本当のことしか言わない転職・キャリア論

なぜ?若手総合商社社員が転職市場で無双できる理由。「ポテンシャル」と?

なぜ?総合商社社員が転職市場で無双できるたった1つの理由

 

最近多くなってきた総合商社からの外資コンサル、スタートアップ、海外企業への転職。

そんな中、転職に於いてはひたすら市場価値が低いと言われている商社マン達。

昔リクルートキャリアの女の子に「商社の奴なんてどこも欲しがんないよ❤️だって専門性ないじゃん❤️」と言われ少し落ち込んだこともありましたが、大丈夫です。

実際には総合商社からの転職であれば若手であれば(MAX30歳くらい)ほぼ無双できます。

今回はその根拠について書いていきたいと思います。

なぜ転職市場で商社マンは無双できるの?

これは僕が転職活動をした実感として、商社マンは転職市場で想像以上に人気があります。

もうぶっちゃけてしまうと、商社マンの転職市場に於いての価値は多少経験した部署、実績で影響はあるものの、基本的には「抜群の企業名」で書類は通り、企業に面接でアピールする段階までは瞬時に行けます。

中小企業の採用であれば「そんなに大手で仕事してたならうちの仕事くらいチョロいでしょ」というノリで採用されます。

但し、ここがポイントなんですが、商社マンは転職を成功させたいなら「若さ」が必須条件になります。

いつまでも転職に踏み切れず、悩み過ぎて年数が経ってしまうと途端に不利になっていきます。

 

大前提としてですが、商社マンは商品知識がない、専門知識もない「なんでも屋」という前提で他業界からは見られています。

商社社員の商品知識はあったとしてもどうしても浅く、メーカー出身者レベルには到底及ばないからです。

また、会計士、弁護士資格もなく、口だけは達者な商社マン。

社会に於ける礼儀と接待スキルだけは押さえているだけのサラリーマンがなぜ転職でもうまくいくのか?

その理由としては「総合商社に受かるだけの覇気」+「商社でビジネスの基本は叩き込まれている」ことが大きな要因となります。

この「総合商社に受かるだけの覇気」というのはかなり重要です。

倍率100倍の会社から内定を貰える学生だった、面接官を唸らせて入社したというのは営業力に通づる部分もあるし要領の良さ、激務と言われる商社でやっていけるだろう根気もあると認められた称号だからです。

就職してから牙が抜かれてしまった人は勿論どこの企業も欲しがりませんが、この高待遇の商社から転職しようという意気込みはとても買われます。

「商社でビジネスの基本が叩き込まれている」という部分も商社の若手教育は僕自身、非常にレベルが高いと思っています。

入社当初は全く使い物にならなかった僕(書いたメールは全て赤線で消されてました)でさえ、転職する前はどんな仕事が来ても自信を持って案件を進めることができるようになりました。

(逆にそれが転職を決意する引き金にもなりました)

社会人としてのマナー、メール文章、資料作成、文書作成は勿論、ビジネスに潜むリスク、交渉に於けるポイント、落とし所の見極め、会計、税務など学んだことは本当にたくさんあります。

但し、ご察しの通り他企業で通用する「専門性」はありません。

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なんだかんだで商社マンの採用はポテンシャル(大企業退職者は共通)

上記で商社マンが転職できるのは「総合商社に受かるだけの覇気」+「商社でビジネスの基本は叩き込まれている」があるからだとお話をしました。

でもこれって結局は「ポテンシャル採用」ですよね。

リクルートキャリアの女の子が言っていることはある意味正しいわけです。

「スキル無し系」代表の仕事をしてますからこれはしょうがないです。

勿論、担当していた商品知識が活かせる事業会社に転職する人は稀にいます。

エネルギー部署から中東のエネルギー会社とか食料から食品商社とかは実際に僕の周りでもいました。

商品知識に自信がある社員は、寧ろそっちを極める方向で転職を考えてもいいかもしれません。

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商社からの転職を考えているのならお早めに、転職先はどこ?

先程からポテンシャルだけでも十分商社マンは戦えるとお話していますが、一番そのメリットを享受できるのは入社3年目くらいまでです。

商社出身者に限らず、転職で必要になってくるのは「マネジメント経験」+「業界・商品知識」+「何らかの専門性」となります。

この「マネジメント経験」は通常商社の本社勤務なら30代中盤まで待たなければ経験ができないんです。

商社は年功序列ですからね。転職を考える20代中盤までに十分な経験が積めないのがとてもネックです。

運良く国内の子会社や海外駐在先などでポジションにつくことができなければこの経験は得ることは難しいです。

これはローテーションの問題なので実力は関係なく、運の世界だということがとても歯痒い。

「ある程度の商品など専門性」であればローテーションで部署を回されず、一つの部署に居続けることができれば得られます。

しかしこれも運の世界です。

商社を始め、大企業は高い給料を払っているのであなたのローテーションは会社の都合で決まりますよ、と言うのが世間の常識であり、サラリーマンの最も愚痴をこぼすトピックですよね。

余談ですが、転職後は英語ができないと転職先企業から「は?」というリアクションを当たり前のようにされるので、語学力くらいは商社で働いているうちに習得しておきましょう。

それくらい世間は商社マンのスペック自体は高いと思ってます。

総合商社のローテーションの悪いところは、人事異動が激しく、担当する商品もあっちいったりこっちいったりで中々専門的な知識はつかないのが現実です。

あくまでゼネラリストを作るのが商社の人材育成方針となっているのが原因となります。

斯く言う僕自身は総合商社勤務2年目時点と、6年目で転職活動はしました。

2年目の転職活動時は某外資消費財メーカー、某メガベンチャーとオファーを貰い、本命にオファー貰えず転職断念。

ここはもろポテンシャル一本で面接受けていました。

勤務6年目の時は某外資戦略コンサル、某スタートアップ、某人材系会社にオファー貰いました。

6年目時点ではある程度のマネジメント経験を積んでいたので面接での印象はプラスに働いたとは思うのですが、オファーを貰えた要因はなんだかんだ言ってこれ、やはり全てポテンシャルでした。

これからその「ポテンシャル」と商社(大企業)勤務経験で転職活動を戦う方は一応、人それぞれ属性、相性もありますので、まずは転職エージェントと面接対策、自分の志望企業を絞ることをオススメします。

意外とエージェントさんと話をしてみると「自分はここで働きたい!」と思っていても現実は自分が思っていた環境ではなかったということもザラにあるので。

最初はとりあえず王道中の王道サイト、BIZREACHに登録しとけば良いかと思います。

急にビズリーチがおすすめと言われてもピンと来ないと思いますので、

詳細記事を書いていますので、なる早で登録すべき理由を把握しましょう。

👉👉 大企業出身者におすすめ、ハイクラス求人で評判のビズリーチでの転職方法について徹底解説

商社マンにも実は評価される強みはある

上記で散々商社マンは専門性がない、ポテンシャルしか見られないなど僕自身の過去をDisりまくってきた訳ですが、実はスタートアップ企業で働いている内に気づいた商社マンの強みがあります。

それは、「早く新たなことを学ぶ力」です。

別の言い方をすれば「キャッチアップ力」「適応力」です。

僕自身商社時代に6年で3回も部署の異動を経験しました。

その間に度重なる担当替えもありました。

そしてその都度新しいことを高速で学び、仕事をこなしていく必要があったのです。

中には全く知らない業界の仕事を「2週間後からその部署で働いてもらうから」というノリで異動をしたこともあります。

この短期ローテーションをこなしていく内に、知らず知らずの内に「新しいことを学ぶスピード」が身についたのです。

これって、転職をする上ではとても評価されることなんですよね。

僕を採用した社長も異動回数が多い中結果を出していることが伝わってきたのでうちの会社でもすぐに仕事ができるようになると思った、と言われましたし。

なんたって転職先の企業からしたら、雇用者には早く仕事に慣れて貰わねばならないですし、転職でわざわざ入社させているのだから期待値も高いんです。

私自身、転職後は早く学んで早く結果を出そうと必死だったので一時期は一日20時間くらい働いていた時期もありますが、比較的早くキャッチアップできた実感があります。

これは異動が多かったからこそ手にした産物と言えます。(反対に商社でローテーションもあまり経験していないようだと厳しい)

転職先で働く際に大事なのは如何に早く新しい仕事をキャッチアップできるか、これが勝負となります。

このキャッチアップ力が、会社内での地位を築けますし、その結果こそが新しい同僚の中でも信頼を築く鍵となります。

もしあなたがこれから新しい会社で働くのであれば、最初の数ヶ月は死に物狂いでキャッチアップに努めるようにすることをオススメします。

以上、なぜ?若手総合商社社員が転職市場で無双できる理由。「ポテンシャル」と?…でした!


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