最近、経団連がとんでもない声明を出しましたね。
終身雇用はもう無理、という内容です。
経団連の中西会長は、企業が今後「終身雇用」を続けていくのは難しいと述べ、雇用システムを変えていく方向性を示した。大学側と経団連が議論した結果を、来週公表する予定。
経団連・中西宏明会長「正直言って、経済界は終身雇用なんてもう守れないと思っているんです。どうやってそういう社会のシステムを作り変えていくか、そういうことだというふうに(大学側と)お互いに理解が進んでいるので」
この話を受け、しょうもないインフルエンサーやYoutuberが大企業は行かずに独立かベンチャーだ、という話を始めています。
しかし、こんな話は全て無視してください。
すでに「どの企業が正解かわからない?失敗しないファーストキャリアの選び方。最初の就職は大企業一択!」で解説しましたが、
就活生がこのニュースを受け、インフルエンサーに煽られ、キャリアの最初の一歩を間違えないように、
発信していきたいと思います。
私の持論は、大企業→転職→起業がベストキャリアであり、起業がダメでも大企業に戻れる、退路を断たないキャリアです。これしかありません。
では内容に入っていきます。
Contents
終身雇用がもう守れないとはどういうことか?
人生100年時代に一生同じ会社に働く、という選択肢は無理であると。
経団連の中西会長はこのように述べ、「人生100年時代に、一生一つの会社で働き続けるという考えから企業も学生も変わってきている」との認識を示した。
企業も学生も変わってきている、これは事実でしょう。
そりゃあ、ずっと同じ会社でスキルもなく既存事業を回しているだけで、仕事をあまりせずにのさばっている社員をそのまま放置しておくのは難しいということでしょう。
そんなことはいつの時代も同じです。
しかし、終身雇用が守られないので大企業はもうだめ!ベンチャー企業に就職するか独立しろって?
それは違う、大企業で最初は社会を知り、仕事の基本をしっかり身につけるのだ
大企業はなぜ大企業になったのでしょう。
大企業も最初はベンチャーです。
優秀な人が、事業を作り、利益が出る仕組みを構築し、長年繁栄してきました。
高度な仕組みであることは間違いないです。
もちろん規模が大きくなり、成長率自体は大きくはなく、既存事業を支えることにリソースを相当つぎ込みます。
既存事業を支える、というのも企業存続のために非常に重要なものです。
そこでは学べることがたくさんあります。
社会人としての基礎、礼儀、人間関係の調整、マネジメントなど多岐に渡ります。
一度も社会に出ずにベンチャー企業、独立した人は、「相当優秀な人」であればその選択もありだと思います。
野心あるエリートはむしろそっちの方が良いかもしれません。

しかし、ソースはありませんがこのような優秀な人は1000人に一人程度です。
優秀な人でもうまくいかないことがあるこの世界で、わざわざ大企業への切符を捨ててまで行くべきではありません。
ここは臆病でも問題ありません。勝負に出るのは大企業に何年か勤務してからです。
大企業には優秀な人がたくさんいます。
私も大企業出身ですが、ベンチャーに来た途端、新卒でここだったらやばかったな、と思うくらいです。
何よりも新卒で大手企業に入社した実績があると、ベンチャー企業でうまく行かなくても出戻りが可能ですので、
退路を断たずに様々な挑戦ができるのです。
これは大きなメリットですし、私も起業する際はもし失敗しても大企業に入社できる確約はいくつか取れている、という状況でしたので、
怖がらずに大きな一歩を踏み出せました。
しかし、新卒でベンチャー、ならまだしもインフルエンサー、ブロガー、Youtuberになるのだけは絶対に違います。あってはならない。
ずっと上でも言っていますが、
新卒は大企業、数年経ってから転職、独立はめちゃくちゃあり、です。
就活生は終身雇用が無理だという話で安易に大企業を受験するのを避けることは辞めましょう。
ファーストキャリアは大企業一択です。

大企業の中で仕事を理解した上で、転職なり起業なり、自分の明るい未来を築いていきましょう。
大企業で身につけることができる社会性は資産です。
これがあるのとないのとでは転職も起業も結果が大きく異なります。
すでに大企業勤務で、スキルをつけたい、起業をしたい、という人はあくまでも会社を辞めていない状態で、転職エージェントと相談して、
進路を考えていきましょう。
まとめ
最近は個人の影響力が強くなったこともあり、どうしようもない煽りが増えてきました。
まだ学生の皆様は、そんなことに惑わされず、大企業就職にこだわっていきましょう。
以上、就活生へ。終身雇用は崩壊、なくなるって話があっても基本は新卒起業、フリーランスは有り得ない。大企業一択で良いです。…の話題でした。


