以下の記事で、転職における質問でメジャーなものはどのようなものがあるかを紹介しました。

しかし、質問だけを聞いても何を答えれば良いかわからないですよね。
模範解答があっても、転職面接をする人によって捉え方は異なりますし、
明確な答えはもちろんありません。
しかし、ある程度の準備をすることは必須で、
その上で、面接にて解答例をカスタマイズして伝えることが求められることになります。
今回は、「職務経歴を主体とした自己紹介」について、如何にして答えるべきか?
ということを書いていきたいと思います。
職務経歴を主体とした自己紹介の位置づけ
多くの面接官は、すでに転職希望者の職務経歴に目を通しているパターンがほとんどです。
稀に、忙しいベンチャー企業ですと、とりあえず会ってみようという形で職務経歴をみていない場合もありますが、
現代では転職エージェントを通しての企業面接をするパターンがほとんどですので、
経歴はすでに把握されているものと考えても問題ないでしょう。
なぜ職務経歴を質問されるのでしょうか?
それは、あなたと会って、まずは第一印象と、自分のことを正確に、わかりやすく話すことができるのかを見極めるためですね。
エンジニアや技術者採用であれば、特にそこは気にされることもありませんが、
基本的に営業やマーケティング、企画職など、将来的にはマネジメントなども担う、もしくは即戦力で最前線で仕事をしてもらう可能性がある場合が転職では多く、
「話し方」「伝え方」でその資質を見たいわけです。
これから自社の「商品」についてクライアントと話をすることばかりなのに、
一番理解している自分自身のことをわかりやすく簡潔に話せないのであれば、
そこで見込みがないと思われても仕方がありません。
上記のことから、最初に軽いテスト感覚で自己紹介を聞くんですね。
たまに、「そんなの履歴書に書いてあるんだから見ろよ」と文句をいう人もいますが、
ポイントはそこではないのです。
意外と自己紹介でも話せない人が多い事実
さて、自己紹介と言っても、ただただ経歴を述べて終わりという訳ではありません。
自己アピールも加えて話す必要があるのが転職面接です。
面接官によっては、簡単に経歴を述べた上で、「会話」で面談を進めてくれる人もいますが、
1分ほど転職希望者に話をさせる場合もあります。
どちらかというと転職希望者は1分で簡潔に自己紹介ができるように準備をしておいた方が良いでしょう。
さて、ここからが本題ですが、あなたは1分で自己紹介を経歴、アピールも含めて簡潔に話すことができますでしょうか?
意外と難しいのです。
自己紹介だと言って軽く見ずに、しっかり練習しましょう。
どのように自己紹介をするか?解答例
私が総合商社から別の会社にオファーを貰っときにしていた自己紹介は毎度同じ内容でした。
1社しか経験していなかったので基本的には簡単でしたが、以下の通りです。
○○商事の高岡です。
職歴としては、金属資源グループの営業部門に4年間従事した後に、3年間金属資源グループ中核の子会社に営業マネジャーとしてシンガポールに赴任しました。その後、1年間は事業管理部にて投資管理をしてきた経験があります。
5年間は日本勤務、3年間は海外と新卒から計8年間、一つの会社で働いています。御社でも活用できる、これまで培ってきたスキルとして、海外子会社時代に部下5人を動かし仕事を進めてきた経験から、マネジメント能力が活かせるものと考えております。
今回は私のためにお時間いただきありがとうございます。どうぞ、よろしくお願いします。
はっきり言って商社出身なので他の会社で活かせるスキルがなく、マネジメント経験を搾り出すことになりましたが、
ここはあなたの経歴に合わせてカスタマイズするようにしてください。
一度このように文章を作成して、「暗記する」のではなく、
自然に話ができるようにしてみましょう。
まとめ
今回は経歴を主体とした自己紹介についてどのように回答すべきか、
そもそもなぜ当たり前のことを聞かれるのか?について執筆しました。
面接の回答には実は正解はなく、面接する社員が「あなたと働きたい」と考えるかどうかが重要になりますので、
そこに重点を置くようにしましょう。
また、緊張してしまう、という人であれば、本命企業を受ける前に必ず練習で1社か2社は面接を事前に受けるようにしましょうね。
ここは就活と同様です。
以上、【転職面接における質問】職務経歴を主体とした自己紹介はどのように答える?…でした!