働き方改革が進んだとはいえ、まだまだ大企業ではサービス残業をするという文化は残っていると思います。
私自身、前職の同僚や会社員の方と話をすることが多いのですが、
「働き方改革は進んだけど、残業はやはり減っているんですか?」
と聞くと、
「まだまだ時間がかかると思う」
という人が大半です。
サービス残業をするほど、仕事にやりがいがあるとか、
自分が仕事を時間内に全うできていないので仕方ない、
という人がサービス残業をするのだと思いますが、よくないなぁ、と思うのが後者が圧倒的に多いことです。
前者であっても、やはり長時間業務をするのは精神的にも身体的にも年齢を追うごとにそのダメージは顕著に現れてくるはずです。
さて、今回は、そのサービス残業について少し話をしていきたいと思います。
サービス残業はどれくらいの人がしているのだろう?
私の意見として、サービス残業は絶対にするものではありません。
それは負のスパイラルだからです。
あとで詳しく説明しますが、まずはどのくらいの人がサービス残業をしているのかを見ていきましょう。
残業をしている人の6割以上がサービス残業をしているという驚愕の結果も出ています。

引用:日経ビジネス
日本人は真面目、というかここまでくると奉仕精神の極みなのではないかと思ってしまうほどです。
たしかに企業の経営者としては、社員がサービス残業をすればするほど、
無償で働いてもらっていることになるのですからお得に感じてしまいますし、
社員側もそれでやりがいを持てているのであればwin-winな気もします。
しかし、サービス残業を喜んでやるような人は、私自身は信頼できません。
ただただダラダラと仕事をしているように感じてしまうのです。
なぜサービス残業はしてはいけないのか?
サービス残業は絶対にしてはなりません。
人間は気が緩むと仕事に集中できない生き物です。
例えば、朝出社してタスクが10個あるとして、夕方17時までに終わらせるためにはフルに自分の頭脳を動かして、
時間を捻出し、機敏に仕事に取り組むようになりますし、
どのようにしたら仕事が終わるのか?と工夫をします。
しかし、サービス残業が普通になってくると、朝10個のタスクを、
「夕方17時」ではなく「今日中」に終わらせよう、と目標を無意識に設定してしまうのです。
これが定常化してしまうと、毎日毎日サービス残業をする日々が始まってしまいます。
私自身も、一時期この思考に陥ってしまったことがありますが、
「残業は1時間まで」と決めた頃から、朝の通勤時間にtodoリストを作成し、業務時間中はぼーっとしてしまう時間を無くし、無駄な会議に出ることはやめ、
取引先とのメールも1往復で終わるようにする、
作業時間と思考時間を分けて猛スピードで取り組むようにしました。
重要な会議が重なってしまった日はどうしても残業が長くなってしまう日もありましたが、
基本的にはほぼ定時で帰宅していました。
最初の方はその強制力が弱いので、夕方から別の用事を入れるようにしたりと工夫していました。
しかし、「残業せずに退社すること」を評価しない会社は存在しますので、
そこが悩ましいところですね。
少し前ですが、日経ビジネスの記事には以下のような意見が掲載されています。
「残業(できない)しない人は何かの折に順に首を切られるか飛ばされる感じになる。会社が満足するほど残業している人は病気になるか、家庭が崩壊している」
「残業代分のアウトプットが出せていないのにカネを貰う気かという論法が横行」
「10日間で50時間残業を強いられ業務中に倒れた」
「深夜にミーティング設定があり、結局始まったのが翌日」
「残業している者が偉い」という文化が企業に蔓延していると、
社員としては厳しいものがありますし、なんの得もありません。
また、一度このループにはまってしまうと、残業をする社員もランナーズハイならぬ残業ハイになってしまい、
精神的疲労は大きいものの、それに気づかず、いつのまにか精神的にも身体的にも病んでいってしまいます。
突発的に忙しくて残業をするのは仕方ありませんが、
1年中残業をしているようではまずいです。
かといって、今の状況が悪いと思っていても、転職をするのも億劫だし力も残っていないし、
そもそもオファーを貰えるのか?という不安は常につきまとい、結果的に動けなくなっていませんか?
負のループから抜け出す方法
まずこのようなループに陥ってしまった人は、私のように「定時で帰る」「残業は1時間まで」と決め、徹底的に仕事のスピードを上げることを意識しましょう。
仕事というのは結局慣れによるものが多く、仕事もスピードを意識するとどんどん速度が上がっていくものです。
時間に制約をつけておけば、例えばわからないことがあったとして、
「上司に聞きづらいな」という迷う人もいるかと思いますが、
なんせ時間が制約されているので迷っている時間はないのです。
怒られてでも問題を解決するスピードを優先させるようにしましょう。
気が弱い人はこれだけで少し怖気付いてしまうものですが、問題ありません。
相当なパワハラ上司でない限りは大したことありませんし、そもそもパワハラ上司の下に着いてしまったら、
異動願いか転職活動をさっさと始めましょう。時間の無駄です。
努力の結果、あなたは定時か残業1時間程度で帰れることになったとして、
組織内の評価を見てみましょう。
ひどい会社は、
「早く帰るってことは仕事が少ないのか、よし、あの仕事もあいつにやらせよう」
こんな風に考えるパターンもあります。
そんな会社でしたら、どれだけ努力をして仕事のスピードをあげても意味がありません。
転職確定です。
大企業勤務の人はとっととビズリーチに登録して転職エージェントと話をし始めましょう。
これまで見てきた転職エージェントがいる求人サイトで最も優秀で手間暇少なく楽に転職活動を終わらせることができます。
→ 大企業出身者におすすめ、ハイクラス求人で評判のビズリーチでの転職方法について徹底解説
さて、ここまでのサービス残業の負のループから抜け出す方法をまとめると、
- 時間の制約をつけ業務スピードをあげて定時で帰れるようにする
- 組織の自分への評価を確認
- さらに仕事を振るなどしてくる組織だった場合、異動願いか転職活動を徹底的に進める
あなたが仕事を効率化して、定時に帰るようになって、それでもあなたの時間を奪おうとする人がいる組織で働くのは人生の無駄です。
「時間」とは「お金」より大切です。
時間があってこそ、いろんなことにチャレンジができ、気持ちに余裕ができ、様々な知識を吸収することができるのです。
私自身、サービス残業が慢性化していた時期に得たものは、
「サービス残業は人生の無駄」
と教訓を得たことです。
あなたがその教訓を得たいというのであれば別ですが、すでに私がこのように伝えているので、
あとは環境の改善に取り組むだけです。
まとめ
今回はサービス残業について話をしてきました。
サービス残業は絶対にしてはなりません。
「わかってるよ!」という人は多々いますが、本当にわかっている人は少ないものです。
あとで気づくのです。
あなたがもし賢明な方であれば、上記の私のアドバイスを元に、今日からでも行動を変えていくことをオススメします。
最後に、私がサービス残業をしていた時に定時で毎日帰宅する優秀な先輩が私に告げた内容を紹介します。
「会社は、君が潰れても最後は守ってくれないよ。手を抜けるところは手を抜きなさい」
以上、大企業勤務でサービス残業を自主的にしている人へ:会社は最後にはあなたを守ってくれませんよ…でした!
