本当のことしか言わない転職・キャリア論

年収が低い業界・職業で働いている人は転職活動を機に基準を明確化しよう

年収が低い業界・職業で働いている人は転職活動を機に基準を明確化しよう

転職活動をする動機として、スキルアップがしたいという人が最近はとても増えているように感じますが、

「年収が低いので、転職して年収を上げたい!」

という人ももちろんたくさんいますよね。

多くの人が収入アップを目指して転職活動に励んでいますが、なかなか同じ業界・職種では給与アップは難しいという声をよく聞きます。

今回は、どのようにすれば、転職活動で年収をあげることに成功するのか、その思考について解説していきたいと思います。

年収が低いと腐る前に、業界・職種の適正年収を知る努力をしよう

「年収が低いんですよ・・・。」

多くの人が現在の年収に満足行かず、転職活動に励み、結果的に年収が上がるオファーを貰えずに途方に暮れるパターンが多いように思います。

しかし、そもそもその年収はあなたがいる業界、職種の中で本当に低いのでしょうか?

世の中には様々な業界・職種があり、その属性(業界×職種)の年収は「市場」が決めます。

あなたの所属する業界のその職種は、市場が適正価格としている金額なのではないでしょうか?

そうであれば、同じ業界・職種で転職しても同様の水準の年収しか貰えないというのは納得がいきますよね。

業界を移動するだけで年収が上がることも

一般的に、年収が高い「業界」は決まっています。金融(証券会社、メガバンク、生保・損保など)、商社、コンサル、テレビ局、通信などです。

東洋経済でも特集されていましたよね。

最新版!40歳年収「64業界別」ランキング

(引用:東洋経済「最新版!40歳年収「64業界別」ランキング」)

 

例えば、一般的にはメーカーの営業職で活躍している人が、営業力を生かしたい、と証券会社や生命保険会社などに転職した場合、年収はアップしますよね。(成果報酬の場合もあり)

つまり、手っ取り早く年収を上げたければ、職種の強みを生かして、業界の横展開を目指すのが良いのです。

しかし、大手企業出身の場合、そもそも職種の強みが生かせないという弱点があり、これまた悩むことになります。

職種の強みがないという罠:35歳までに脱出しよう

以前の記事で、会社を「いつでもやめられる」人こそ最強であるとちきりんさんがブログで書いていたことを取り上げました。

→ 大企業勤務は幸せなのか?福利厚生のメリットはあるが精神的には辛い実態。いつでもやめられるスキルを持つことで本当の幸せになろう

職種の強みがなければ、そもそも業界を跨ぐことが難しく、年収をあげることは不可能に近いです。

大企業の仕事といえば、優秀な先人達が「誰でも仕事を回せる仕組み」を構築してしまっている場合が多く、ほとんどの社員の仕事は他の人でも回せる、代替可能なものとなっているはずです。

「エース人材さえいれば」という病』という最近話題になった記事もありましたね。

40年前、今の経営陣が若手だった頃、その会社はグローバル企業ではなかった。事業も今ほど多岐に渡っていなかった。ゼロからの海外市場開拓、新技術開発、事業の立ち上げ、初めて海外に製造拠点を作るなど、フロンティアがたくさんあった。

そうしたフロンティア開拓が実を結び、安定的に事業を運営できるようになった。もう少し具体的にいうと、フロンティアを開拓した先輩たちだけではなく、収益モデルとオペレーションを作った先輩たちがいたわけだ。ベンチャーでいうところの「スケールする」ってやつでしょうか。

ここまで完成すれば、「普通の人が普通に努力すれば、利益や成長という成果が出る」ようになる。先輩たちはそうなることを目指して、ゼロから事業を作り技術や市場を開拓してきた。それが実現したわけだ。なんと素晴らしい。

ところが、これが矛盾の元になった。事業の成功に伴い知名度が高まり、就職先としての人気が高まった。フロンティア開拓で苦労してきた先輩たちは、よろこんだ。自分たちと同じような(あるいはそれ以上の)力量を見込める人材をどんどん採用できるのだ。

で、そうした力量の高い若手が配属されるのは、「普通の人が普通に努力すれば、成果が出る」ように、先輩たちが苦労して作り上げた職場だ。

つまり、その職場でやりがいを感じて働く人材のタイプ(普通のひと)と、実際に採用している人材タイプ(先輩たちと同じようなフロンティア開拓型)がミスマッチを起こしているんじゃないか。

まとめると、現在、その企業に必要な人材は、
1)オペレーションをしっかり回す「普通のひとたち」
2)先輩たちよりも強烈なフロンティア開拓をするひとたち
3)先輩たちの作ってきた事業を「動かしながら壊して作り変える」ひとたち
の3パターンであり、かつ、人数としては1)が圧倒的に多い。配置、育成、本当は処遇も、3パターンそれぞれの理想形は異なるはず。

でも現実は、この3パターンのどれにもあてはまらない、「先輩たちのクローン」を望まれる人材 =「エース人材候補」が採用され続けてるんじゃないか。

「エース人材」とは、先輩から見て手がかからない人たちだ。すなわち、皆まで言わずとも先輩の意を汲み、しかも先輩が作った組織に従順な人材でしょう?

「普通の人が普通に努力すれば、成果が出る」ように、先輩たちが苦労して作り上げた職場だ。』という部分は刺さるものがありますよね。

私もまさにこの環境が、将来自分が会社を辞めたいと考えた時に、どこからも必要とされない人材となってしまい、会社にしがみつくしかなく、リストラの宣告に怯える日がくるのではないか、と不安だったことから転職を決意したものです。

できれば、35歳までに確固とした専門性を身に付けたいものですが、大企業にいながらでは副業で身につけるのもありですが、

プロフェッショナルと言われるレベルの専門性を身につけるのは難しいように思います。

年収を少し下げてでも、まずはスキルを身に付け、その上で業界の横移動をしていくなり、独立するなりして収入を高める方が間違いなく健全ですし、

人生の幸福度も飛躍しそうですよね。

まずはどのようなスキルを身に付け、どの職種でプロフェッショナルになっていくのかを転職エージェントに相談してあなたの適性と合わせて決定していくのが良いかと思います。

ちなみに、年収は600万円から1000万円程度の間であれば、正直生活水準もそこまで大きく変わらず、幸福度も変わりません。

結局は、自分の強みを生かしながら年収1000万円以上を目指していくキャリアが一番やりがいもあり、楽しい仕事がたくさんできるように思います。

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まとめ

年収は業界×職種で決まります。

職種はなかなか横移動が難しいですが、強みさえあれば業界を変えるだけでも収入がアップする可能性を秘めています。

職種で専門性がない人は20代後半〜30代であれば今すぐにスキル習得に向かった方が良いので、転職エージェントと連絡をとって早いところ相談してしまいましょう。

無料で相談できるので複数のエージェントと話して自身の適性を今一度見直してみると良いかと思います。

以上、年収が低い業界・職業で働いている人は転職活動を機に基準を明確化しよう…でした!

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