起業家思考

三田紀房漫画に学ぶ「今の社会で生き抜く」ためのヒント

前回記事で三田紀房漫画に基づいて「起業」のヒントを書かせて頂いたが、それ以外にも参考になるトピックが大量に散りばめられていたので、思わず紹介したくなった。

関連記事>>>三田紀房漫画に学ぶ「起業」のヒント

今回は「今の社会で生き抜くための」ヒントについて書いていこうと思う。


 

 

⑴ サラリーマンは勝ち組? テレビの数字を鵜呑みにしてはいけない、注目すべきは分母

テレビでは就職活動が氷河期だ〜就職率は下がっているなど視聴者をひたすら煽る報道をしている点について鋭い切り口で説明をしている。

確かに僕が就活をしている時はリクルートスーツを着ているだけで「大変だね」と何度言われたことか・・・。

だが実際に「分母」の大卒人数を見たら就職率は上がっている状況だということがわかるのだ。

僕に「就職率低くて大変だね」と言った大人は全員情報に振り回されていることがわかる。

1990年の大卒者は400,103人、就職者数は324,164人、就職率は81%

2005年の大卒者は551,016人、就職者数は328,957人、就職率は59.7%

15年で大卒者は15万人増、大学生が増えただけで就職率は上がっている状況。

引用: 漫画「エンゼルバンク」

 

また、サラリーマンになることが世間の「正解」である背景にも言及しておりこちらは非常に参考になった内容だった。

サラリーマンが憧れの職業として認知された「歴史」があるのだ。

両親が子供が幼い頃から「良い会社に入るんだよ」と勉強をさせてきた結果、「大企業に勤めることこそ成功」というのは社会の常識になった。

これは漫画の仮説に過ぎないが、ローンの話などはかなり具体性がある。

僕もサラリーマンであり大企業の看板がある内に不動産は手を打っておいた。

今のステータスでローンを組むなんて絶対に許可が下りない。

サラリーマン万歳です・・。

データを見るときはその裏にある人間の感情に注目すること。

自営業者が減って、大学生が増えた…日本人はみんながみんな会社に守ってもらえるサラリーマンになることを望んだ。

戦中・戦後の貧苦を知る日本人にとっては収入が安定しているサラリーマンになることは理想の将来像だった。

商店を営む自営業者は子供が後を継ぐことを望まず、教育を受けさせ大學まで行かせてサラリーマンにしたいと願った。

一方文部科学省は大学の適正数を検証することなくどんどん認可。

その結果毎年の大卒者は50万人を超えるようになった。」新卒学生の就職者数は30万人から緩やかに増えているだけ、需要よりも供給が増えた。結果就職率が下がった。

マスコミは一方的に不況で企業が採用数を減らしているから就職氷河期だと決めつけている。

世間もマスコミと一緒になって企業が雇用安定のために努力すべきだと批判するが的外れ。

 

サラリーマンが給料以上にお金持ちになるには投資をするしか方法はない。

自宅は賃貸にして、できるだけ貯金を増やし、その資金を株と為替で年利回り3-5%で運用するのが超オーソドックス。

家を買うなら老後にローンを組まずに買う。

購入価格とローンの金利を合わせたよりも土地が値上がりした分だけ得をしていた。

事実日本ではバブル崩壊直前まで土地の値段は40年近く上がり続けた。

土地は株なんかよりもずっと確実な投資対象だった。

確実に値上がりするなら借金を背負っても投資した方が儲かる。

お金が大きく動く産業を成長させようと国が後押しして国民みんなが不動産投資に参加した。

自営業よりもサラリーマンの方が銀行のローンを組みやすい。

だからサラリーマンがあこがれの職業になった。

サラリーマンの増加とマイホーム神話にはそういった関係もある。

引用: 漫画「エンゼルバンク」

⑵ サラリーマン以外の道も当然ある

世間の「正解」が皆の正解ではないことも示唆。僕自身、ぶっちゃけ人生なんて「何とでもなる」と思っている。

大企業の看板を捨て、今は無名企業で必死に働き給料も下がったけど、前職で働いていた頃よりはるかに前進できていると実感する日々だ。

世間の目を気にしてはいけない。人生は自分が思う通りに歩んでいくべきだ。

僕の友達は「明日死ぬとしたら、今やっていることは正解か?」と自分に問いかけ、1週間後に大企業を辞めて今は夢だった映画監督を目指し、学校に通っている。これが知ることの努力。

年齢は30歳だけど、充実した表情を見せているし、彼はいつか自分の夢を叶えると思う。

実際に道なんていくらでもある。働いて生きていく道はサラリーマンの他にもある。

そう思えば就職氷河期なんてそもそも存在しない。勝つためにはまず知ること。

情報を集めて正確に分析し戦略を立てろ。

マスコミに騙されない方法はデータの隠された部分、分母を見る人間になること。

分母を知るには想像力を働かせることが大事。

想像すれば、投資を進める人の予測が本物なら、だれにも教えたくないはずだ。

ズルする人は分母を知られたくない。

隠そうとすると不自然なところが必ずある。

そうすれば世の中で本当に起きていることが理解できる。

周りと同じ意見のうちはコロンブスになれない。

自分で考え信念をもって行動する。高齢化社会は本当にだめか?前例がない。

問題なのは高齢化社会に順応できていない社会の方かもしれない。

そこを改革できれば高齢化もGoodかもしれない。

引用: 漫画「エンゼルバンク」

 

皆さん、自分の税金がいくら国に納められているか知っていますか?

政治家や官僚が本当に国民はバカな方が都合良いと思っているかどうかは別として、この国の一番の税収の源はサラリーマンです。

昔テレビ局の社員の話を聞いたことがありますが、テレビを見る視聴者は偏差値40だと思って作るし本当かどうかなんて関係ない、注目さえ集められればいいと言っていたことがあります。

正確な情報は、自分の手で取るようにしましょう。

政治家や官僚はそんな未来を提示しない。

本気で改革する気もない。

国民が不安になるから。

政治家や官僚にとっては国民が不安な方が都合が良い。

不安を感じている人間の方がコントロールしやすい。

日本は高齢化で大変なことになるぞ、国債発行が膨大で借金により国が潰れるぞ。

→政治家は税金をくれと言い出す。国民からできる限り多くむしり取るのが国家権力の本性。

国民が賢くなりすぎると国は困る。いつまでも馬鹿で間抜けでいて貰う方が良い。

引用: 漫画「エンゼルバンク」

⑶ サラリーマンでは一生お金持ちにはなれない

サラリーマンがお金持ちになれないことは基本的に給料にキャップがあることが挙げられるが、副業で少しでも収入をあげようという人も最近増えてきた気がする。

最近では副業を許可する会社も増えてきたので、サラリーマンだけ続けて入ればいいという思考の人も減少傾向にあるだろう。

参考記事>>>ソフトバンクが社員の副業許可へ 11月から

参考記事>>>副業解禁50社超まとめ!転職は「副業できるか」を基準に

 

この国日本では、サラリーマンはお金持ちになれない。

日本の構造の問題。所得税、住民税、社会保障費、等で給料の平均で約1/4持っていかれている。

これは国が国民に考えさせない仕組みにしているから気づけない。

社会保障費等は名前が違うだけで税金と一緒。

日本の税金は煩雑で自分がどれくらいっ払ってるか把握している人は少ない。

サラリーマンは税金の支払いや控除の申告を自分ではできない。

だから税金について考える機会がそもそもない。

日本は企業が税務署の代わりに社員から税金を徴収する仕組み。

初めから税金が引かれているので給料から払っている感覚がない。

税金への感覚を麻痺させるのが国の目的。

自営業が減ってサラリーマンが増えた結果、サラリーマンを洗脳してしまえば、誰も税金のことで騒ぎ出したりしなくなる。

サラリーマンは国にとって最も楽なお客様。

 

国が狙ってるのはお得意様の財布。

増税のニュースに怒りはしても実際にいくら取られたのかについては無頓着。

しかも企業が税務署代わりだから取り損ねも起きない。

これから増税がどんどん行われるサラリーマンが金持ちになれるわけがない。

引用: 漫画「エンゼルバンク」

 

なんだかんだでサラリーマンは税金を取られまくっている印象を全開に出しているのが上記の言葉。

でも、金持ちになれなくても職場の人間関係、残業、やりたくない仕事、などなど嫌なこともあるけど、そこには色んな人間ドラマがある。

それも税金の一部だと思えばいいんじゃないかな、と僕は思ったりもする。


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