就職活動の本当の話

元商社マンがおすすめする商社本。ど定番から不毛地帯など小説など。

今回の記事は、元商社マンだった私が就活時に読んでいてタメになったものと、会社で働いている時に読んで面白かったものをまとめています。

商社を目指す学生、現役若手商社マンにおすすめです(もう読んでるかも?)。

撃って出なきゃ 商社だもの

ど定番の商社本。僕が初めて手にした時はKindle版はなかったが、きっと評判が良かったのだろう。Kindle化されていた。

商社マンの教科書のような本。著者は三井物産出身。

「受け取る側がいちいち質問しなければならないメールは失格」「常になぜの思考」「変化に敏感になれ」など具体的な事例を用いて仕事術を説いている。

その他「在留邦人の命を救った商社マン」の逸話や日本商社の誕生から現在の商社までの歴史が描かれており、商社関係者は読むと良いだろう。

現役商社マンもオススメしている(本人含め笑)。

不毛地帯

言わずと知れた名作中の名作。小説の商社のビジネスの現場の臨場感、社内政治の闇、鬼気迫る時代の流れの描写など、一度読み始めたら最後まで一気に読んでしまうほどの名作である。

しかし僕が感動して泣いたのはドラマ版。ネタバレになるので多くは語りませんが石油プロジェクトに奔走する兵頭が海外僻地で外国人従業員と力を合わせ、プロジェクトの成功を目指す姿は何度見ても興奮を覚える。

現実世界ではそんな場面もほぼなくなってしまった総合商社ではあるが、かつての商社マンは心底かっこよかったのだろうなと想像してしまう。

就活生は必読、社会人の方もとても楽しんで頂ける内容のはず。

因みに僕はこの不毛地帯を読んで初めて商社の存在を学生時代に知り、受験しました。

商社マンは今日も踊る

コミカルに進む専門商社マンの話。商社の役割とは?トラブルがあった時どのような心構えで仕事をすべきか?

総合商社の話ではないものの、業態はほぼ同一なので商社の仕事がどのようなものなのか漫画でもあることから非常にイメージしやすくなる一冊。

総合商社と専門商社の違いなど、皮肉も込めた表現が随所に表れており僕としては結構面白かった。

お客さんの内部事情などにも精通する商社マンとして、主人公の心情が描かれているところも予想外にGood。

プラチナタウン

<あらすじ>

出世街道を外された総合商社部長の山崎鉄郎は、やけ酒を呷り泥酔。気がついた時には厖大な負債を抱えた故郷緑原町の町長を引き受けることに。だが、就任してわかったことは、想像以上にひどい実情だった。私腹を肥やそうとする町議会のドンや、田舎ゆえの非常識。そんな困難に挫けず鉄郎が採った財政再建の道は、老人向けテーマパークタウンの誘致だったのだが…。

上司にひょんなことから嫌われ昇進の目がなくなった四井商事部長・山崎が一念発起し故郷である財政破綻寸前の村の町長に就任し商社時代に培った知識、実行力で改革を起こしていく。

これも大企業ではどこでもある話だと思うが上司に嫌われたら能力関係なく昇進はないということが描写されている。

個人的には四井商事の役員が高い年収を誇る今でも老後の生活は不安、と今のポジションがなくなった時の将来の不安を感じて居たのが印象的だった。

サラリーマンを続けて、定年退職して年金生活が勝ち組の定義だと昔から教えられてきたが寧ろ年金生活が始まった時に、自分の身体が不自由になった時どうしよう、子供は助けてくれるだろうか、自分を思い出してくれる人はいるだろうかという不安が今の年齢の僕からは想像できないけど、存在するのだと知った。

確かに、僕の総合商社で在籍していたグループ長も良く部下と飲みにいく人だったが、引退した途端に当時の部下はかなり飲みに付き合いにいく人が減ったという話を聞き、サラリーマンって何だろう?と思った記憶が蘇った。

商社審査部24時

<あらすじ>

緊急情報が畿内商事の審査部第三課長、千草のもとに入った。呉の造船会社が危ない―。同時に、福岡の取引先企業の社長が急逝し、事態は風雲急を告げる。千草の眠れない日々がはじまった。日の当たらない部署にいるサラリーマンたちの熱き闘いをリアルに描いた、商社マン時代に執筆した渾身のデビュー作。

商社のコーポレート社員が奔走する小説。商社若手時代に読まされ、コーポレートってこんなに忙しいんだ。と思ったがこの小説では完全に緊急事態だから忙しいのだ、と数ヶ月してからわかった書。

ただ、商売のリスクの考え方、商社のリスクの考え方などが僕は良く理解できたのでどちらかという現役若手商社マン向け。就活生は、総合商社に内定したら読み始めても良いかも。


以上、今回は5冊紹介させて頂いたが、商社は辞めたものの、商社に関する本は素直に面白い。


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