私の周りにはTOEICで高得点を取るも流暢な英語が喋れないサラリーマンが多く存在します。
日本の風習が好ましくないのもありますが、TOEICのテストで高得点を取ってしまいそこで英語学習が終わってしまう人が本当に多いんです。
私は仕事柄、海外のお客様と商談することがよくありますが、英語ができない日本人ビジネスマンが同席した際に下手くそなダサい英語で交渉、相手に舐められっぱなしという場面をいくつも見てきました。
そんな彼等が英語学習を辞めたことによる人生に於けるデメリットを今回はつらつらと書いていきたいと思います。
私自身、社会人になる前はToeic700点台、TOEFLiBT52点と正真正銘英語ダメ人間でしたが、そこから死に物狂いで勉強しTOEFL950点、TOEFLiBT103点まで引き上げました。
今も英語学習は継続しています。
そうすると世界が大きく変わったのです。
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薄っぺらい情報しか収集できない

世界中を見渡して、インターネット上にある情報のうち日本語で書かれているのはわずか5%と言われています。
つまり5%の情報の中で英語が正確に理解できない人達は情報を模索し、さもその情報の角度が高いと思い込んでいる人がとても多いです。
然しながら、英語で書かれた情報は実に全体の約60%、次に中国語、スペイン語が続きます。
当たり前ですが日本なんぞ世界で見たら小国ですし、小国ながら(アメリカに守られながら)圧倒的な経済成長を果たした日本はまさに神の国とも言えますが、特にグローバルを謳う企業で働くビジネスマンが日本に落ちている情報だけで世界と戦おうなんてあり得ません。
私も仕事柄国別で統計を取ることがありますが、海外のサイトから情報を取れなければ仕事は完結しませんし(もちろん妥協すれば完結しますよ?)、
お客様にプレゼンする際の情報をかき集める時も日本の情報であれば日本のお客さんは軽くググってその情報には辿り着いていることが多いです。
ですので海外の情報を瞬時に取得でき、精査して分析を重ねお客様に情報提供できる、これが現代の日本のビジネスマンの基本です。
しかし英語が読めない、話せないではもうどうにもなりません。
グローバルに仕事をしたいのであれば継続的な学習は必須です。
英語ができるというのは様々な国の情報を英語で取れるというのは様々な価値観に触れられるという大きなメリットもあります。
まずはアメリカ、イギリスの情報と価値観が異なる2つの国の情報の捉え方、アイデアがあり、英語で情報提供しているフィリピンやらインドネシア等の国の価値観に触れることができます。
日本の情報って、ほぼ100%日本人が書いたものなので同じような価値観で日本に住んでいる人達の情報にしか辿り着きません。
これらの情報を浴び続けることによって日本の情報に限って生活している人よりも遥かにCoolな意見を言える人間になれると断言します。
例えば日本で芸人をやっているとして、まずは日本の芸人の芸を参考にすると思いますが英語が理解できればインターネットで世界中の芸人の芸を見ることができます。

これを参考にすると一気に日本国内でオリジナル性が生まれ、特別な人間になれると思います。
ネイティヴスピーカーにナメられる
実際に英語がうまく話せなくても、「下手でも伝わればいい」という上司も僕は何人も見てきました。
その考え方もアリなのかもしれませんし事業を推進することはできるでしょう。
但し、交渉相手に「こいつは海外でビジネスしようってのに英語すら話せないのか、舐めてるのか?」と思われるのが必至ですし、議論の場でもインセンティブを取ることが非常に難しいです。
そして、ナメられます。

実際に上司も頑張って拙い英語で発言はするもなにかあと一歩のところで交渉相手に言葉が刺さらないのです。
ですのでこのような上司は折角若手が勉強して高い英語のレベルを目指しているのにこの一言で「そうか伝わればいいのか、じゃあもういいか」という考えに陥らせ、
ダメビジネスマンを量産しているのです。
あなたは英語力を高めてください。
株式会社クロス・マーケティングの調査によれば、日本人の72%は英語をほとんど話せないと言われています。
→ 日本人の72%が「英語は話せない」「単語を羅列させる程度」
僕は外国人上司がいる環境で今は働いていますが、悔しいことに「日本人=英語が話せない」というのが常識になっております。
普段の生活を営む分は全く英語は勉強できなくて問題ありません。
寧ろ英語がなくても生活できるという日本の翻訳能力は世界に誇れるレベルにあると思います。
しかし世界でビジネスを展開しようと豪語するビジネスマンが英語を話せないのは違います。
限られたキャリアアップの幅、刺激のない人生
上記のように72%の日本人は英語が話せません。
では単純に残りの28%になれたら仕事はいくらでもあるに決まっています。
最近では日系企業でも英語が話せる人材をグローバル化に伴い積極的に採用しています。
英語が話せるだけの人を採用する企業はさすがにありませんが、企業の目は英語が話せる上で使える人材に向いています。
つまり英語が話せないと戦いの場に立てないこともこれからは多くなってきます。
最近ではアメリカの大学に進学する優秀な高校生が増え、
ネイティヴ英語を引っさげどんどん日本の企業にも入ってきます(そういう人達は外資か起業じゃないの?と言われますが僕の周りでは日系企業を目指す人も少なくありません)。
グローバル化が加速する中、戦力を必要とする企業にとって英語すら話せない日本人を優先して採用することも今後は確実になくなってきますし、
あなたの今守られているポジションも英語が話せないばっかりに他の若手に奪われていくでしょう。
自信がなさそうな日本人のままキャリアを終える
私が世界を相手にビジネスをしてきた経験から感じるのが「日本人は圧倒的に自信が欠けている」ことです。
また外国人(特に白人)と対峙した時に縮こまってしまう特性があります。
英語が喋れない時は私もそうでした。
しかし僕の場合英語が話せるようになってからは自信がつき、堂々と話せるようになりました。
相手も話を聞いてくれるようになるのでこれもまた自信がつき、日常の業務にもとても役立ちました。
会議での発言回数はグンと増え、上司からの信頼も勝ち得るようになりました。
英語を掛け合わせるだけで生まれる新規ビジネスに気付けない
英語ができれば、日本はビジネスチャンスがまだまだ転がっていることに気づきます。
日本には英語が話せる人が極めて少ないために、
日本のビジネスを海外に向け発信したり、海外のビジネスを日本に向けて作るだけで成功してしまうことも多々あります(タイムマシンビジネスですね)。
若しくは自身の特技を英語と掛け合わせるだけでブルーオーシャンに飛び込んでいたという事例もよくあります。(例.柔道×英語、書道×英語など)
海外旅行がいつも不完全燃焼
皆さんは海外に旅行に行く前にツアーでなければ自分でその日その日のプランを作ると思います。
どこに訪問するか、どこでご飯を食べるかなど。
地球の歩き方やガイドブックに載ってる情報でもその土地の表面に触れることはできますが、
インターネットの情報を英語で読むことができないのであればその土地に根ざした文化や知る人ぞ知るお店などに辿り着くことはできません。
人と同じ場所に訪問し、薄っぺらい旅行をしたい人はどうぞガイドブック通りのプランを作ってください。
僕は高いお金を掛けて薄っぺらい旅行を重ねる人生はまっぴらです。
英語学習の入り口として、まずは話す楽しさ、表現を覚えることから始めてください。
私が願っているのは大企業に勤めているのに英語を活用しきれていない中途半端な英語力の人向けです。
はりきっていきましょう。
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