転職市場も流動的になり、中小企業やベンチャー企業から大企業に転職する人も増えてきました。
親としては嬉しいものですよね。
大企業勤務というと、
社会的ステータスもあり、
生活も安定し、
大きな仕事ができる、
というイメージが強いと思います。
しかし、現実は、大企業に転職してきた人も、結局はまた他の小規模な企業に転職したり、
創業間もないベンチャー企業に転職をしたりすることが多いようです。
今回はその理由を、私が面談をした人の例を基に、紹介していこうと思います。
大企業の仕事はつまらない?

まず、キャリアアップで大企業に転職してきた人がまず口を揃えて話す内容が、
「大企業の仕事はつまらない」
です。
大企業といえば、資金も豊富にあり、大きな仕事ができ、やりがいがありそうですよね?
しかし、実際には大企業の大半の仕事が「分業」「レポーティング」であり、実際に「ビジネスを創る」「ビジネスを動かす」ことができない状況であることが現実です。
例えば、新規事業を創るにしても、資金を使うために社内の許可を取得する必要があり、金額によっては半年以上かかることもザラです。
また、小規模な案件を創るにしても、「小規模」だからうちの会社ではやらない、などと、新規ビジネスが生まれようのない環境に陥っています。
私の後輩で、商社時代に社内起業の準備をしていた者がいましたが、
推進するに当たって、上司から「前例にないからそれは許可できない」とされたケースをみたことがあります。
大企業の現実といいますでしょうか、基本的に、既存案件を回して確実にキャッシュを増やしていくというビジネスが大半で、
その既存案件を回すこと、それは取引先との関係維持だったり、トラブルシューティングに収束しますので、
その仕事にやりがいを持つということ自体難しいでしょう。
これが、大企業に転職してきた、以前はバリバリ働いていた優秀な人がどんどん退職していく理由となります。
「つまらない仕事」を正当化するために高めの給料と安定が許されているのが大企業の実態なのです。
大企業には疲れた人がたくさんいてモチベーションが上がらない

大企業の仕事自体がつまらないという話をしましたが、人間関係も難しいです。
大企業はやはり安定しておりますが、仕事がつまらない環境です。
仕事がつまらないのであれば、優秀な人はさっさと転職をして、
収入をあげながらどんどんキャリアを積み上げていきます。
しかし、優秀ではない人は、大企業にしがみつくしか方法がありません。
(本来は優秀かどうかではなく、さらなる高みを目指そうとする勇気が必要なだけです)
安定に逃げて、高みを目指さない社員が溢れており、
自分に言い訳をすることに疲れ切っている社員がたくさんいる印象でした。
そのような環境では、出る杭は打たれますので、まず優秀な人が損をする環境にあるのは間違い無いのです。
私自身も前職で、退職メールを社内各所に送信した時に、7,8通ほど年配の社員から、
「君はいいね、まだまだチャレンジができて。私は家族を守らなければならないから今の会社で頑張っていくよ」
といったメールが届いたことがあります。
しかし、私にとってはこれは単なる言い訳ですし、家族を守ることは大事ですが、そうであればもっとキャリアアップを必死に目指して、
もっと裕福な生活を家族にもたらせるよう努力すれば良かったのでは?
と感じました。
個人的な意見ですが、そもそも転職したところで年収が下がり生活水準が多少下がることはあるかもしれませんが路頭に迷うことはまずなく、
むしろ年収のアップサイドが見込まれる世界なのです。
「失うものがない人ほど失うことが怖い」
これはホリエモンこと堀江さんが著書「ゼロ——なにもない自分に小さなイチを足していく」で語っていることですね。
ゼロになることは、みんなが思っているほど怖いものではない。失敗して失うものなんて、たかが知れている。なによりも危険なのは、失うことを怖れるあまり、一歩も前に踏み出せなくなることだ。これは経験者として、強く訴えておきたい。
実際に私はベンチャー転職する前に入籍しましたので、特にそれは言い訳にならないのでは、という心境でした。(嫁くらい突破できないと、現状維持が限界な人生になってしまいます)
そもそも転職でキャリアアップしてきた人は向上心が強いので、
最初から大企業に入って一生安泰と思っている社員とは水と油のごとく、感覚が合わないのは言うまでもないですよね。
大企業の悪しき文化・叱責、パワハラ

ベンチャー企業などでのびのび仕事をしていた人は、
大企業にきて、まずは「どんなに頑張っても変わらない給料」に愕然とします。
基本的には成果に応じて昇給スピードは上がるものという感覚が抜けないからです。
ここでまずモチベーションが湧かなくなります。
そして、想像以上に上司から怒られる、パワハラなどの目にあったりすることも少なくありません。
大企業はなぜこのように部下を激しく叱責したり、パワハラなどをするのか、
それは、環境がそうさせているものと考えています。
そもそも給料が固定の環境ですから、社員は仕事を頑張る理由がなく、
楽をすればするほど得な環境なのです。
しかし、それでは全社員が怠慢になってしまいます。
そこで、厳しく叱責する管理職がいれば、その「恐怖」で仕事をするようになるのです。
大企業でパワハラが多いというのは、基本的に「恐怖」で仕事をさせるためが根幹です。
人間は「恐怖」「損したく無い」という気持ちで頑張る生き物ですからね。
のびのびと、結果を出すことにコミットしてきた転職者は、
この実態に呆れ、すぐに転職してしまう傾向が私の経験上ではあります。
大企業合わない人・向いてない人

大企業に合わない人、向いていない人は明白ですね。
以下に該当する人かと思います。
- 優秀な人
- 成長スピードが早い人、意欲的な人
- 安定に浸らず、継続的に自己研鑽できる人
- 仕事にやりがいを持ちたい人
- 将来独立したい人
反対に、大企業に向いている人は、安定志向で、チャレンジを好まない人でしょう。
人生には色んな価値観がありますので、
安定志向の企業で趣味に没頭するのも良いかと思います。
しかし、富士通のリストラも話題になりましたが、大企業勤務で終身雇用フルベットの人生はそれなりのリスクがあります。



まとめ
大企業に転職してきた人はなぜすぐに会社を辞めるのかを解説してきました。
大企業に一度入ると、それなりのハクはつきますが、
長くいればいるほど「自分の価値」が下がってしまう環境であることがわかったのではないでしょうか。
キャリアは若いうちの一つ一つの選択が非常に重要になってきます。
後悔のないキャリアを歩んでいきましょう。
おすすめの転職求人サイトはランキング記事にまとめていますので、参考にしてみてくださいね。
現状を踏まえて、転職活動を考えている人(特に大企業勤務の人)は、活用する求人サイトとして、ビズリーチが優れているのは間違いありません。
他の求人サイトはどうしてもビズリーチが合わない場合に使いましょう。求人の質が違いすぎます。
ビズリーチは、とりあえず登録さえ済ませておけば、バンバン優良な企業の転職面談のオファーが届きます。
幾多あるスカウトの中で、気になるものがあれば、そのスカウトを送付してきた転職エージェントさんと面談。
エージェントさんに一次面接を免除してもらうなりして、スムーズに転職活動を進めていきましょう。
転職までは考えていない、という方も、ビズリーチから送られてくる求人をみるだけでも楽しいですよ。
まだ転職したことのない人は、「こんな世界があるんだ」「あの企業、こんなに高い年収で出してるんだ」など気づきがあるはずです。
細かい登録方法は以下の記事を見ながらやればすぐに終わります。

👉👉👉👉大企業出身者におすすめ、ハイクラス求人で評判のビズリーチでの転職方法について徹底解説。
日系大企業に認められて入社してきた人たちは、新しい世界に飛び込んできた、結果を出してきたからこそ、今の待遇にあるとおも、います。
しかし、人生、現状に甘んじていては何も変わらず、どこかで不満が出てくるものです。
本当は人生はチャレンジを継続すべきなのです。
また、年功序列が崩壊する今、特にアラサーの社員は、そもそも自分の転職市場価値が年齢を追うごとに減少している問題に目を向けるべきなのかもしれません。
若手時代に抑えられていた給料をのちの年齢が高くなった時に恩恵を授かるモデルが崩れていますので。
きっとあなたの転職もうまくいくと思います。
以上、大企業で働くとつまらない理由・転職して後悔している人はどんな人?…でした。