企業小説

【読書】ビジネス/企業小説は、時間は掛かるが役に立つ?

こんにちは、高岡です。

あなたは小説を読む人ですか?

小説って面白いですけど、ビジネス書みたいに飛ばしと飛ばしに読めなかったり、いつのまにか読むのを断念してそのまま放置ってことも多いですよね。

でも、先日この記事を読んで、そういえば小説から学んだことってあるよなと思いました。

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「積極的に何かを学ぼうと思って小説を読んでいるわけではありませんが、間違いなく自分の人生に小説は役立っています。ミステリーでは、物事の辻褄が合っていないと謎解きが成立しないので、論理的に考える力や洞察力が養われたと思いますし、医師、警官、パイロット、殺人犯など、自分に縁がない世界の職業の人たちの世界を“一人称”で見ることで、思考に広がりが生まれたと思います。

そして仕事へのモチベーションになった本もたくさんありますので今日はその紹介です。

仕事にモチベーションが湧かない、もっとドラマのようなかっこいい職場生活を送りたい!という人、多いですよね?

また、今のスキルを高めたいけどどうしてもモチベーションが湧かない、このスキルを高めてどういう自分を目指しているんだっけ?と思う人もいると思います。

では参りましょう。

1.不毛地帯

この本をオススメしたい人
・総合商社に入社を考えている。
・総合商社で働いている。
・ダイナミックな男のロマンを感じてみたい。
・仕事のモチベーションを上げたい。

 

山崎豊子さんの渾身の小説。

もう定番ですよね。題材は総合商社、伊藤忠商事です。

僕は就活時期にこの小説で商社の存在を知り志望しました。

学んだ内容は商社はどんなことをしているのか?ということですが、進めていくプロジェクトの中で政府の役人を巻き込んで仕事をしたり、海外の要人と交渉したりとダイナミックに仕事をしているんだな、ということがわかりました。

そしてそのままOB訪問で話したらだいたい仕事の内容は合致していました。

>>>不毛地帯 (第1巻) (新潮文庫 (や-5-40))

2.青い蜃気楼

この本をオススメしたい人
・会計を勉強している。
・会計を勉強しているがモチベーションが上がらない。
・連結決算、デリバティブを理解したい。
・粉飾決算はどのような時に起こるのかを知りたい。
・大企業が崩壊するパターンを知りたい。

 

あの大企業、エンロンの崩壊までを描いた小説です。

この本を読んだのは会計を勉強していた時で、僕が挫折していた時でもあります。

会計の勉強を始めた時って本当につまらないんですよね。

仕訳?BS?なにそれ美味しいの。

デリバティブなんて話が出たらもうちんぷんかんぷん。

でもこの小説を読んで、粉飾決算というものがどういうものかがわかりましたし、連結決算とはどういうものなのかとても理解が深まりました。

そして、会計処理を巡ってここまでの物語になるのか、会計って面白いんだなとここで会計を勉強することのモチベーションが飛躍しました。

>>>青い蜃気楼―小説エンロン (角川文庫)

3.女子大生会計士の事件簿

この本をオススメしたい人
・会計の入り口からつまづいている。
・会計の基礎を復習したい。
・会計を題材にした物語を読んでモチベーションを上げたい。

 

もうこれは僕の会計バイブルに近い小説です。

切手を買って売却してそれをキャッシュにして食事をするなどの不正をする経営者を暴いていく物語が多いです。

この女子大生が天才会計士なんですね。

楽しく読み進められて、会計の本質がどんどんわかってきます。

小説としては短編集の構成なので読むのも苦ではありません。

簿記2級取得などを目指す人で、どうしてもモチベーションが上がらないという人はこの小説で会計の全容をまずは理解していくことが良いかもしれません。

>>>女子大生会計士の事件簿〈DX.4〉企業買収ラプソディー (角川文庫)

4.トヨトミの野望 小説・巨大自動車企業

この本をオススメしたい人
・家族経営から成り上がった大企業の果てを知りたい。
・トヨタ自動車に興味がある。
・カリスマ経営者の物語を読みたい。

 

この小説を読んだ後、僕は唸りました。

 

まずは一応フィクションですが、この作品は一言で言えばドロドロの人間ドラマです。

 

「真実を書きたいなら、ノンフィクションで」という言葉がまさに当てはまるような内容です。

 

梶山三郎さんという覆面作家が書いているんですが、素性は経済記者みたいですね。

かなり自動車業界の内情を取材した上で書いたそうです。

私の本業は、記者です。特定の業界に限らず、自動車も含めて幅広く経済問題を取材しています。ジャーナリストとして活動するときは本名を名乗っていますが、今回はあくまでフィクションということで、ペンネームである梶山三郎名義で執筆いたしました。

関連記事>>>巨大自動車企業の内幕を暴いた!?『トヨトミの野望』はヤバイ一冊

登場人物は、本編で名前は異なりますが以下のようにモデルがある程度暴かれています。

初っ端から武田社長のフィリピンでのキャリアなどを見たら一目瞭然で奥田前社長だな、と気づく人が多いと思います。

武田剛平→奥田碩氏(現トヨタ相談役、元経団連会長)
御子柴宏→張富士夫氏(現トヨタ名誉会長)
豊臣統一→豊田章男氏(現トヨタ社長)
豊臣新太郎→豊田章一郎氏(現トヨタ名誉会長、元経団連会長)
豊臣芳夫→豊田達郎氏(現トヨタ相談役)。章一郎氏の弟。
豊臣勝一郎→豊田喜一郎氏。章一郎氏の父、章男氏の祖父。
豊臣史郎→豊田英二氏(元トヨタ最高顧問)
豊臣太助→豊田佐吉氏 章一郎氏の祖父、章男氏の曾祖父
九鬼辰三→古川晶章氏(元豊田通商会長)?
九鬼辰彦→西川幸男氏(元トヨタ常務役員、現トヨタ部品愛知共販社長、実父が元豊田通商副社長)?
吉田拓也→元トヨタ副社長・元デンソー会長の齋藤明彦氏と、現トヨタ会長の内山田竹志の合成人物?
斎藤貢→元トヨタ専務の野口紘一郎氏と元トヨタ常務の宮原彰氏の合成人物?
ドーン・シモンズ→「グリーンメーラー」と呼ばれたブーン・ピケンズ氏。かつてトヨタを抜いて小糸製作所の筆頭株主になる。系列取引など日本の商慣行を批判しながらトヨタに高値で株を引き取らせようとするが失敗。
八田高雄→服部悦雄氏(元トヨタ自動車中国総代表)
ホセ・エミリオ→マルコス政権時代の政商、デルタモーター社長のリカルド・C・シルベリオ氏。奥田氏のフィリピン勤務時代のミッションのひとつは、このシルベリオからの債権取り立てにあった。
フェルナンド・マルノス→フィリピンのマルコス元大統領
エメラルダ・マルノス→マルコス元大統領の夫人、イメルダ。
岡村泰弘→不明
速水徹→元トヨタのテストドライバーの成瀬弘氏。章男氏が弟子入り。
山崎幸二→自民党の山本幸三氏。現地方創生担当大臣。
メアリー・ブランド・フレッチャー→鉄の女、英国元首相のサッチャー氏
トニー・ブレッド→トニー・ブレア元英国首相
堤雅也→ 元北米トヨタ社長の大高英昭氏と元トヨタ取締役の岩月伸郎氏の合成人物?
中西徳蔵→トヨタ元副社長の浦西徳一氏。
ジョージ・ボッシュ→ブッシュ元米大統領
佐橋龍之介→小泉純一郎元首相。
タカコ・レイモンド→小林明香氏。北米トヨタ社長だった大高氏の秘書。
丹波進→トヨタ元社長の渡辺捷昭氏(現相談役)
明智隆二→トヨタ元副社長の木下光男氏。

出典:人、金、女…トヨタの秘められた「奥の院」を暴露?衝撃本、登場人物のモデルはこの人物だ!

話の流れもトヨトミのハイブリッドカーの開発、ピックアップトラックのアメリカ進出の話など、もうこれ完全にトヨタじゃんという話です。

 

 この作品の中では、「堤」というトヨトミ自動車でロビイストとして活躍する社員がいるんですが、仕事は超絶にでき、アメリカでもどんどんコネクションを作ってトヨトミの起爆剤になっていくんですね。

 

有名女優と恋をし、その女優が後に小説を書いた際に堤との恋愛を赤裸々に書いたという(少しネタバレ)描写もあり、はぁ、僕もそんな人生が良かった、と思ってしまうくらいしびれます。

 

最後は同僚に騙され沈んでしまいますが、あれだけ忌み嫌いあっていた相手である章太郎に最後に手を差し出します。

まさに日本中のサラリーマンが憧れるような人物像で、彼を目指すことを会社で仕事を頑張るモチベーションにするのも良いかもしれません(笑)

>>>トヨトミの野望 小説・巨大自動車企業

 

この他にも、ビジネス書含め色んな本を紹介していますので興味のある方は訪問して貰えればと思います。

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