスクがつきまといます。

例えば、

「せっかく媚を売りまくった上司が転職してしまいおった!」

「上司が出世して最初のプロジェクトがポシャって左遷されてしまった!」

などの可能性があるからです。

実は、優良顧客である上司は有能なので、ヘッドハンターが声をかけ、別の会社に転職してしまうこともままあるのです。

こうなってはお手上げですが、このリスクに備えてあなたは「複数」の上司に気に入られる必要が出てきます。

リスクヘッジです。

直属の上司だけではなく、別の部署の課長、部長クラスの人とも飲み会などを開いて仲良くなりましょう。

いつどこで自分が異動になってその上司の下につくかもわかりませんし、

日系企業はジョブローテーションがありますので複数の上司をポートフォリオとして媚を売り続けるのはそこまで難しいことではないかと思います。

ただ、商社のように飲み会が好きな文化だと体力的にちときついです。

本当のリスクは実は上司うんぬんじゃない、人生がかかってくる

ここまでである程度出世へのルートが見えてきましたでしょうか?

大企業勤務の場合、「お客様は上司」ということが理解できれば、

これに気づいている人はなかなかいませんのであなたの気合次第で出世がかなり近づきます。

しかし、大企業で役員の椅子に座るのはだいたい50歳を越えた頃でしょうか?

上記の徹底的に上司に媚を売ることを、今30歳であれば20年間は継続する必要があります。

長いですね。

そして、20年という月日の間には、様々なことが起きます。

自分の担当していたプロジェクトが自分の判断ミスでポシャってしまい、

上司の前にあなたが左遷され、二度と浮上できない可能性すらあります。

そう、「出世」に失敗した場合、社内の業務と上司に媚を売ることにフォーカスしていたあなたは年齢もすでに高く、

間違いなく転職市場では評価されない人材となっています。

当たり前ですね、スキルもつかないジェネラリストという何でも屋スキルと、

上司に気に入られるというスキルしかないあなたが、

専門性と深い知識を求める50代の転職で花が咲くはずがありません。

こんな記事もありましたね。

これは先日もFBで指摘したことなんだけれども、日本の大企業の残酷なところは、40代の後半になるまで、自分の昇進ポテンシャルがはっきりしない、ということです。
しかし、40代の後半で「この会社では上に上がれない」ということがはっきりしても、その時点で取れるキャリアオプションはほとんどありません。なぜなら、日本の大企業でなんとなく二十年頑張ってきましたという人は、よほど専門性のある人でないと労働市場でほとんど値段がつかないからです。
ここは本当に勘違いされていて、半ば痛々しいんですけれども、日本を代表すると言われているような企業でそれなりに活躍している人の多くは、自信過剰に自分の労働市場での価値を見積もる傾向がある。そういう人が転職活動をすると、自分の今もらっている給料の半分以下の値段しかつかないわけで、そこでキャリアの袋小路に入ってしまうわけです。
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一方で会社側は、被雇用者に対して様々な選択肢を持つわけで、経済学的に言えば、雇用者と被雇用者のあいだで極端なオプションバリューの非対称性が生まれてしまう。
「ほぼ日」のCFOとして上場をリードした篠田さんは、もともとマッキンゼーのコンサルタントですが、青天の霹靂のように「退職勧告」を受けて家でワンワン泣いた、とインタビューで答えられていますね・・・よくわかるなあ。

日本の大企業の人からすると、こういうのは耐えられない・・・と言われることが多いんですけど、なんか勘違いしていませんか、と。だって「あなたはここまで」と言われる年齢が早いか遅いかだけの問題であって、であれば、まだ他の道を選択できる若い時に言ってもらった方が本人のためだと思うんですよ。

これを嫌がっている人って、要するにダメ出しの判断を先延ばししているだけで、そうこうしてるうちに、ダメ出しされたらもうどうしようもない、という年齢になっちゃうわけです。それは本当に「人に優しい」ってことなんでしょうかねえ。

この記事の言っていることは正しくて、「あなたはここまで」と言われるのが早いか遅いかの差でしかないんですね。

まとめ

少し長くなってしまいましたが、

最後に転職をするのか、徹底的に大企業で出世するのを目指すかを選ぶのはあなた自身です。

どちらも険しい道ですよね。人生楽ではありません。

でも総合商社から転職をした私から言わせると、転職した方がはるかに楽チンで楽しいよという感じです。

転職するならビズリーチを使ってエージェントと相談することをまずオススメしますが、

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「動くなら早く」

これがいつも人より前を走っている人のシンプルな戦略です。

以上、大企業勤務で転職をするか悩んでいる人へ:そもそも大手で出世するにはどうすれば良いかを認識しているか?…でした!


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