「年収1000万円の現実?優秀社員はなぜ高給なのに大企業を退職するのか?」で優秀社員は年収1000万円程度では満足できず会社を退職してしまう、
年収800〜1200万円レンジの大企業社員は不幸であることを説きました。
今回は、
「大企業・年収1000万円で満足するな」
という内容を金銭面、将来性から少し解説していきたいと思います。

(ちょっとふざけました)
Contents
日本で年収1000万の人の割合はどれくらいなのか?

年収1000万円と言えば、私は両親から「勝ち組である」と教えられてきました。
しかし、総合商社に入社して5年ほどが経過し、1000万円に到達した時に、
「思ったよりお金ないな」
と思ったものです。
思ったよりないのです。
なぜなら税金で手取り金額は大きく減少しますし、普段の業務のストレスから財布が緩くなってしまう場面もあったり、会社の付き合いの飲み会でお金が飛んでしまったりと、
なかなか貯金ができない現実が待っていたのです。
「財布の紐が緩くなってしまう」というのは贅沢をしたい訳ではなく、ストレスは「負債になる」ということです。
さて、こんな年収1000万円の現実を書いていてなんなのですが、年収1000万円を超える人は日本にはどれくらいの割合でいるのでしょうか?
年収1000万を超えるのは国税庁のデータによると4.5%、これは個人事業主は入っておらず純粋に会社員として、給料を貰っている人たちの統計です。
個人事業主を含めるともっといるでしょうが、10%には届かないんじゃないかと感覚値ですが思います。
東京で生活していると、年収1000万円など軽く超える強者がそこら中にいますが、日本全国で見るとなかなかレアな人材と言えるでしょう。
但しレアであることと満足度は比例しないようです。

年収1000万円を20代で到達できる職業は?

思いつく限りでは、外資の投資銀行、外資コンサル(これはギリギリなイメージ)、総合商社、キーエンス、飛行機のパイロット、テレビ局、電通・博報堂、東京海上、などなどでしょうか。
メーカーで早期に駐在できれば超えて来るかもしれません。あとは不動産ブローカーやM&Aセンター、M&Aキャピタルパートナーズで成果を出しまくればいけるかもしれません。(他にあったら教えてください)
生命保険などの営業もかなり稼げますが、これは個人事業主ですのでほぼ起業と言える形態です。弁護士も個人事業主で事務所所属なので芸能事務所と形が近いですね。
完全なる「雇われ」では年収1000万円は非常に狭い門になっていることがわかります。
但し、外資の投資銀行、コンサルなどはかなり賢くないと就職は難しいですが、その他は賢いかどうかより、
年収の高い業界を正確に選んで適切な選考準備をすれば1000万円の年収は達成できるといえそうです。
トップティア以外の学生の頭脳のレベルはそう変わりませんしそのポジションを取れたのは運が50%くらいです。
総合商社は頭が切れる人材が多いと言われていますが、感覚値としては2割いれば良いくらいではないでしょうか。
同期100人のうち10人くらいは優秀という感じです。その10人は尋常じゃないくらい賢いですが、だいたい起業か転職をします。
とある漫画に大企業には、
- 替えのきかない優秀なやつ
- 替えのきく優秀なやつ
- 替えのきかないバカ
- 替えのきくバカ
の4種類の人材がいると表現しており的を射ていると思ったものです。

替えのきかない優秀なやつは大企業に残るメリットもありませんし、すぐに出ていきます。
替えのきく優秀なやつは良い感じに替えのきくバカときかないバカを自分のクローンに育ててくれるので、大企業では重宝されますし本人も誇りを持って仕事をします。
また話がずれました。言いたいことはつまり、就職活動も転職活動も起業もなんでも「世の中ポジション取り」ということです。
現在大企業で働いていて高給を得ていても、10年後はそのポジションは美味しくないかもしれません。
未来をみて、自分の身をどこに置くと良いのかは常に考えておく必要があります。
現状維持は破滅の道です。



年収1000万円の人が払う税金と可能な貯金は?手取りはいくらなのか?

「年収1000万円」(何度目だ?)を達成するとそこにはバラ色の生活が待っているような気がする。
気がするだけなのです。
サラリーマンは会社が税金の計算をしてくれるので、自分がどれくらい納税をしているのか知らない人はとても多いです。
すでに還暦の私の父親も40年間サラリーマンをしていたのに税金の計算方法は知りませんでした。
国税庁に税率は以下の通り詳しく載っていますが、これに加えて住民税もかかることを忘れないようにしましょう。ついでに社会保険、国民年金、厚生年金も支払っていることにも気づきましょう。
生きているだけで大量に税金は取られていますが、普段利用している電車など公共のものに全ての人は助けられているので文句は言えません。本当に文句を言いたいのはお金持ちの人です。なぜなら累進課税であり、稼げば稼ぐほど税金は高くなるのですから。
以下は国税庁から抜粋してます。
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円を超え 330万円以下 | 10% | 97,500円 |
330万円を超え 695万円以下 | 20% | 427,500円 |
695万円を超え 900万円以下 | 23% | 636,000円 |
900万円を超え 1,800万円以下 | 33% | 1,536,000円 |
1,800万円を超え4,000万円以下 | 40% | 2,796,000円 |
4,000万円超 | 45% | 4,796,000円 |
年収1000万円の人は税率33%を掛けて控除額を引いた額が所得税です。あくまで所得税だけであり住民税10%程度が翌年課税されます。
年収4000万円の人は悲惨ですね。45%は少しやりすぎな気もしますが、これは日本政府が暗に雇われではいつまでもお金は貯まらないよというメッセージを出しているのかとすら思います。
さて、計算は人によって少し事情は異なりますし何よりもめんどくさいと思うのでわかりやすく年収ごとの「手取り」のイメージを出しておきました。参考にしてみてください。
年収 | 手取り/年 | 手取り/月 |
600 | 440 | 36.7 |
1,000 | 700 | 58.3 |
1,500 | 970 | 80.8 |
2,000 | 1,250 | 104.2 |
3,000 | 1,750 | 145.8 |
年収1000万円の人は月に58万円手取りですね。
私の商社時代の口座に振り込まれる金額的ともほぼ一致しています。高いですね、税金。
年収1000万円独身の人の生活、家賃、貯金は?

例えば私の月々のお金の消費は、
- 家賃:16万円
- 社内飲みなど社内行事:10万円
- 交際費:15万円
- 飲食代10万円
- タクシー代:5万円
合計:56万円
でした。
2万円しか余りませんね。貯金できません。
交際費や飲食代、おかしいだろうという話もありますが、これは仕事のストレスに対する消費です。
仕事のストレスとは、スキルもつかないままに時間を浪費してしまっている、人付き合いのめんどくささへのイライラに対するものです。
というかこの使い方をして精神的にギリギリだったのに結婚してたらどうなっていたんだろうと思います。死んでたかもしれん。
家賃は会社に近くないとダメなので否が応でも高い場所に。
さて、上記のようなことにストレスを感じない人、将来リストラされても大丈夫だという人は、大企業勤務はめちゃくちゃ向いています。私には向いていませんでした。
なぜリストラの話をするかというと、会社が倒産する可能性よりもリストラが発生するリスクの方が会社員個人には高いからです。
最近の富士通の45歳以上のリストラの話題が最新ですかね。

富士通のリストラ、いよいよ45歳以上のグループ全社員まで拡大
今は年収1000万円でも年収ダウン、リストラってのはいくらでもありえる。未来のことは誰にもわからないので常に備えは必要ですな。
年収1000万円で満足するな、大企業に内定したサラリーマンならさらに高みを目指せる。

元のタイトルのテーマに、戻ります。
年収1000万円はそりゃ、日本全国の人々からすると生活水準は高いのかもしれません。
しかし、会社員を辞めて起業をした私からすると、大企業で年収1000万円というのは非常にリスキーかつ心が死んでしまうポジションにいるな、と実感しています。
面白くない仕事であれば年収は高くないとやってられません。
面白くないだけで、スキルがつけば良いのですが、
面白くないしスキルもつかないけど年収が高い、という環境は優秀な人は間違いなく大企業にとどまりません。
若くて高年収が人生の「ピーク」になってしまうのです。
どうせなら、年齢を追うごとに人生を高めていきたいものです。
大企業の出世争いも良いですが、そこはアスリート的な競争ではなく所詮は政治争い。
人の動向を逐一気にして上司に媚を売る、こんなクソみたいな人生は私はお断りだ、と思い大企業を出て、ベンチャーに転職しスキルを得て、現在は経営者をしています。
現在は年収は商社時代の2倍以上、仕事も楽しく年を追うごとに「事業」というシステムを作る精度は高まるばかりで最高ですが、
これは私が特別賢かった訳ではなく、早めに行動して若い体が動くうちに実力をつけたというだけです。
行動せずに商社にとどまっていたら今頃八方塞がりで、キャリアをどうすれば良いのか路頭に迷っていたことを想像すると、血の気が引きます。
さて、私が賢くなかったけどうまくいった、これの意味するところは、大企業に内定を貰うくらいのスペックであれば、
誰でも日系大企業の外に出て、さらなるスキル、給料のアップサイドは狙えるということです。
大企業勤務の人にがっかりなのが、自分の転職市場価値すら把握しようとしないところです。
「Bizreach(ビズリーチ)」に登録してエージェント複数人と話すと自分の市場価値が把握でき、新たなステージも必ず見えてくるのでまずはサクッと登録くらいはしておきましょう
細かい登録方法は以下の記事を見ながらやればすぐに終わります。

👉👉👉👉大企業出身者におすすめ、ハイクラス求人で評判のビズリーチでの転職方法について徹底解説。
新しい世界に飛び込んできたからこそ、日系大企業に認められてきたはずの人々は、本当はその後もチャレンジを継続すべきなのです。
そもそも自分の転職市場価値が年を追うごとに減少している問題に目を向けましょう。
問題ってのは敵のように見えて実は君の味方だよ。問題があるから解決しようと工夫する。努力する。工夫して努力するから君はどんどん賢くなるし実力もつく。人は解決した問題の数だけ賢く強くなっていく。問題が何もない人生だと安定はするけど刺激がなくて飽きちゃうよ。問題を恐れるな。歓迎しろ。
— Testosterone (@badassceo) 2019年4月14日
まとめ
とりとめもなく年収1000万円について語りました。
多くの人は「知らない」から何も動き出せません。
しかし、「知れば」人はどんどん行動していきます。
この記事で多くの人が年収1000万円の世界を知り、さらにその先を超えていく未来へ走り出してくれれば幸いです。
👉👉👉👉大企業出身者におすすめ、ハイクラス求人で評判のビズリーチでの転職方法について徹底解説。
以上、年収1000万円で満足するな、大企業に内定したサラリーマンならさらに高みを目指せる。…でした!





