起業家思考

三田紀房漫画に学ぶ「起業」のヒント

日本の仕組み、人の本質を分かり易く解説してくれる漫画、「エンゼルバンク」。

漫画から何が得られるんだろう?と思う人は多いが漫画は読みやすく、絵で想像しやすいことから何かを伝えるにはとても良い手段だ。

「エンゼルバンク」という漫画はテーマが「転職」&「起業」であり、全てを鵜呑みにしてはいけないがヒントがたくさん得られる。

今回は同漫画で特に良い内容だった部分を僕の見解を混じえて書いてみる。

 

1. 起業のアイデアの作り方

⑴ アイデアはどこから来るのか

皆が起業する際に思う、「やりたいことがない、良いアイデアが見つからない」。

これは実際、「やってみないとわからない」というものばかり。

とりあえずやってみなはれ、というマインドが必要であることを言及している。

僕自身、起業は社会人一年目からずっと憧れていて、でも自分のアイデアに自信が全く持てなかった。

そうこうしている内に似たようなWebサイトが誰かに作られて、「あ〜あ、やっとけば良かった」というものばっかりだ。

事業を作る、行動しないことには何も変わらないということを思い出させてくれるエッセンスがこの漫画にはたくさんある。

近くにあるものはダメなもので、遠くにあるものの方が良いものだと思ってしまう習性が人にはある。

冷静に比較ができず、海外ブランドの方が上等に思えたり海外のスポーツ選手の方が強いと思うのはそのせい。

だから自分が普段から考えていることは退屈で珍しくないと決めつけてしまう。

新しいビジネスを考えるときも自分が今まで思いつきもしなかった新しいものを求めてしまう。

しかしその思考法は完全に間違っている。

飽き飽きするほど考えていることほど価値がある。

答えは自分の身近にある場合が多い。

大抵宝の山は足元に眠っている。

引用: 漫画「エンゼルバンク」

⑵ 起業する人の条件

起業するなら今までの経験の利息を使えという言葉もある。

ここで言う利息というのは今までの経験の中で出会った人とのコネクション、商品知識などになるだろう。

ただ、「思いついたばかりのアイデアなら先行者には敵わない」という部分に関しては、後追いのビジネスでも「コンテンツ力」さえあれば僕はいくらでもチャンスはあると思っている。

あのKurashiruでさえ、元々は先行者のクックパッドがいた訳だが、今は飛ぶ鳥を落とす勢いで事業を展開しているのだ。

参考記事>>>クックパッドからクラシルに変わる日

ベンチャーを立ち上げるなら今までの経験を生かした利息で始めなきゃ成功しない。

新奇なアイデアだと思っても必ず先行者はいる。思い付いたばかりのアイデアなら先行者には適わない。

自分にとって特別なアイデアとはよく練れていないアイデアだということ。

飽き飽きするような利息のアイデアこそがお金を生み出せる練られたアイデア。

世の中にはローリスクなのに誰もがハイリスクだと思い込んで手を出さないビジネスの分野がある。

誰も参入していないローリスクのところで頑張れば大金持ちになれる可能性がある。

夢を語る人間は、メーター振り切ってなきゃだめ。

引用: 漫画「エンゼルバンク」

2.会社の作り方、運営の方法

以下は物語の中で会社運営をする上で重要なポイントを(あのドラゴン桜の)桜木先生が語っていた内容である。

納得できる部分も多く、僕が起業する際にも参考にしてみようと思うものばかりだ。

⑴人員構成

正直、実際の起業家のことを考えると目の前の事業が大変すぎて50代になった頃の会社が傾くとか考えている暇もないのでエンゼルバンクの内容はかなりの理想論だけど、事業が軌道に乗り始めて、余裕ができた時の人材採用に関しては色んな年代がいるべきだというのは納得できる。

社員は日本の人口構成に似せる。

確かに社員が若いとスピードもパワーもある、社員同士の仲間意識も強いし絆も強く急成長しやすい。

みんなが若いうちはいいが、20年、30年経って創業メンバーが50代になった頃に会社は傾きはじめる。

アイデアのある若い社員は意見を言えない雰囲気が出来上がってたりする。

若者だけの会社はメリットも多いが視野も狭くなりがち。できるだけ視野を広くする工夫をした方がよい。

日本を変える!そのような壮大な目標を掲げるのならば日本全体を意識しないといけない。

そのためには自分の会社をミニ国家にする。

引用: 漫画「エンゼルバンク」

⑵採用

これも理想論。ベンチャーはそんな余裕もないし猫の手も借りたいくらいなので経験者を即戦力で使いたい。

仕事の定型がないことというのはもちろん大事だけど、今の時代、ベンチャーに挑戦する人間は経験者であろうが何だろうが前職の仕事の定型など持ち込んだりしない。

実際に僕も商社時代の仕事の方法とは180度違う形で僕は働いている。

大事なのは新しい環境でも生きていける、「適応力」だ。

ベンチャーなら経験者を雇うのを絶対に避ける。

同じ業界の経験者ならすぐに仕事ができるから即戦力として期待できると思うかもしれない。

でもベンチャーの魅力は仕事の定型がないこと。

経験者が自分の今までの会社での方法をベンチャーにも導入したらせっかくのベンチャーが新しさのない会社になってしまう。

初期は試行錯誤しながら自分の会社にあった仕事の進め方を見つける方が良い。

だから経験者を雇うのは社員が20名を超えてから。自分の会社の形ができ始めてから経験者を採用する。

引用: 漫画「エンゼルバンク」

⑶目標と計画

目標と計画というか、失敗した時の備えを確りしておくべきという内容。

例えばある事業をやるにも2の矢、3の矢を考えておくべきだということ。

企業はトライ&エラー、失敗から学びどんどん成功例を増やしていくのがプロセスだと僕は数々の起業家から学んだ。

計画とは目標へのアプローチ方法。目標を実現するために計画が必要になる。

日本軍は「○○島を守る」という目標を計画と混同した。

具体的な計画を持たない日本軍は精神力だけを武器に無謀な戦いを続け犠牲者を増やした。

負ける場合を想定しなかった日本軍は幸福の時期を計画できずにずるずると負け続けた。

経営者が負け続けると従業員の生活はぼろぼろになる。

ビジネスに失敗はつきもの。避けては通れない。

経営者が計画を立てるときは失敗を想定して軌道修正案も含めるべきだ。

目標がゴール地点だとすればそこへの行き方を示す地図が計画書になる。

常に最短ルートで行けるのだと期待するのではなく、道に迷ってもゴールまでいく準備をするのが計画だ。

引用: 漫画「エンゼルバンク」

 

以上、漫画の非常に参考になった部分を紹介させて貰ったが、本書には起業のこと以外にも新卒採用の謎解きや、転職の考え方などヒントが山盛りなので是非一読してみてはどうだろうか。


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