就職活動の本当の話

【大手病向け】大企業に就職・入社するのが難しいなんて言わせない『最強の就活』。有名企業内定をのび太くんでも獲得できる5ステップ。内定をもらえる人には特徴がある。

こんにちは。

社会人時代から、今でも良く学生からOB訪問を受けるのですが、毎年のように似通った悩みを学生から打ち明けられます。

それだけ就職活動というのは不確定要素がたくさんあるし、社会人の先輩にアドバイスを貰おうと必死なんですよね。

今回は、この記事に運良く辿り着いたあなたに、就活で多くの企業から内定を獲得した私が「失敗しない就職活動の方法」をお伝えすることにしました。

本気で書いた結果、かなり長くなっておりますので「就活はまずまずの企業に受かればいいや」と思っている方は読まない方が良いです。

反対に「絶対に意中の企業に内定したい」「何が何でも大企業に受かりたい」と思っている人だけ読み進めてください。

私のやり方をすれば間違いなくあなたが思う良い企業の内定まで辿り着けるはずです。

最初に言っておきますが、これからあなたが社会に出るにあたり、最初に働く企業はこれからのキャリア(転職・起業)を形成する上でとても重要になります。

私が就職、転職、起業を経て今思うのはやはり最初に大企業に入社したおかげで納得のいくキャリアを歩めているということ。転職では大企業の箔がオファー獲得の後押しとなり、起業では大企業のコネクションが生きています。

このことを理解していないため、就活でも行動が伴わず、本気になれない学生の方は多々いらっしゃいます。

または理解しているにも関わらず、動けない人も多くいます。中には今の就職活動のカタチがおかしいと文句ばかりを言う人もいます。

でも、就職活動のカタチを壊すことをあなたにはできますでしょうか? できるのであれば就職活動などしないで良いでしょう。

できないのであれば、まずはルール、仕組みを理解し、その上で勝っていくしかないのです。

あなたはここまで読んでいるということは、本気だということですね?

この記事では、私の就活経験、社会人になってから見えてきた内定をもらえる学生の特徴などを踏まえた上であなたに希望先企業の内定を勝ち取ってもらいたいと思います。

はじめに断っておきますが、私自身は非高学歴・非体育会系・非帰国子女のMarch文系男と就活では全く有利になる要素を持ち合わせていませんでした。

そんな私でも「正しい努力」をしたおかげで8社の企業に内定を頂き、最終的に総合商社に入社しました。

戦績は以下の通りです。

  • 総合商社 ×2社
  • メガバンク ×2行
  • 証券会社 ×2社
  • 外資消費財メーカー ×1社
  • 食品メーカー ×1社

それでは、就活スケジュールを皮切りに、内定までの5つのステップを説明していきたいと思います。

Step1.就活スケジュール策定編

私の経験から話を始めると、2011卒の選考(面接本番)時期は2010年4月でした。ちなみに就活解禁は2009年10月でした。

2019卒の公式就活スケジュールと比べると、就活サイトのオープンの時期が実に、5ヵ月も早かったんですね。

<2019卒の就活スケジュール>

引用:2019卒就職活動スケジュール早見表

就活の始まりを告げるマイナビのオープン(=企業エントリー開始)が2019卒は大学4年生になる寸前の3月、私の就活時期であった2011卒は3年生の10月オープンでした。

本選考の時期も2018卒は4年生の6月、私の時代は4年生の4月と少し時期が変わっていますね。

また実質、マイナビのオープン(3月)から選考(6月)までの時期を比べると2011卒(10月-4月)に比べて2018卒(3月-6月)が4ヶ月も期間が短くなったということですね。

しかも、企業エントリーしてからエントリーシート(ES)を提出する期間が2018卒は1ヶ月ないんですね。

生真面目にこのスケジュール感を合わせている学生は、企業研究など情報収集していない場合に他の学生に比べて大きなハンデを背負うことになります。

参考までですが、私の就職活動の全体スケジュールはこのような感じでした。見て頂ければわかると思いますが、8月夏の時点で不安でもう動き出しています。

先ほど上でも申し上げましたが、私は就職活動で誇れる実績がなく、不安でせめてインターンの実績でも欲しい!といくつか書類を出しましたがことごとく落選という苦い経験をしています。

【2011卒/私の就活スケジュール】

(大学3年生の夏~) 活動内容
2009年8月~ 情報収集開始、インターン受験(メガバンク、損保他多数)
2009年10月~ 各企業が実施する説明会に参加、本格的にES作成、筆記対策開始
2009年12月~ 外資メーカーES提出開始、ES詰め作業、筆記対策完了
●2010年2月~ 外資メーカー、ベンチャー面接(内定獲得)、金融リクルーター面談
(大学4年生の春)
●2010年4月~  総合商社、メガバンク、外資メーカー面接開始、4月中旬にそれぞれ内定、就活終了。

ただし、インターンこそ落選しましたが、この就職活動を「早めに開始する」という行動は今振り返って見ても正解だったと思っています。

 

1) 就職活動では早めに動き出す学生がどんどん有利になる

大企業を志望していたけど内定をもらえなかったという人に共通していることがあります。

それは、「就活を始めるのが遅い」ということです。

私自身、大学3年生の8月に就活開始して「早すぎかな?」と勘違いしてしまうくらい大学内では動いている学生は少なかったです。

しかし、有名企業の内定をどんどん獲得していく学生は、早い人で大学3年生の4月を過ぎた頃にはOB訪問を開始し、就職活動の情報を仕入れ始めています。

慶應大学やその他国立大学の学生に関しては、外資系企業の選考が早いこともあり、準備も前倒しになってしまうのですが、それを差し引いても明確に大企業の内定を狙っている学生は行動を密かに開始しています。

私自身の就職活動が終わった時に感じたことがあります。

それは、就職活動の勝敗の鍵を握るのはひとえに「慣れ・場数」ということです。

就職活動で準備すべきことをあなたはもう整理できていますか?

当たり前ですが、基本は以下の3つになります。

・面接対策
・グループディスカッション対策
・筆記試験対策

この3つの項目全てで良い結果を得るには、「慣れ・場数」が最も大きな要素を占めるんです。

要領に自信がある学生には愚問かもしれませんが必ずどこかでボロが出ます。

でも、あなたがもし私と同じように自分は要領の良い学生ではない、という自覚があるのであれば早めに場数を踏めるよう、準備を早めに開始することをオススメします。

場数を踏むというのはインターンでも志望していない企業でも面接、グループディスカッション、筆記試験を開催しているところに迷わず練習で飛び込んでいきましょうということです。

量は質を凌駕する、という言葉もあり、「慣れる」にはあれこれ考えずに量をこなすのが一番近道です。

2) 企業研究を効率的に進める方法

企業研究をするにあたり、どう進めるべきか悩んでいませんか?

私は悩んでしまい、最初は色んな会社のウェブサイトの記事を読んだり、業界地図など読み漁りました。

しかし、どうも頭に入ってこず、自分が前進している実感が湧きませんでした。

企業研究で大事なこと、それはまずは「その企業は具体的にどのような仕事をしているか」です。

そんなの当たり前?いやいや、これって大事なんですよ。

銀行一つとっても、私は個人のお客さんのお金を預かって利息もらってるだけだと思ってましたから。

でも、社員さんに話を聞くうちに、企業にお金を貸して、経営のアドバイザーになる、金融商品をお客さんに合わせて作るなど色んな仕事があることを知りました。

この「具体的にどんな仕事をしてるの?」ということがわかるようになると、志望動機もすぐに作れるようになるんです。

企業研究の具体的な方法につきましては、長くなりそうなので別記事に詳しくまとめていますので読んでみてください。

関連記事>>>【研究ノート】内定コレクターの私が就活生に効率的な業界・企業研究方法を教えよう。やりかたを間違えなければ大丈夫。

上記URL先を読んだ前提で、企業研究における情報収集について他にも効果的な方法があります。

それは、企業が開催する説明会に積極的に参加することです。これも当たり前に聞こえますが、取り組み方の話をしたいと思います。

企業説明会は正直「ただ黙って座って」参加するだけでは全く意味がないです。

企業採用担当者は説明の最後に必ず「質問がある人?」と聞いてくれますよね。

最初はなかなか勇気が出ませんが、あえて恥をかきにいく勢いで必ず質問するようにしてください。

緊張する場面で発言するわけですから、質問の内容を企業の説明を聞きながら必死に考えるはずです。

そこで質問し、採用担当者に答えてもらった内容は絶対に忘れませんし、会社説明もしっかり聞くのでその企業に対する理解が一気に深まりますし、面接でその質問に答えてくれた社員さんの名前、仕事している内容を話に出すことで「本気度」が伝わります。

私はあるメガバンクの面接で「説明会の鈴木さんのロンドン時代の仕事の話が印象的で、こんな人と一緒に仕事したいと思いました」と話しました。

すると採用担当者から「説明会で会った社員の名前とエピソードを覚えていることはかなり高評価、仕事でもその姿勢はとても大事。入行して一緒に働けるといいね」と言ってもらい、その銀行には内定をもらいました。

小心者の私にはかなりハードルが高かったですが、これも慣れてしまえば臆せず質問できるようになり、何よりも大人とコミュニュケーションすることが怖くなくなりました。

因みに早慶の学生も積極的に質問しますが、よーく聞いてみると本当に大した質問をしていないので自信を持ちましょう。

無駄に見える企業説明会も、取組み方次第では「堂々と話す自信をつける」「大人と会話するリズムの習得」「質問力を高める」「企業のビジネスを正確に把握できる」などとかなりメリットがある場になるんです。

3) 企業インターンに参加して他学生をリード

本選考が始まる前に、多くの企業でインターンを開催しています。

インターンでも選考の緊張感は十分にありますし、何よりも場数を踏むチャンスです。

落ちても本選考でまたリベンジできます。

インターンに関しては私は就活始めてすぐの時期でしたし、ESの作り込みも間に合わず、志望動機もまともに書けない状態だったのでほとんど書類で落ちました。

メガバンクはGroup Discussionには呼んでくれましたが(多分全員呼んでる)大勢との議論も大学で適当に取組んでいたゼミでしか経験したことがなかったので惨敗でした。

しかし、ここで落ちまくって危機感を覚えたのは事実です。

特に、ここで私はGDが苦手だということに気づき、他の企業で開催しているGDセミナーにどんどん参加し徹底的に鍛え上げました。

メガバンクは議論さえ上手ければ受かる可能性ありますが、他社のインターンに通るのも早く就活を始めた学生でした。

場数を踏める機会は就活が本格化する前に多々ありますので、積極的に行動するようにしましょうね。

Step2.ES対策編

ここからはES対策編になります。

正直私はエントリーシート(ES)の作成が一番しんどかったですが、ESを作り込む過程があったからこそ面接で堂々と受け応えができるようになったと思っています。

ESの作成を真剣に取り組むことで志望動機も終盤はどこの企業でも論理的に、説得力あるものを作れるようになります。

まずは文章力に自信のない人はいくつか本を事前に読んでおくのをオススメします。

関連記事>>>【就活を制するのは読書】一流企業社員が読んでいた27の書

では、参りましょう。

1)「学生時代頑張ったこと」が思いつかない?

これからES作成に取り組むあなたは、まずは「学生時代頑張ったこと」で悩むことになるでしょう。

私自身、人に自慢できる経験もなく、普段の活動もチャラチャラした厳しくない、かわいい子が多いことがウリのテニスサークルに所属してました。

よってこの「学生時代頑張ったこと」を考えるのはかなり苦しみましたし、2ヶ月ほど内容が決まらず毎日寝れませんでした。

幸いにもカフェでのバイトを1年間続けたことがあったので頑張ったかは別として、こちらをESのネタとしました。

ちなみに全くすごいことはしてません。本当にしたことは1です。

ESの作成方法は採用担当者にどう「わかりやすく」伝えるかがポイントです。

大企業の採用担当者は、「ESはすごい量で送られてくるので流し読みで振り分ける」「分かりにくいと思った瞬間に落選」というスタンスで書類選考には取り組んでいます。

どうすれば書類が通るかは明白ですね。とにかく「わかりやすく」「筋が通っていれば」受かりますよね。

学歴フィルターも気にする人は多いですが、Marchくらいの学歴であれば基本的に学歴で落とされることはないでしょう。

「ESに本当のことを書くとインパクトがない」「でも嘘はつけない」と悩んでいませんか?

ESの内容は1」の事柄を「100」に盛るのが基本です。

「0」の経験を「100」の経験として話を作るのは難しいですが1を100にするのは難しくありません。

「0」の経験を「100」の経験として話しができる学生はどこの企業からもひっぱりだこです。

またまたおかしなことを(笑)と今思いませんでしたか?

これはあなたも会社で働くようになればわかると思いますが、例えばお菓子の営業の仕事を想像してみましょう。

そして、営業社員のあなたはこのお菓子を好きではない前提で考えてみましょう(自社の商品が好きという人は事実、非常に少ないです)。

お菓子をお客さんに売る時、あなたはどのようにアピールしますか?

このお菓子は食感が良い、健康に良い、海外で流行っている、など色んな良い点を話してお客さんに買ってもらいますよね。

これって、「1」を「100」に盛っていませんか?

このお菓子は味もいまいちで海外でも流行ってませんが、健康には良いです、なんて勧め方しませんよね?

これを就活に当てはめてみると、お菓子があなたでお客さんが面接を開催する企業です。

企業側はむしろ、自分を実際よりも良い人材とアピールできる学生を重宝したいと思うんですね。

就職活動ではあなたは自分という商品を企業にアピールする場なんです。

体育会の学生が就活では有利、という話もよく聞きますが、彼らは「70」の経験を「100」に盛る程度で済むこと、体育会系の経験は企業の人にもわかりやすいというところが強みになります。

あなたが体育会ではなく、私と同じような境遇なのであれば「1」を「100」にする努力をしませんか?

但し、ESを盛って書くにも、やっぱり何から手をつければ良いかわからないですよね?

その場合はまず就活で内定をもらった先輩方のESに目を通しましょう。

今は私が就活をしていた頃より情報に関しては恵まれていますよね。各企業の内定をもらった学生のESが掲載されているサイトもあります。

どうしても作業が進まないのであればまずは、似た経験のある人のESをまずは全部コピペして、そこから少しずつ内容を変えていきましょう。

就活サイト:ES・体験談一覧

 

以下は参考ですが、私がどの企業を受けるにも適応した論理構成です。

この論理構成を使い回し、書類選考はほぼ全て突破しました。

基本的にESの構成というのは、以下の流れで書くのが王道であり、企業担当者が求める内容、かつ理解しやすい構成となります。

⑴ 問題提起
⑵ 解決のためにどのようなことを考えたか?
⑶ 何を実行したか?
⑷ その結果どうなったか?一番苦労した点はなんだったか?

私の場合は内容がアルバイトですので、境遇が似ていない、と思った人はこのパートは飛ばし、上記の就活サイトのリンク先から自分の経験と似た人のESを参考にしましょう。


【参考例:学生時代頑張ったこと】

キャッチフレーズ

私は「閉店の危機に陥っていたアルバイト先のカフェチェーン店を再建させたこと」が学生時代一番頑張ったことです。

⑴ 問題提起

・1年働いてたコーヒーチェーン店で売上が毎月5%ずつ落ちており、店長も体調を崩し、お店が閉店になる可能性が高かった。

・私自身、愛着のあるお店だったのでこのまま閉店してしまうのはとても残念に思っていた。

⑵ 解決のためにどのようなことを考えたか?

・店が閉店して欲しくないと思ったことから、売上を増やし、店を閉店させないようにするにはどうすべきかを考えた。

・具体的にはアンケートカードの配布によるお客様のFeed back獲得し、店員内で話し合いを持つ機会を増やすこと。

・バイト仲間で誕生日会等開催しチームの連携を高めること。

⑶ 何を実行したか?

・他スタッフはアルバイトという立場から、話し合いの機会を増やすなど導入は難しかったが、まずは誕生日会の開催、BBQの開催など会う機会を積極的に増やし、皆が出会った場所がなくなるという危機を実感してもらった。

・バイトであっても店の売り上げを皆で一つになって増やしていくことを楽しんでもらえるよう、その日の売り上げの数字などの共有、お客様に積極的にアンケートを書いてもらう仕組みを構築し、そのFeed Backを参考にサービスの向上に努めた。

⑷ その結果どうなったか?一番苦労した点はなんだったか

・売上徐々に改善、1年で前年比5%上回る売上まで回復。閉店を免れた。

・アルバイト店員のモチベーションを高めるのは困難を極めたが、チームプレイで成し遂げた結果は一人でやる何倍も嬉しく、喜びを分かち合ることで自分の喜びを最大化できることを学んだ。


 

この私の「学生時代頑張ったこと」を見てどう思いましたか?

1どころか70くらいはやってたんじゃないかと思いますよね?

ぶっちゃけて書くと、私がしたことはアルバイトを1年間続けたことくらいです。(←もはや1もあるのか怪しい)

お店は確かに売り上げこそ落ちてましたが、閉店なんて話は一切出ていないです。

もはや酷いくらいに作り話ですが、これを堂々と論理的に話せれば誰でも合格するということです。

上記は参考で書かせて頂きましたが、面接では「サービスの向上とは具体的に何をしたの?」とか「売上げがそんなに改善するって、一日のお客さんの人数ははどのくらい増えたの?」「アンケートを書いてもらう仕組みって?」などなど突っ込みはかなり受けました。

しかし、それは面接の話なので、書類選考が近い人はとりあえず、この論理構成で書類だけ通しておきましょう。

「具体的な数字を入れること」「行動に移した動機」についてはしっかり面接前に周到に準備しておきましょう。

2) 志望動機は学生時代の経験を軸にしろ!

志望動機と言えば就活を早く始めたばかりのあなたはどのような言葉を思い浮かべますか?

よくドラマでみる、「御社の社風に憧れて」とか「御社のビジョンに共感して」とかありますよね?

最初に言っておくと、この志望動機では大企業はおろか中小企業さえ内定はもらえないのでこの記事で書き方を学んでいきましょう。

まずは、上記のドラマで得た知識は忘れて、志望動機は「学生時代頑張ったこと」を軸にして書くことを心がけてください。

前回の記事で書いた私の論理構成を思い出してみましょう。

このような論理構成になっていましたね?


⑴ 問題提起→アルバイト先のコーヒーチェーンが売り上げが低くて潰れそう。
⑵ 解決のためにどのようなことを考えたか?→お客さんのFeedbackを取り入れる、店員同士で改善点を話し合う機会を作る。
⑶ 何を実行したか?→小規模なイベントを作りアルバイトで集まる機会を増やした、店への愛着心を持ってもらった。
⑷ その結果どうなったか?一番苦労した点はなんだったか?→売り上げが前年比5%上がり、閉店を免れた。一人より複数人で目標を達成することで充実感を最大化できた。


では、これを志望動機に落とし込んでいきます。

しかし、その前にあなたが採用担当者に「合格」をもらえる志望動機がどのようなものなのかを理解しておく必要があります。

その志望動機は、あなたがその会社に入って「活躍する姿」を想像できるものでなければなりません。

例えば、私のこのコーヒーチェーンの経験から、採用担当者はどのような印象を持つでしょうか?

  • 問題解決するにあたり、思考を巡らせることができる
  • 実行するにあたり、行動力がある
  • モチベーションの低い人を鼓舞できる
  • 売り上げの数字など数字への感覚も悪くない
  • チームで働き結果を出すことに喜びを感じる性格

このようなことが容易に想像できるわけです。

これらを踏まえて、参考までですが私の「学生時代頑張ったこと」を軸に各業界の志望動機を作ると以下のようになります。


【参考例:志望動機】

例①:食品・消費財メーカー志望動機

⑴ カフェでのアルバイト経験で自分のアイデア・アルバイト店員の間でチームワークを強めることでコーヒーを手に取るお客さんが増えたことが嬉しかった。

⑵ 人々の生活に必須の「衣・住・食」の中の食(消費財メーカーであれば住)を扱う食品メーカーであれば世界中の人々に自分の工夫、同僚との連携により商品を楽しんで頂けることが想像できる。

⑶ 人々の生活に密着した商品を売り、お客様の笑顔の数を増やしていければ今後の人生、自身の得られる充実感を最大化できるものと考えた。

⑷ チームを動かし、結果を出すことで貴社に貢献しながら、充実した人生を歩んでいきたいと考え、志望した。

例②:ベンチャー志望動機

⑴ カフェでのアルバイト経験から、崖っぷちの状態からチームプレイで目標を達成することが快感だった。

⑵ 貴社のようなベンチャー企業は各個人がアイデアを出しプロジェクトを作り、常に危機感を抱えながらスピード感を持ってチームで目標を達成するという風土だと考えている。

⑶ 社会にインパクトを与えられるプロジェクトで結果を出すことが求められる環境である貴社での仕事は、アルバイトで得たような充実感を感じられるフィールドであり、自身の問題解決力が活かせると考え、志望した。

例③:メガバンク志望動機

⑴ カフェでのアルバイト経験からチームプレイを引っ張り、目標を達成することが快感だった。

⑵ メガバンクの仕事は法人営業で様々な会社に融資し、助言を行い経営者と共に目標を達成していく点が、アルバイトで自身が得た以上の充実感を感じられるフィールドであると考えた。

⑶ 自身の問題解決力、チームを引っ張る強みを生かし、充実したバンカーライフを過ごしていきたいと考え、志望した。

例④:総合商社志望動機

⑴ カフェでのアルバイト経験から、自らが中心になってアイデアを出し、チームプレイで目標を達成することが快感だった。

⑵ 総合商社は物流の仲介役やプロジェクトを中心で進めていく、関係者を引っ張って行かなければならない仕事。

⑶ チームの中心で目標を達成してきた自身の強みを活かせるフィールドであり、自身の人生の充実感を最大化できる会社であると考え、志望した。


いかがですか?私は食品メーカーだからと言って食のエピソードを語ったりしておらず、あくまで自分の経験に基づいて「強みを活かせる」「チームプレイで目標を達成したい」という思いをぶつけているだけなんですよね。

食品・消費財メーカーの志望理由に関して衣・食・住に絡めて多くの人の喜びが自分の喜びというニュアンスを入れたので少し他業界の志望動機にスパイスが入っています。

ですが、基本的には⑴で今までの経験、⑵で会社の仕事と自分の経験を照らし合わせ、⑶で自分を採用すべきだと思うよ?という問いかけで毎回終わっています。

ですので「学生時代頑張ったこと」で軸ができればあとは企業研究して知ったその会社の仕事内容と照らし合わせてアピールするだけなのです。

ESの作り方が理解できてきましたでしょうか?会社というのは全ての仕事がチームプレイになりますので、学生時代にチームで成し遂げた経験があり、それをシンプルに、論理的に説明ができれば採用担当者もあなたを落とす理由がなくなるんですよ。

3) ES作成・情報収集は一人で進めるより就活仲間と進めよう

あなたは就活を一緒にしてくれる友人がいますか?

私は就職活動を始めて2ヶ月はずっと一人で準備をしてました。

これが捗らないんですよね、本当に。

それがあるきっかけで慶応大学の学生の友人ができました。

ここから私の就職活動が一気に進捗したと言っても過言ではありません。

彼とはお互い総合商社を目指していて、たまたまある企業説明会で隣になって、話が盛り上がり良く会うようになりました。

彼は外資企業も受けていたのでESの作り込みを5月から始め、10月にはすでに完成していました。

家がたまたま近かったのでお互い商社の情報収集して共有しあったり、彼自身、フェルミ推定の練習の相手が欲しいということで私が手伝っていたこともあり、仲の良い友人の一人となりました。

元々お節介な性格なのか、私のESの添削も積極的にしてくれるという私にとっては幸運でしかありませんでした。

彼にES提出する度に「軸がわからない」、「もっと文章をシンプルに」、「もっと数字使え」とか同級生なのに激しく指導してくれ、年末12月の某外資メーカーにES提出する頃にはどこに出しても落選しない最強のESになりました。

ESについて書いてある記事の内容の基礎はほとんどが彼から学んだノウハウになります。

友人がいると、ESの内容をお互い見せ合ってツッコミを入れあったり、自分が気づかなかった論理構成のズレに気付けたりします。

ですので、就活を一緒に戦う仲間は積極的に作りましょう。自分が得ることができる情報も飛躍的に増えます。

同じ大学で就活仲間を見つけるのが一番効率が良いかと思いますが、志望業界が同じでないとあまり効果的ではないので、企業説明会などで友人を作るのもありかと思います。

情報収集に関してはTwitter界隈に積極的に情報を公開している先輩方もいるので参考するといいと思います。

私が就活している頃にこのような情報あれば即座に飛びついていました。

一部有料のコンテンツがあっても就活仲間と共有できれば安く上がりますよね。

4) ESのネタにOB訪問は効果抜群

ESが完成して、満足していませんか? それは本当に完成ですか?

自分のベストなESが出来上がったらその志望企業の社員に見てもらいましょう。

ESの完成とは、OB訪問で最低5人の先輩社員に「ES直すところありますか?」と聞いても直されることがない(文言を除いて)状態を言います。

 

社会人の視点からESの内容を見てもらい、ESを直し、面接で聞かれるであろう質問をいっぱいしてもらいましょう。

もちろん質問された内容はメモして答えを作り、面接に備えましょう。これも積み重ねです。

イチローの名言にもありますが、小さいことを積み重ねることがとんでもないところへ行くただ一つの道です。

「OB訪問は無駄」という声もよく耳にしましたが、何よりも「大人を相手に話すことに慣れる絶好のチャンス」であり「ご飯も奢ってもらえるし」「企業研究」にもなるし良いこと尽くしです。

私の友人には100人訪問したという猛者もいましたが500人やってもいいくらいです。

 

OB訪問がすぐにできる環境であれば良いのですが、私の場合、志望先の総合商社のOBが大学にはなかなかおらず、訪問相手を探すのに一苦労しました。

March出身のOBがそもそも少なく、金融機関は比較的OBがたくさんいましたが外資メーカー、日系消費財や食品メーカーの話を聞くこと自体が難しかったです。

 

今の時代は非常に恵まれていて例えばBizReachのサービスで企業人事と会える上に肉まで食えるというのだから情報収集はかなり容易になったと思います。

ニクリーチでは企業の人事担当者と肉も食えます。


私と同じ境遇で、訪問する相手がなかなか見つからないという人はこれらのサイトを活用すると良いかもしれませんね。

ビズリーチキャンパスでは大学別でOBを紹介してくれます。大学のキャリアセンターに載ってない先輩っていますよね?(笑)

ネット上で連絡も気軽に取れるみたいなので良いサービスですね。


もしかして登録を躊躇しましたでしょうか? 無料登録であるにも関わらず、行動に移せないのであればあなたは就職活動がうまくいかない可能性が高いです。

なぜなら就活は行動力とそのスピードが重要だからです。迷っている暇はありませんので、この点は意識するようにしてください。

迷っているうちに時間というのはあっという間に過ぎてしまうのです。

Step3.筆記試験対策編

さて、あなたはここまでの記事を読んで就活の仲間もでき、エントリーシートも完成し、あとは本番の筆記試験と面接を待つばかりという状態ですね。

ここまでくればもうひと安心、と言いたいところですが、例えば筆記試験はしっかり対策しないと普通に落ちてしまいます。
あんなに頑張って作った志望動機や仲間と行った面接対策も全て台無しになってしまいます。
でも、大丈夫です。ここでしっかり対策していきましょう。

1) 就活筆記試験も結局は量をこなすしかない

あなたは「SPI」は得意ですか?得意な人は正直この記事は読む必要がありません、面接対策に飛びましょう。

苦手な人は「SPI」という単語を見るだけでも嫌ですよね。

実際に私もSPIに怯えていました。

中学受験もしたことないし、算数も苦手な文系男子にとって就活における筆記試験は鬼門でした。

筆記試験と言っても、自宅のパソコンで問題を解くタイプの企業も多いのでそちらは友人と手伝いあって解いていけば問題ありません。

ですが実際に企業に出向いて受験形式で受ける場合はどうしても実力勝負になってしまいますよね。

でも安心してください。筆記試験は対策すれば誰でも合格できます。

私の筆記試験の対策の話をしましょう。

私はまず、「年内にSPIの教材を満点が取れるレベルの実力に引き上げる」という目標を掲げました。

当時初めて危機感を持ったのが10月でしたので12月まで必死に勉強して、年明けから4月の面接まではOB訪問、ESブラッシュアップ、中小企業の面接を受けることに集中しようと考え、そのスケジュール感だとどうしても筆記対策は年内に済ませないとならないと自分に言い聞かせました。

早く具体的な方法を教えろ、と今あなたは思ってますよね?

少しだけ残念なことを言います。これは勉強するしかありません。

これ、しょうがないんですよ。だって今まで勉強する機会がなかったんだから。

勉強して結果が出なかったらどうしよう、私は頭が悪いから絶対に実力はつかない、と思ってませんか?

大丈夫です。やり方を間違えなければ実力はどうやっても上がっていきます。

 

具体的な方法ですが、私はとりあえずSPIやGABなど色々試験の種類がありますので一通り、一冊ずつ買いました。

そして、その教材を「暗記」しました。

暗記すると言っても問題の解き方を覚えるんです。

はっきり言って辛いですよね?暗記しろって正気なの?と思うでしょうが、やるしかないんです。

でも、やれば結果は絶対つきます。要するに量をこなすしかないんですよ。

こればっかりはテクニックではどうにもなりません。

これは私が要領が良かったので実力が上がったわけでもなく、とにかく質は度外視して量をこなしたことが筆記試験でどこからも落ちなかった理由になります。

もう既にAmazonには売っていなかったので紹介はできないかな、と思っていましたがまだシリーズで続いていました、すごい。

あなたはここまで読んで、腹をくくれてますか?

「量をこなして暗記する」。実にシンプルです。

就活のためにこんな苦しいことしなくちゃいけないのかよ、と声が聞こえてきそうですが、これは会社に入ってからも役に立つ知識になります。

会社の仕事は、数字を扱うことがとても多いです。寧ろ、SPIくらい解けないと大企業で働くなら多くの苦労を強いられます。

会社が嫌になって他の企業に転職する時にも筆記試験はついて回ります。

まずは「就活のため」という考えを捨てましょう。

あなたの「これからの長い人生のため」と割り切り、今勉強すればいいんです。

就活で後悔しないため、大企業で働く優秀な人材になるため、と明るいあなたの未来のために腹をくくって勉強してみませんか?

やればやるほど結果が出るタイプの勉強なので後悔することはないです。

2) 企業のWeb試験・テストセンターを受験して「慣れる」

上記で精神論的な話をして勉強するしかない!と煽ってしまいましたが、少なからずテクニック的な部分も話をしておきます。

突然ですが、東京大学に合格するだけの偏差値がある人が、どうしても東大には受からず、慶應大学(十分すごいですが)に入学したと言う話をよく聞きませんか?

そう、彼らはひとえに本番に弱いんです。受験の「場」に慣れていないんですね。

大学受験とは一発勝負で、場慣れするには何年も浪人するか、併願で高いお金を払って私立を受験するしかないんですよね。

では、就職活動はどうですか?

就活では星の数ほど企業があります。テストセンターも志望していない企業でも本番環境で学生は無料で受験ができますよね。

ちなみにテストセンターの学生が受験する料金はその受験先の企業が払っています。

テストセンターで5,500円くらい一人の学生に掛けてるんですね。これが無料で受験できます。

>>>ご利用料金一覧

上記で筆記対策本を暗記しながら、とりあえず本番環境で受験することを並行してやってみてください。

就活本番までに「確実に合格する」実力が身についているはずです。

Step4.面接対策編

ES作成、筆記試験と自信をつけてきたあなたにもついに面接対策をする時がやってきました。

もう面接を受けましたか?

良い結果が出たらそれはあなたが努力している証拠です。自信を持っていきましょう。

良い結果が出なくても大丈夫です。ここでしっかり対策していきましょう。

前回までの記事でも、就活は「慣れ・場数」が大切だと言う話をさせて頂いていますね。

面接も同様に「慣れ・場数」が大切になります。

面接は、大人と話すことに慣れていて(笑顔で愛嬌良く)「言葉のキャッチボール」がちゃんとできるかが勝負になります。

富裕層の学生が大企業に内定しやすいというデータがありますが、それは大人と会話する機会が多く、おねだり上手で愛嬌も良いことが要因になります。

私のような庶民は大人と話す機会がこれまで少なく、どうすれば富裕層のような自然な会話のキャッチボールができるのだろう、と悩む日々でした。

ですので、まずは志望企業社員にオススメされた本を読み漁り、知識をつけることに努めました。

面接対策本に関する記事はこちら>>>【就活を制するのは読書】一流企業社員が読んでいた27の書

それでは具体的な対策の話に移していきましょう。

1) 志望していない会社の面接をたくさん受けて場数を踏もう

私は就活で、インターン含めて50社程の企業と面接をしました。

志望企業は3社でしたので、実に47の志望していない企業と面接をしていることになります。

これも全て、場数を踏むためです。

各企業への交通費、ESをいちいち作成するのがめんどくさい?

それが手間ならもちろん大企業一発勝負でも大丈夫ですが、あなたはそれだけの自信がありますか?

私にはありませんでした。

選考が早い企業を片っ端から受けていきましょう。ベンチャー、中小企業、金融、コンサル以外の外資企業は例年面接が早いのでこちらで練習をしましょう。

そして聞かれた質問を全てメモ、自分の答えもメモして「質問リスト」を作り上げていきます。

企業はなんだかんだでクリエイティブ系でない限りは変化球な質問はそこまでしてきません。

感覚として30回くらい面接すると、質問も機械的に回答できるようになり、合格することも増えるので面接が楽しくなり、自信がどんどん湧いてくるようになります。

楽しいという感覚を得た時、あなたはスーパーマリオでいうスター状態になっていると思ってください。

実際に、自信があり、何社も内定している学生は特有のオーラが出てきます。

こうなってくると、大企業の採用担当も「自信のある、元気な学生」を求めているので内定がグッと近づいてきます。

早めにその軌道に乗れるよう、最初は落ちることも多く、精神的にきついですがどんどん追い込むように面接を受けにいってください。

2) しつこいようだが結局はOB訪問が大切

何度も繰り返してごめんなさい(笑)面接もOB訪問が大事です。

あなたはOB訪問を何人としましたか?

私は就活を始めてから終わるまでに約50人程とOB訪問しました。

これも、社会人の人と話をする機会が欲しかったので、とにかく少しでも興味のある企業のOBには積極的に会っていました。

OB訪問の良いところは、「模擬面接」が永続的にできることなんです。

企業ごとに文化、カラーというのはあります。

OBから滲み出ているものがその会社のカラーであり、どのような話し方、エピソードが好まれるかという話をどんどんしていきましょう。

ESの内容を見てもらいましょうという話は別記事でも話しました。

OB訪問に関しては、就職活動が始まったら一貫して就活終了まで続けてください。

このような「学生」と言う身分だけで社会人の方が親身になって話をしてくれる機会はなかなかありません。

 

最後に、OB訪問を積極的にすべきという話をしていますが、就活が終わった後は絶対にお礼を言いましょうね。

私自身、親身になって時間をとってOB訪問をしてあげたのですが、その後選考の結果の連絡をしてくれない学生がたくさんいます。

面接で落ちたとしても、協力してくれた人にはお礼を言うのが基本であり、日々のそのような心構えが就活だけではなく、これからの長い社会人人生では大切になります。

この機会に、人としての礼儀も学んでおきましょう。礼儀は、人の心を動かします。

 

そろそろ就活対策も佳境です。

ここまで諦めずについてこれたあなたは少なくとも日系大企業には必ず内定をもらえる実力はついています。

粘り強くいきましょう、もう少しです。

Step5. Group Discussion対策編

ここまでで、就活スケジュール策定、ES対策、筆記試験、面接対策をしてきました。

ここまで読んでくれたあなたは相当な自信をつけてきたのではないでしょうか?

あとはGroup DIscussion(GD)の対策をして、本番を待つだけですね。

それでは参りましょう。

1) GDの本質を見極めよう

あなたはGDは得意ですか?好きですか?

私は苦手でした。高学歴な学生の高度な議論についていき、鋭い意見を言って、高度な知識も披露しなければ受からないしプレゼンテーションもほとんどしたことがないので苦手・・・。

こう思っていました。

でも、GDの本質とは何でしょう? 採用担当者が合格させたいと思う学生はどのような学生なのでしょう?

そう、GDで大事なのは「限られた時間の中でどうチームを動かし、議論を終結させるか」であり、鋭い意見もいらないし高度な知識も不要、プレゼンなんてしなくても全然合格します。

現に私は一回もプレゼンしたことないですが4月の就活本番(2019卒は6月)ではGDでは全く落ちませんでした。

プレゼンテーションは会社に入ってからいくらでも実践する機会はあるので今は焦らなくていいです。

私もGDは最初は苦しみました。

とにかく「発言しなきゃ」「斬新なアイデアを出さなきゃ」「まずい今日おれ全然しゃべってない」「目立たなきゃ落ちる」とか思っていて意味のない発言を繰り返し5戦連敗くらいした時に、やるせなくなって巷(ネット)に溢れるGD対策のサイトを読み漁りました。

特に参考になったのは外資就活ドットコムで、良質な対策が掲載されていて、ひたすらそれに忠実に従い、GDの選考を通じて練習を積みました。

ちなみにこのサイトの中にある記事の中では、「グループディスカッションとは「論理的思考力があるか」、「人の話を聞けるか」という極めて簡単な2点が重要」と書かれています。

関連記事:読書 東大 何者 19 グループディスカッションをクラッシュさせるのは誰なのか~必ず否定する東大生vs.論理的思考が出来ない他大生

まず「論理的思考」とは「その問題がなぜ起こっているか、それに適した解決策はどのようなことか」を具体的に説明できるという意味になります。

「人の話を聞けるか」についてはコミュニュケーション能力を問われているということです。

人の話くらい誰でも聞ける、と思いましたか?

実はそうでもないんです。社会に出ても人の話を聞けない人はたくさんいますし、私の会社にもいます。

「人の話を聞ける」の意味するところは、人が言っていることを正確に「理解できる」ということです。

あなたがもしGDに参加したことがあるなら思ったことがありませんか?

ある学生が高度な単語を使い、話の内容がいまいち理解できなかったこととか。

建設的な議論を目指すのであれば、理解できないまま議論を進めてはいけません。

あなたが聞いてあげましょう。

「あなたのその発言の意味するところは、これこれこう言う理解で正しいですか?」

これで説明が足りなかったと思ったその学生はもう少し簡単な言葉を使って補足をし始めます。

周りの学生であなたと同様にあまり理解できていなかった学生もこれで理解が深まり、「グループ全員」の理解の一致(巷ではインセンティブとも言います)をあなたが促したことになります。

気づきましたか?あなたの発言はグループの中で「インセンティブを取る」こと、「議論を進めること」にすでに貢献したと採用担当者は評価しています。

これは上記で私がGDの本質は「限られた時間の中でどうチームを動かし、議論を終結させるか」の中で重要な役割を担ったことになります。

この時点で70%の確率でそのGDは合格しています。

このようなことを意識して、GDを主催している企業セミナーや志望していない企業の選考でどんどん場数を踏んでいきましょう。

2) GDにおける注意すべきこと

あなたはもうすでにGDの本質を掴み、これから場数をどんどん踏んでいくだけなのであまり心配しておりませんが、念のため、GDで気をつけるべきことを書いておきます。

・GDでは意味のない発言はしないように心がけること

まず気を付けたのは「意味のない発言」をやめることです。

これは会社に入ってからも思いますが、意味のない発言は議論を混乱させるだけでなく時間も浪費してしまいます。

GDに限らず、仕事も時間は限られた中でこなしていく必要があるので意味のない発言をしないように心がけましょう。

しかし人間ですから、意味のない発言を無意識にしてしまうこともあるし、意味のある発言だと思うこともあります。

そんな時は発言後に本当に今の自分の発言はこの議論で必要だったのだろうか?と問い直しましょう。

もし意味のない発言であり、それを起点に議論が進んでしまっていても、一言、「先ほどの発言は取り下げます」と言いましょう。

これは恥ずかしいことでもないですし、採用担当者からすると自分で気づいて建設な議論を進めようと努力している姿勢であると評価されることも少なくありません。

・GDではあなたの知識なんて誰も求めていない

次にやめるべきは自分の「知識」のアピール

私の場合、前の文章を思い出していただければわかると思いますが、コーヒーチェーン店のアルバイトの経験で得た知識、「コーヒーの原産地が~で」などの発言を就活初期にしてしまっていました。

しかし採用担当者はそんなところ評価しないですし、プラスに働くこともありません。

何度も言いますが、大事なのは限られた時間の中でどうチームを動かし、議論を終結させることです。

・GDではどちらのアイデアも採用、はダメ

GDにおいて大事なのは、与えられた命題に明確に答えを理論を持って自分の中で導き出すことです。

すでにあなたがGDにいくつか参加したことがあるのであればわかると思いますが、選考では問題に対して二択、三択を用意されているケースが多いです。

しかし、二択とも採用して問題解決を図りたいと言う回答は禁止です。

例を出した方がわかりやすいと思うので、以下は私の選考で経験したGDです。

例えば…

例:会社が倒産のピンチです。求められるのはスペシャリストですか?それともジェネラリストですか?

ここで両方必要!という回答は求められていないということは理解できますね?

理解していると思いますが、GDでは正解はありません。

解答例ジェネラリスト

・なぜなら倒産のピンチと言ってもその質問では何が原因なのかわからない。

・まだ本質的な問題が何なのかわからない状況と推察される。

・スペシャリストを呼ぶのは問題が明確になってから。会社全体を見渡して問題発見できるのはジェネラリストと考える。


いかがですか?本当はもっと複雑な問題でしたが、何事もシンプルに考えてみるとシンプルな回答が出てくるものなのです。

ちなみにスペシャリストを選ぶのであれば、倒産のピンチというからには資金繰りや天災等大きな被害があった可能性が高く(何かヒントがあればですが)、早急に対応しないと手遅れになると考えるのでスペシャリストが必要!と主張するのもありです。

基本的に答えのない問いばかりであり、採用担当者は学生の思考力を見ています。

どちらも必要」という回答は今日からやめましょう。

 

あとは当該記事の内容に念頭に置いて色んなGDに挑戦して場数を踏みましょう。

GDに関しても選考が終わった後にこう発言すべきだったとか次回からはこういう発言もしてみようとかそういうメモを積み重ねていくことで強くなれます。

小さなことの積み重ね、GDは色んな企業で開催しいるので積極的に、失敗しにいくつもりで参加しましょう。

本命企業でGD受けるまでに仕上がっておきましょう。

 

いかがでしたか?ここまでお疲れ様でした。読み進めてくれたあなたは日系大企業に内定を確実にもらえると思います。

もし他にも聞きたいことがあるという方はトップページのメニュー「お問い合わせ・質問」でお問い合わせください。

就活に限らず、転職に関してもお答えできるかと思います。

それではあなたの就職活動の成功を祈念します。

頑張っていきましょう。

総括:大企業内定の後に待つのものは?

ここから先は内定してから読むも良し、内定した気で読むのも良しです。

大企業に内定して、ようやく就職活動が終わり、残りの学生生活を満喫していますか?

大企業の内定をいくつも獲得し、どこに入社しようか悩んでいる人もいっぱいいると思います。

ここからは、内定をいくつか獲得した場合の企業の選ぶ基準、入社する前にどう残りの大学生活を送るべきか、会社生活について私の7年の社会人人生を経手の見解を述べていきます。

1) 内定をいくつか獲得したらどの企業を選ぶべき?

今までは就活対策でしたから、どこの企業を選ぶべきかの話は全く触れてきませんでした。

あなたは内定が大企業の内定もいくつもあって、どこにしよっかな〜状態だからこの記事を読んでいると思いますので正解はありませんが、私の企業選びの基準を共有しましょう。

私の場合だと、最終的に内定は8つ獲得しましたが、最終的には総合商社を選びました。

数ある内定の中で、総合商社を選んだのは以下の理由になります。

・OB訪問の社員との相性
・生涯年収約5億円と他企業に比べ群を抜いて高い
・海外で働くチャンス
・転職・独立も視野に入れ、ネームバリューが大きい会社
・モテる(←)

これからあなたは会社に入った後にキャリアに悩む時期が必ずきます。

そこで一番の武器になるのは経験や専門性もそうですが、第一にどうしても来るのが企業のネームバリューです。

私自身、他記事でも書いている通りすでに転職もしていますが、20代の転職であればまだまだポテンシャル採用の部分が大きいです。

関連記事>>>僕の総合商社からのキャリアチェンジした理由とその転職プロセスについて

有名企業であればあるほど良いです、と言いたいところですがわかりませんよね。

そんな時は、もしキャリアアップを目指しているのなら、将来的に目指すであろう企業の社員に会いに行きましょう。

さらに内定先の社員に「転職した人はどこに行ってるんですか」なんて聞くのも少し気まずかったりしますが、そこは聞き方次第です。

会社に入っても同じ部署になるとも限らないのでさりげなく聞いてみましょう。

OB訪問は、就活が終わってもまだ続きます。勝者の訪問です。

内定者懇親会などで知り合う社員の人も多く、話を聞ける機会はたくさんあると思いますが、もっと聞きたい、なかなか見つからないという人はインターネット経由で探すと良いでしょう。

関連サイト>>>ビズリーチ・キャンパス – BizReach Campus

転職も見据えて、なんて話をしましたが、最後はなんだかんだで一緒に働きたいと思える社員がいるかどうかが決め手になるでしょう。

私の場合は、内定先の商社の社員が学生の私に対して仕事に関して熱く語ってくれ、職業柄礼儀をすごく重んじていました。

内定の報告のメールをしたらすごい長文で熱い(一緒に世界で戦おうぜ!Global!!みたいな)メールが返ってきたりしたので、私もどうせ働くなら熱い奴がいるところがいいな!と思い、内定を承諾しました。

学生の時点でやりたいことも特になかったのもありましたので、この社員さんの話で決まったと言っても過言ではないです。

ついでに言えば、転職する人たちの話もしてくださり、商社から転職するのはコンサルか起業が多いと聞いていましたのでキャリアの観点から見ても選んで間違い無いだろうという感じでした。

2) 内定後の入社までの過ごし方

学生最後の年。これからは長い社会人人生が始まりますね。

今しか遊べない!とはりきって遊ぶ人が多いのではないでしょうか?

私もそうでした。遊んでいるだけで過ごしたので、社会人になって、すぐ困りました

遊ぶのも大いにけっこう、学生時代の思い出は作るべき、には賛成ですが、英語だけは勉強しておきましょう。

これは今やどこの企業も英語がある人材が重宝され、転職でも高い英語力が条件になっている会社が多いです。

私の場合、英語がしょぼすぎたので働きながら、血を吐きながら勉強をする羽目になりました。

関連記事>>>総合商社で働く場合、どれくらいの英語力が必要か?

転職では英語力も評価されて内定をもらったのですが、学生時代のまとまった時間が取れるうちにTOEIC900点オーバー、TOEFL100点オーバーくらいは目指しておいた方が良いです。

もう持ってるよ、という人は簿記2級を取りましょう。

これだけで、すでに持ち合わせる武器が入社前であるのとないのとでは雲泥の差があります。

私が学生時代英語をもっと学んでいれば社会人になって英語を学んだ時間をMBAの勉強に回せたのに、とか多々あるわけです。

3) 入社後に学歴は低いと不利なのか?

結論からいうと、若手の内は学歴は何も関係ありません。

関係してくるのはあなたが40代後半になり、出世争いを繰り広げる頃くらいでしょう。

派閥は人間なのでどうしてもどこの企業にはあります。

 

実際に私が総合商社に入社してから同期にMarch出身が全然いなくて、March大卒はいわゆる事務職という扱いでした。

しかし、働き始めて2、3年経つと社内で学歴なんてものは関係なくなり社内でのキャリア(実績)が注目されるようになります。

March文系が高学歴ばっかりの商社なんていって通用するのかよ!という話も入社前によく色んな人に言われましたがはっきり言って100人の内定者いたら最初から優秀なのは10人くらいです。

他はほぼ同じスタートラインだし、入社してからの努力でいくらでもなんとかなります。

入社してすぐは苦労しました、と言ってもエクセル使ったことないから計算式作るのに時間掛かるとか、敬語わからなくてメール時間掛かるとかで、それもいわゆる慣れの問題で、慣れた頃には自分より高学歴な同期よりも自分の方が何倍も仕事回してたなんて時期もありました。

勿論、新人時代は必死で、週末はファミレスでよく勉強してました。

でもそれくらい本気で物事に取り組む方が仕事は面白いですよね?

楽しく会社で仕事をしていましたが、新しい価値観に触れる機会あり、私は転職しましたが、これもあくまでレベルアップを目指した転職です。

あなたにはまずは就活対策をしっかりこなし、後悔のない就活をして納得のいくキャリアを自分で決断して歩んでいって欲しいと思います。

但し、本当に自分がやりたいこと、起業などを考えているのならとりあえず大企業に入社しましょう。

→ どの企業が正解かわからない?失敗しないファーストキャリアの選び方。最初の就職は大企業一択!

今後の人生で開かれるキャリアが大きく変わります。

以上、【大手病向け】大企業に就職・入社するのが難しいなんて言わせない『最強の就活』。有名企業内定をのび太くんでも獲得できる5ステップ。内定をもらえる人には特徴がある。…でした。


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しかし、転職エージェント選びを間違えてしまうことで、あなたの大切なキャリアの致命傷となってしまうことは少なくありません。

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